「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」:18話ネタバレ

こんにちは、ぽむです！
今回、いよいよ『聖地巡礼』とは何なのかが明らかになります！　そして馴れ馴れしいディオスからスカーレットを守ろうとするジュリアスの顔が、妙に真剣な感じなのも気になる！

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前回のあらすじ

　スカーレットは今年も『聖地巡礼』に同行することになった。ディアナ聖教の総本部の入り口に辿り着くと、パルミア教徒により門が閉ざされてしまう。異端審問官・《鉄塊》のジャルモウと名乗る人物との戦いに勝利したスカーレットとジュリアス。二人のもとに、ディアナ聖教の聖女守護騎士団が迎えに来る。

ほおのきソラ/鳳ナナアルファポリス 2021年04月01日

ディオスと名乗った自由気ままな男に、スカーレットも自己紹介。するとディオスは突然スカーレットの手を取り、「一目惚れしたから付き合ってほしい」などと言い出す…！

パラガスほか騎士団のメンバーは、ディオスの無礼なふるまいに顔面蒼白になるが、エルフの王族の息子だというディオスは全くもってどこ吹く風。ぐいぐいとアプローチを続ける。

そんなディオスに、次第に怒りが沸き起こるスカーレット。思わず拳を握りしめると、ディオスはその気配を感じ取って後ずさる。どうやら高い身体能力の持ち主のようだ。

するとジュリアスが、スカーレットの拳を自分の左手で包み込む。そして自分の彼女に手を出すな、と冷たい顔で忠告する。王子の言葉にもかかわらず、ディオスは軽口で答え、決して引き下がらない。

そんなディオスの態度に業を煮やしたのは、パラガスほか騎士団のメンバーだった。ディオスの軽口を封じ込め、連れ去って行く…。ジュリアスも握っていたスカーレットの手をようやく離し、二人はパラガスとともにいよいよ聖女ディアナのもとへ…。

聖女の間。お付きの女性を通して、天蓋の向こうの聖女ディアナに二人は挨拶する。そして『聖地巡礼』の打ち合わせ（国家秘密）をするため、ディアナ一人で会合の間へ来てもらうことに。

すると部屋に近づく大きな足音が…！　スカーレットのもとに飛び込んできたのは幼い少女だった！　少女は王子ジュリアスには目もくれず、「お姉さま！」とスカーレットに抱きつく。

ジュリアスがディアナにちょっかいを出すと、男嫌いのディアナは悲鳴を上げて威嚇する。そして大好きなスカーレットに泣きつき、思いきりイチャイチャするのだった。会合を始めようとすると、ディアナは当然とばかりにスカーレットの膝の上へ。

およそ300年前。魔物に侵略されていたパリスタン王国に『破魔の力』を持つ少女【ディアナ】が現れた。『浄化の大結界』を張って、魔物から国を守ったが、その少女が亡くなると大結界も効果を失ってしまった。

再びの危機にまた少女が現れ、結界を張って国を守った。その少女もまた【ディアナ】だった。結界が綻ぶたびに現れて、国を守る少女【ディアナ】。国王は聖堂を建立、人々は歴代の聖女【ディアナ】を崇め奉るようになったのだった…。

『聖地巡礼』は、結界の礎となる、パリスタン王国の東西南北の国境付近の村に設置されている『大聖石』を浄化し、結界を張り直して国防を維持する儀式。さらには【ディアナ】の力を国民に示すための大切な儀式だったのだ。

しかし、スカーレットの膝の上の少女ディアナは、昨年の『聖地巡礼』で突然聖女としての力を失っていた。

今年はそのことが国民に知れぬよう、儀式を完遂せねばならない…。

その日の夜、ディアナは眠る前のひとときをスカーレットと話をして過ごしていた。ディアナは強く美しいスカーレットにうっとり！　お付きの女性が声をかけても、スカーレットと一緒に眠りたいと駄々をこねる。

力を失い、価値の無くなった自分…。不安なのにもかかわらず、精一杯【ディアナ】としての役割を果たそうと強がる幼い少女の気持ちを、スカーレットは痛いほど理解していた。その上でスカーレットはディアナを優しくたしなめ、ディアナの部屋を後にしようとする。

そんなスカーレットにディアナは、【ディアナ】と名付けられ国防の役割を負わされてしまった自分に、農家の父親がつけてくれた本名・サーニャと呼んでほしいとお願いする。スカーレットがその願いを叶えると、ディアナは満面の笑みを浮かべるのだった…。

いよいよ、『聖地巡礼』がスタートする…。