【終末のワルキューレ・キャラ紹介】『ジャック・ザ・リッパー』の強さ・神器・名言・魅力など徹底解説!ヘラクレスとの対戦の結末は?(ネタバレ注意)

「ジャック・ザ・リッパー」実在の人物像

19世紀後半のロンドンで起きた猟奇的連続殺人事件の犯人につけられた呼び名が「ジャック・ザ・リッパー」です。和訳された「切り裂きジャック」という呼び名も広く知られています。

現在までその連続殺人事件の犯人はわかっておらず、その犯人像も定かにはなっていません。

犯行に共通していることは
・臓器が抜かれていたり、持ち去られていたこと
・娼婦ばかりが狙われていたこと

この事件は新聞に大々的に取り上げられ、当時ロンドンの人々を恐怖に陥れたと言われています。
また、犯人が主役、警察が敵、市民やメディアが観客になぞらえられる「劇場型犯罪」の元祖がこの事件だともされています。

犯人が新聞社に宛てて送ったとされる手紙に「ジャック・ザ・リッパー」という名前が使われ、この名前が広く知られることとなりました。

「ジャック・ザ・リッパー」漫画における設定

ラグナロク第4回戦に登場した人間側の闘士です。
対戦相手はヘラクレス。

紳士的な物腰、山高帽にマント、右目にモノクル(片眼鏡)で体つきは細身という、一見すると闘士には見えない風貌です。生前の残虐な行いから、人間側の観客たちはジャックの登場を喜ばず、むしろブーイングするという嫌われ様でした

ブリュンヒルデは「ヘラクレス兄様の相手だけは最初から決めていた」とジャックを選びましたが、彼に対して「クソ中のクソのゲボカス野郎」と嫌悪感を露わにしています。

戦い方はこれまでの対戦に登場したキャラクターたちと違って腕力や体術がメインではなく頭脳を使うもので、その主たる点は「相手を騙す」こと。

対戦相手のヘラクレスがどこまでも正々堂々とした性格であるのに対して真逆のキャラだと言えます。

「ジャック・ザ・リッパー」強さ・能力ポイント

奇術師、軽業師のような身のこなし

ジャックは要所要所でワイヤーを発射できる銃のようなものを建物の上部に撃って逃げたり、ピアノ線を張り巡らせて罠を仕掛けたり、まるでマジシャンのような動きを見せます。その動きは見るものの予測をどんどん裏切っていきます。

ヴェルンドしたナイフを両手の指に挟んで投げるさまも、マジシャンがコインのマジックを披露する際のような感じで流れるように攻撃を繰り広げていきます。

視線を使って相手の思考を誘導するシーンもしばしば見られ、ヘラクレスや観客を驚かせていきます。
いざというときはワイヤーを使いながらも、パルクールのような身のこなしでヘラクレスの攻撃を避けて、器用に細いピアノ線の上に立つところはサーカスの軽業師のようでもあります。

美しい色が見たいという強い執着

普段はモノクルで隠していますが、ジャックの右目は左目と違う色をしています。

その右目には「見た相手の感情の色が見える」という力を持っています。幼い頃ジャックは娼婦の母と貧しい暮らしをしており、レストラン裏のゴミ箱を漁ってそのひ食べるものを探すという生活をしていました。時にはレストランのオーナーに見つかり暴行を受けることもありましたが、ジャックは感情の色を読み取って相手の心理を誘導し、ピンチを切り抜けるすべを身につけていました。

苛立ちや嫌悪、優越感、いろいろな感情が入り混じった色は汚いものだったようですが、そんな中でジャックが一番愛していたのは母が自分に向ける愛情の色でした。

しかしあるとき、ジャックの母は愛していた男(ジャックの父)が別の女性と結婚したことを知り、途端にジャックに憎悪を示し、濁った感情の色を見せてしまいます。

母からの暴行に抗い、咄嗟に母の首を絞めてしまったジャックは母の感情の色が再び綺麗な色に染まっていくのに気付きます。
それは死に対する「恐怖の色」でした。
世界で一番美しい色。その恐怖の色を見たいという欲求がジャックの殺人の理由であり強さの秘密なのです。

