「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」:21話ネタバレ

前回のあらすじ

　自分たちのテロ行為を正当化し、襲いかかってきた狂信的なパルミア教徒たちを制圧したスカーレットがディアナのもとへ戻ると、ディアナを乗せた神輿が音を立てて崩れ始めた…！　地面に放り出されんとするディアナをレオナルドが助け、事なきを得た。そして王都での儀式を終えた『聖地巡礼』の隊列は東へ向けて出発する…。

「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」:20話ネタバレ

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか（3）

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ほおのきソラ/鳳ナナ アルファポリス 2021年04月01日

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21話のネタバレ

妹を心配するお兄ちゃん・レオナルド

パルミア教徒たちの妨害はあったものの、王都での儀式を終えた『聖地巡礼』の隊列は、混乱収束の後に王都を出発した。今回の事件の後処理のため執務に戻っていたジュリアスに、シグルドが出発の報告を上げる。

するとジュリアスは、シグルドにパルミア教への潜入調査を命じる。まるで隊列が通る時間を知っていたかのようなテロ行為のタイミングに、ジュリアスは内通者の可能性を疑うのだった…。

一方、東の国境を目指す隊列の車内では、レオナルドによるスカーレットへの尋問が繰り広げられていた。温泉旅行に行くと言って家を出たはずの妹が『聖地巡礼』に同行して、パルミア教徒たちをボコボコにやっつけてしまったのだから兄の怒りは収まらない。

次期国王ジュリアスの意向で兄にも同行の理由を隠しているため、スカーレットは適当な言い訳ではぐらかし続ける。しかしスカーレットが自分にしかできない任務なのだと兄に告げると、レオナルドは事情を察する。そして純粋に、ただ純粋に妹の身の安全を心配し、自分を頼るように伝えるのだった。

ディアナの異変

夜を迎え、隊列は野営の支度に入った。すると、ディアナのお付きの女性たちが、スカーレットにディアナの異変を訴える。王都での事件がよほど怖かったのか？とスカーレットがディアナの様子を伺いに行く。

ディアナは設えられたベッドの上を、頬を赤らめてゴロゴロと転がり続けていた…。スカーレットが声をかけると、ディアナはピタリを動きを止め、悲鳴を上げる！そして突然グルグルとその場で回転を始めた…！

スカーレットはディアナを落ち着かせるため、ディアナを抱き止めるが、ディアナの混乱は止まらない。なぜならレオナルドによく似たスカーレットの顔を見るたびに、助けてくれたレオナルドへの恋心が募ってしまっていたのだという…!!!

白状して落ち着いたディアナから改めて気持ちを聞いたスカーレットは、ディアナの成長を嬉しく思うとともに、親離れのような寂しさも感じるのだった。そして恋心に戸惑うディアナに、レオナルドを射止めるための作戦を提案する！

恋のキューピッド大作戦！

隊列は東の国境に到着、メンフィスという温泉街で疲れを癒やすことに。各人が思い思いに温泉を楽しむ中、スカーレットとディアナは作戦決行のために動き出す！

スカーレットの作戦は友人のエンヴィ仕込み。いつも身につけている服装とは雰囲気を変え、メンフィスならではの浴衣を身にまとい、ディアナからレオナルドをデートに誘い、『ギャップ萌え』を狙うというものだった。

ナナカ（王都からスカーレットの護衛についていた）によると、レオナルドは部屋で仕事中とのこと。ディアナは勇気を出してレオナルドに声をかける。夜の外出であるため、スカーレットはナナカにディアナの護衛を依頼。二人が街へ出るのを見送ったスカーレットも、街歩きを楽しむことに…。

スカーレットが屋台で買い食いを楽しんでいると、パルミア教事件の後処理を終えてメンフィスにやって来たジュリアスの姿が。そぞろ歩いていた二人は、陶器が割れる大きな音と、困惑した店主の声に足を止める。

どうやらメンフィスの街に立ち寄った冒険者が、憂さ晴らしに店の商品である陶器を壊し、狼藉をはたらいている様子。ジュリアスは手持ちのお金で、店をまるごと買い取り、スカーレットに思う存分暴れて来るように伝える…！

スカーレットが暴れている裏側で…

その頃、レオナルドはよくわからないが嫌な予感に総毛立っていた。一方ディアナは、初めて見る屋台に楽しそうにはしゃぐ。まるで幼い頃のスカーレットのようだ、とレオナルドは昔を思い出していた…。

デートのはずなのに、まるで保護者のようなレオナルドの雰囲気を感じ取り、ディアナは自分の子供っぽさを恥じる。しかしレオナルドは、『聖女』という大役を務め、国を支えているディアナのことを讃える。

『聖女』としての力を失っているディアナは、レオナルドの言葉に良心が痛み、そのことを打ち明けようとする。しかしそのとき、何やら喧嘩のような騒ぎ声が…！　スカーレットが暴れていると知ったレオナルドは、ディアナを護衛の者に託し、現場へ急行してしまうのだった…。

同じ頃、聖女守護騎士団も屋台で酒肴を楽しんでいたが、ディオスが突然席を外す。ディオスが頼んだ酒のコップに、誰かからの手紙が添えられていたことに気づいた者はいない…。

さらに同じ頃、武力至上主義のヴァンキッシュ帝国の王子・アルフレイムを、パルミア教異端審問官・《鬼謀》のミシェランが訪ねていた…。

「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」:22話ネタバレ

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