鬼滅の刃 ネタバレ | ||||
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19巻では、カナヲの”花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼”を使い「上弦の弐 童磨」の頸に刀を当てる。更にそこに伊之助の刀の重さが加わり頸を斬ることに成功。
上弦の弐の撃破の知らせが伝えられている頃、蜜璃と小芭内は「上弦の肆 鳴女」を発見する。建物自体を動かすことができるため、攻撃もままならず苦戦する。
そして次に、実弥、玄弥、無一郎、行冥で「上弦の壱 黒死牟」に向かうが圧倒的な強さの前で…。ここで負けては意味がないと行冥はついに痣を発現させる。
鬼滅の刃20巻 ネタバレ
20巻170話:不動の柱
「無一郎」は何とか刺された刀を自力で抜くも失血死することを悟っていた。だがせめて、その前にまだ戦える人の負担を少しでも減らせて死ねるように思っていた。
そんな無一郎を手と胴体を切られた「玄弥」が呼び、落ちている上弦の髪を取ってきて喰わせるように頼む。
その頃「上弦の壱 黒死牟」は痣の出た行冥に「痣の者は例外なく…二十五の歳を迎える前に死ぬのだ」と痣で力を向上しても寿命の前借りに過ぎないことを伝える。
しかし行冥は「その話も痣の者達はすでに承知済み」と言い、更に「例外はあったのだろう 痣を持ち二十五を超えて尚生き続けた者がいた」と言うと、黒死牟は動揺した次の瞬間に一気に間合いを詰めて攻撃に。
実弥も何とか傷を塞ぎ、再び攻撃に参戦する。
20巻171話:変ずる
行冥、実弥が戦っている中、玄弥は黒死牟の切れた髪の毛を食らう。すると一気に「ドクン」と心拍が上がり、胴体がつながっていく。強力な上弦の壱の血の濃さにより、頭の中には無惨の声も聞こえてくる。
黒死牟がこれほどにまで強い行冥、実弥に戸惑いながらも、隙を付いてく。しかしその上を行く柱。
実弥の”風の呼吸 漆の型 勁風・天狗風”、行冥の”岩の呼吸 壱の型 蛇紋岩・双極”を繰り出し一気に畳み掛ける。
しかし、次の瞬間傷を負わされたのは行冥、実弥だった。何が起きたか本人さえ不明なほどの攻撃だった。
黒死牟の刀は異様な形に変形し、
「赤子でも死なぬ…貴様ら二人を討ち果たしてしまえば…残りは容易く済みそうだ…」と刀を構える。
20巻172話:弱者の可能性
間合いを取っていたはずの実弥の指が一瞬で切り落とされる。
そんな姿を鎹鴉を使い見ていた「輝利哉」は、「行冥、実弥、無一郎と玄弥の四人が必ず倒す」と信じていた。
黒死牟の刀が異様な形に変形してからは、攻撃範囲も倍以上に伸び速さも格段に上がっていた。
次から次へと繰り出される黒死牟の月の呼吸に避けることだけに全力を使うことしかできず、近寄ることもできない状況だった。
無一郎もサポートに入り、何とか回避できていた。
そんな頃、弱気になっている玄弥は戦いに参戦することができずにいた。
炭治郎の言葉を思い出し、覚悟を決める玄弥。そして更に、黒死牟の刀の折れた箇所を食べることに。
20巻173話:非石之心が開く道
黒死牟は”月の呼吸 捨陸の型 月虹・片割れ月”といくつもの型を使う。そして柱たちが技を出そうと考えた瞬間には読まれ、攻撃ができずにいた。行冥は極限まで刮目したとき、黒死牟の脈動までが知覚できるように。
無一郎も何とか隙を作り出すために攻撃を。そんな無一郎の意図を汲んで、行冥、実弥も同時に黒死牟に向かう。紙一重の黒死牟の攻撃の隙間を潜る。
行冥が右腕破壊、そして無一郎は左足を切られながらも胴体に刀を刺すことに成功。
黒死牟は自分の攻撃をギリギリ交わされたりと、「私と同じ世界が視えているのか」と疑問に思うと予期せぬことがいくるも起きていることを実感する。
そこに玄弥も銃で参戦する。
20巻174話:赤い月夜に見た悪魔
玄弥の銃は黒死牟が避けるも、生き物のように曲がって体にめり込んでいった。
鬼の一部を食べたことにより、玄弥は血気術を使えるようになり根を張って黒死牟の動きを止める。
動きが止まった黒死牟を行冥、実弥が襲いかかる。
話は黒死牟の四百年前に戻る。
赤い月の夜、黒死牟は信じられないものを見ていた。
そこには老いさらばえた八十を超えた双子の弟、「継国 縁壱」の姿があった。
痣が出ると二十五までしか生きれないにも関わらずと黒死牟は言うと、縁壱は「お労しや 兄上」と涙する。しかしそんな縁壱が刀に手を置くと、凄まじいオーラが放たれた。
「参る」と縁壱の声と共に、黒死牟は頸を切られた。
黒死牟は次の一撃で頸を落とされると確信があったが、次の一撃が放たれることは無かった。縁壱はそのまま直立したまま寿命が尽きて死んでいた。
20巻175話:後生畏るべし
黒死牟は縁壱が死んだことで誉れ高き死が訪れることはないと、負けるわけにはいかなかった。
現代に戻り、黒死牟は決死の咆哮をあげ一瞬で鬼滅隊を吹き飛ばす。