「ジャック・ザ・リッパー」の武器・神器 特徴

刃物

「切り裂きジャック」という名の通り、ジャックの選ぶ武器は自分の身の丈ほどもあるハサミや小さなナイフです。どれも切れ味が鋭く、ヘラクレスの頑丈な肉体に傷をつけていきます。

ジャックの初めての殺人は、産みの親である母親でした。その時に使用したのは部屋に置かれていた小さな果物ナイフでした。

母の頸動脈をそのナイフで刺し、その足で父親の元へ行ったジャックは父親の頸動脈も切り裂いて殺します。

史実ではその刃物裁きの見事さから「法医学の知識のあるものではないか」「外科医ではないか」「肉の解体士」ではないかと様々に予測されたジャック・ザ・リッパー。

この漫画でも刃物をマジックのように用いてヘラクレスを追い詰めていきます。

手袋(フレック)

ワルキューレ第十一女であるフレックがヴェルンドした武器です。
ジャックが戦いの当初に神器としてヘラクレスに示したのは大バサミでした。

しかしそれは嘘であり、思い描いたものが取り出せる腰袋こそが神器であると打ち明けます。

しかしそれもまた嘘。

本当の神器はジャックが身につけている手袋でした。
その手袋で触れたものを「全て」武器にしてしまう能力で、ジャックは様々なものを武器、または盾にしていきます。

これまでヴェルンドしてきた神器の中でも一級品のチート能力です。
この能力をいざというときまで隠すことで、ジャックはビッグ・ベンの文字盤でヘラクレスの左腕を切って落とすことに成功します。

ちなみに英国で有名な店のオーダーメイドの手袋は、手袋をしたまま本や新聞がめくれるほどのフィット感だそう。ジャックも「やはり手袋はオーダーメイドですね」と、そのフィット感を称賛しています。

「ジャック・ザ・リッパー」の技・能力 特徴

騙す

ジャックの強さの一番の大元と言えるのが「騙す」ことであると言えます。

マジシャンのように目線だけでヘラクレスの思考を誘導し、また、自分からピンチに陥ったように見せかけてヘラクレスに隙を生ませます。

特に神器ではないものを神器だと思い込ませて本当の神器を隠し続ける伏線は見事で、最初読んだときは私も完璧に騙されてしまいました。

母親がジャックに見せていた優しさが、本当はジャックに向けたものではなくジャックの姿を通した父親に向けたものであったことに幼いジャックは「騙されていた」と感じます。このことからジャックは「騙す」ことを技として身につけていったのかもしれません。

ジャックの騙す演技によって生まれた数々の伏線が、この戦いをどんでん返しの結末に導くことになります。

戦いの構成力

4回戦の闘技場はジャックの要望が受け入れられ、ロンドンの下町が再現されています。ジャックはその路地を存分に活かし、ヘラクレスの攻撃をかわしていきます。

しかしそれはジャックの作戦でもありました。

このロンドンの街を闘技場に望んだはじめから、ジャックの戦いの罠を張りめぐらすことになります。
そして、度々ジャックは嘘をヘラクレスに信じ込ませることでヘラクレスの隙を作っていきます。ジャックの見せる伏線(ブラフ)はこの戦いにおいて数えきれないほど起き、最後の最後までヘラクレスだけではなく観客や読者をも騙して行くことになります。

幼い頃からシェイクスピアを読み、舞台作家の父を持ったことによる「構成力」がヘラクレスをじわりじわりと追い詰めていくのでした。

「ヘラクレス」との戦いと結末※ネタバレ注意

ジャックは触るもの全てを神器に変化させられる手袋でビッグ・ベンの文字盤を円刀のように投げ、ヘラクレスの左腕を切り落とします。

対してヘラクレスは十二の災禍と罪禍の最後の能力である「冥界より出でし厄災(地獄の番犬 ケルベロス)」を用いてジャックに容赦ない攻撃を仕掛けていきます。

教会の塔の十字架にワイヤーを引っ掛け攻撃から逃げようとしたジャックにヘラクレスは一撃を加え、落下したジャックは教会外の鉄柵に横腹を貫かれてしまいます。

袖の中に折れた鉄柵を隠していたジャックはそれを槍のように突き出しヘラクレスの顔をえぐります。しかし、渾身の一撃をくらったジャックは吹き飛ばされてフラフラ状態。鉄柵を今度は剣のように構え最後まで戦おうとしますが、とうとうヘラクレスの拳を頭部にくらい、倒れそうになります。

とどめの一撃をヘラクレスが加えようとし、誰もがヘラクレスの勝利を確信したまさにそのとき、踏みとどまったジャックは手刀をヘラクレスの胸に突き刺しました。

自分の傷口から両手に塗りたくった血を神器化することで、ジャックはヘラクレスの肉体を貫いたのでした。

ジャックの手刀(Dear GOD)により、ヘラクレスは消滅し、ジャックの勝利となりました。

「ジャック・ザ・リッパー」の名言

「英雄に手向ける鎮魂歌が聞こえてきましたね さあ 終幕(フィナーレ)です」

フレックとヴェルンドした真の武器が手袋であり、その手が触れたもの全てが神器になるとヘラクレスに明かした後に発したセリフです。

直前にヘラクレスは神器化された大時計の文字盤によって左腕を切り落とされていました。ヘラクレスの応援席はその姿に大きな声援を送ります。その聞こえてくる声援に対し、ヘラクレスが負けるという皮肉を加え、さらにここからが見せ場になると嬉しそうな表情をするジャック。

このラグナロクをまるで演劇の上演のように捉えていることがよくわかります。

「ジャック・ザ・リッパー」の魅力

現代でもまだその人物像が解明されていない謎の人物であるジャック・ザ・リッパー。
この漫画でのジャックはおどろおどろしい殺人鬼というより、あくまでも紳士。

スタイリッシュにヘラクレスの攻撃をかわし、巧妙に罠を張り巡らせていきます。
モノクル、マントに山高帽という風態も相まって、怪盗ルパンのようなキャラクターでカッコよかったと思います。
最後の最後まで自分の目的を隠してヘラクレスも観客も騙し続け、倒した戦いっぷりは見事としか言いようがありません。

勝ったにも関わらず、人間側の応援観客は恐ろしさに静まり返り、ヘラクレス側の応援席からは石を投げられるシーンには思わず同情してしまいました。

しかし、最後に美しい御礼をする姿はまるで舞台から去る役者のようで、あくまでも舞台にこだわり続けた戦い方にふさわしい退場でした。

終末のワルキューレの推し登場人物、推しの関係性について

フレック

ジャックの神器である手袋にヴェルンドしたワルキューレ。

小柄で着ている服はフリフリのミニスカート、髪型はツインテールというなんともロリロリなキャラクターです。
背丈もブリュンヒルデに比べるとだいぶ小さく、ほぼ小学生。

ブリュンヒルデから「次はあなたよ」と言われても「バッカじゃないのぉ?」とヴェルンドすることを拒否します。
しかし、突然背後に現れたジャックにおそれ慄き、無理矢理ヴェルンドさせられてしまうのでした。

試合後にはジャックに「哀しい時に哀しい顔ができないなんて…あんたって本当に可哀想な人ね」という言葉をかけたり、「早く医務室へ行ったほうがいいわよ 坊や」とお姉さんぶったり、なかなかのツンデレな性格でもあります。

ロリっ子でツンデレという萌え要素たっぷりのキャラだったので、また登場して欲しいなと密かに思っています。

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