無一郎は胴体を切られ、玄弥は縦半分に切られる。
黒死牟の姿は体中から刃が生える。
まだ無惨が残っていることもあるため、行冥、実弥を死なすことはできないと考える無一郎。すると黒死牟に指している刃が赤くなり、黒死牟は体が強張り内蔵を灼かれるような激痛が走る。
玄弥も真っ二つになりながら、最後に血気術を打ち込む。
動きが止まった黒死牟に行冥、実弥が一気に頸を狙う。行冥の鉄槌の上から実弥が刀を振りかざし赤くなる。そして遂に上弦の壱 黒死牟の頸を斬ることに成功する。
20巻176話:侍
黒死牟は縁壱が奇妙な楽観視をし初めて不気味に笑っていたことを思い出していた。そして、
「胴を両断されても刀から手を離さず、人間が決起術を使い 斬られても斬られても失血死せず、鬼に匹敵する成長速度で限界を超える動きをし続け、日の呼吸ではない者たちが刃を赤く染める」そんな未来を縁壱は視えていたと話す黒死牟。
黒死牟は「俺はもう二度と敗北しない たとえ頸を斬られようとも」と決断し、頸を斬られたにも関わらず出血を止める。
行冥、実弥は攻撃の手を緩めずに畳み掛ける。
しかし黒死牟は頭を再生することに成功する。
しかし実弥の刃に写った自分の姿に、黒死牟は「何だこの醜い姿は」と感じ、縁壱との会話を思い出す。すると黒死牟は「ドクン」と心臓が鳴り、体が崩れ始める。
そして血気術が使えず、行冥、実弥の更なる攻撃で消えていく。最後に「私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」と話す。
20巻177話:弟
話は再び、黒死牟と縁壱の過去の話に戻る。
黒死牟と縁壱が生まれた時代に、双子は跡目争いの原因となるため不吉とされていた。
弟の縁壱は生まれつき不気味な痣もあり父が殺すと言ったが、それを聞いた母は劣化の五徳怒り狂い手がつけられなくなった。そのため弟の縁壱は十歳になったら寺へ出家される手筈となっていた。
そのため黒死牟と縁壱は部屋、着物や教育、食べ物さえ大きく差をつけて育てられた。
そのせいもあり、母親離れができずにいた縁壱を黒死牟は子供ながらに可哀想だと思っていた。
そんな縁壱は稽古中に、剣技を教えて欲しいとうろちょろするようになり、戯れに袋竹刀を持たせることにした父の輩下だった。
持ち方と構え方を口頭で軽く伝えただけで、黒死牟が一本も取れなかった輩下に対して、四発叩き失神させた。
そして母が死に、縁壱は予定より早く家を出ていった。
と同時に母は何年も前から左半身が不自由になりつつあり苦しんでいたことがわかった。縁壱は母にしがみついていたのではなく、病で弱っていた母を支えていたことを知り、黒死牟は嫉妬で全身が灼けつく音を聞いた。縁壱という天才を心の底から憎悪したのだった。
20巻178話:手を伸ばしても手を伸ばしても
それから父が縁壱を連れ戻すために寺へと使いをやるも、そこには縁壱の姿は無く忽然と消息を絶ち、影も形も無くなっていた。それから十年あまり平穏な日々が続いたが、ある日野営していた所を鬼に襲われ停滞していた刻が動き出す。
鬼から救ったのは縁壱の姿だった。
幼少の砌とは比べものにならない程、剣の技術は極められ人外の者をも容易く倒すほどの実力に。
黒死牟はどうしてもその強さと剣技を我が力としたかったため、家も妻も子も捨て鬼狩りの道を選んだ。
縁壱は誰にでも剣技や呼吸を教えていたが、誰一人として縁壱と同じようにできる者はいなかった。そのため縁壱はそれぞれの者の得意であることに合った呼吸法を変えて指導していた。
こうして日の呼吸の派生の呼吸が次々と出来上がっていった。痣者も増え、鬼狩りの戦力は高まっていった。
黒死牟にも縁壱そっくりの痣が発言したが、日の呼吸を使えることはできず派生の月の呼吸になった。
と、そんな頃痣は寿命の前借りに過ぎず痣者がばたばたと死に始めた。
黒死牟は未来が無かったため…「ならば鬼になれば良いではないか 鬼となれば無限の刻を生きられる」と考え鬼になってしまった。
と過去のことを思い出し、「家を捨て 妻子を捨て 人間であることを捨て 子孫を切り捨て 侍であることも捨てたというのに ここまでしても駄目なのか?」と疑問する。
そして消えながら「何故私は何も残せない 何故私と縁壱はこれ程違う 私は一体何の為に生まれて来たのだ 教えてくれ 縁壱」と考えながら消えていく。
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20巻 感想
上弦の鬼を次々に倒していく鬼殺隊ですね。しかし無惨との決戦を目の前にして、代償も大きいですね。そして強過ぎる「上弦の壱 黒死牟」。鬼にして呼吸を支えるというチート。しかも日の呼吸の縁壱の双子の兄という真実。
縁壱の過去もあらわになり、残すは無惨。
無惨との決着、どれぐらいの犠牲が強いられてどのような戦いになるのか。いよいよ決着がつくのでしょうか?
今後の鬼殺隊と鬼の戦いから目が離せませんね。