【終末のワルキューレ・キャラ紹介】『佐々木小次郎』の強さ・神器・名言・魅力など徹底解説!ポセイドンとの対戦の結末は?(ネタバレ注意)

「佐々木小次郎」歴史における設定

巌流島での宮本武蔵との決闘が非常に有名な、日本を代表する剣豪・佐々木小次郎。しかし、この佐々木小次郎、実は詳細な資料が残されておらず、実在したのかも怪しまれている謎に包まれた人物なのです。
宮本武蔵の子孫が武蔵の没後9年ほど経った頃に建てた石碑には、相手を「岩流」とのみ記載しており、佐々木小次郎の名前が初めて記されたのは武蔵の死後130年経ってから記された、二天記という宮本武蔵の伝記だということです。
巌流島の結末においても、宮本武蔵の電光石火の一撃で絶命したという説、武蔵の弟子がとどめを刺した説、佐々木小次郎を疎ましく思っていた武家の者による暗殺説など様々な説が存在しているなど、宮本武蔵に決闘を挑まれるほどの剣豪とは思えないほど情報が残されていない剣士なのです。

「佐々木小次郎」漫画における設定

終末のワルキューレに登場する佐々木小次郎は、初老の姿で登場して周囲を驚かせています。
というのも、呼び出された人類代表の英雄たちは、もれなく一番強かった全盛期の頃の姿をしており、ほとんどが活力みなぎる若者であったからです。
しかし、佐々木小次郎に関しては、死後も研鑽を絶やすことなく未だ絶頂期を迎えていないため、老齢の姿をしている今が全盛期だと言い切ります。
生前は一度も勝利したことがありませんが、相対した相手と頭の中で勝利するまで繰り返し戦い続ける、いわばシャドーボクシングや将棋の先読みようなことをして、剣豪としての実力を着実につけていっており、過去の対戦者からも最強の剣士と文句なしの太鼓判を推される人物となっています。

「佐々木小次郎」強さ・能力ポイント①

終末のワルキューレでの佐々木小次郎の強さは、脳内シミュレーションの鬼と言える点にあります。
前述したとおり、生前の佐々木小次郎は対戦相手に実践では一度も勝利していませんが、脳内でひたすらシミュレーションを重ね、ライバルの動きや自然、動物などの動きを取り入れながら相手の攻略法の糸口を必ず掴んでおり、脳内で勝利を収めた相手には実践でも負けることがありません。
佐々木小次郎は海神ポセイドンに対しても、間合いの攻防で無数の脳内戦闘を繰り返し、相手の懐へと入り込むことに成功しており、突き放されても必ず喰らいついて突破口の糸口を見つけだしています。
この佐々木小次郎の強みは、戦闘スタイルや太刀筋などを見たことがない相手に対しても効果を発揮し、刃を交え始めて手が届かないとなっても、瞬時に修正をその都度加えることが出来る点にあるといえます。

「佐々木小次郎」強さ・能力ポイント②

佐々木小次郎の持つ強さの根幹となるものは、絶対的な勝利への執念にあると言えるでしょう。
立ち会ってみて勝てないと判断すると、簡単に降参してしまう佐々木小次郎を非難するシーンが描かれていますが、実際には勝つまで諦めない不屈の強メンタルの持ち主。
それがある佐々木小次郎だからこそ、脳内シミュレーションで何度も繰り返し戦い続けることができ、負け続けても創意工夫を凝らして勝機を見出し、己の剣技を磨き続けることを可能としてきました。
こうした鍛錬を積み重ねてきた結果、佐々木小次郎の先読み能力は他の追随を許さないレベルにまで昇華されていったのです。
これは佐々木小次郎が誰よりも強くなることに対して貪欲で諦めることをしない強メンタルだったからこそ、到達することが出来た境地なのではないかと考えられます。

「佐々木小次郎」の武器・神器 特徴①

佐々木小次郎の持つ刀と言えば「物干し竿」と呼ばれる、通常よりも長い刀がトレードマークとなっています。
富田道場で指南を受けていた佐々木小次郎は、師である富田勢源に勝つためにはどうしたら良いか考えていたところ、軒先にかけてあった物干し竿を見て「師よりも長い刀が必要だ」と考えます。
当時の刀について明確な長さなどに決まりはありませんでしたが、通常は全長約95cm程度、刃渡りは約70cmのものが好まれていました。
その中にあって、佐々木小次郎の持つ物干し竿は刃渡りだけで90cm以上の9尺2寸もあり、柄を含めた全長が130cmにもなる長刀で、備前の刀工・長舟長光の作品になります。
終末のワルキューレでは、ワルキューレ13姉妹の次女、フリストが神器錬成によって姿を変えた備前長光を携えて、ポセイドンとの戦いに挑んでいます。

「佐々木小次郎」の武器・神器 特徴②

備前長光へと姿を変えたフリストですが、作中で再び神器錬成をして二刀へと変化を遂げます。
海神ポセイドンとの戦いにおいて、ポセイドンの放つトライデントの一撃を受けて長舟長光は刃が折れてしまいます。
神の領域に達したとも思える佐々木小次郎の先読み能力をもってしても、ポセイドンの攻撃を捉えきることができず、刀も折られてしまい一時は「参った」を口にしかける佐々木小次郎。
しかし、生前の好敵手である宮本武蔵の姿を見て胸踊る仕合いを思い出し、勝利への渇望が湧き上がった佐々木小次郎は、折れた刃を素手で握ると二刀の構えをとります。
すると、刀に再び光が宿って「神器再錬」を果たし、佐々木小次郎は二刀流の「二天岩流」へと進化を遂げるのです。
これは、戦乙女フリストが「震える者」と「轟かす者」の2つの特性を持つ唯一のワルキューレであったために引き出すことができた力でもありました。

「佐々木小次郎」の技・能力 特徴①

佐々木小次郎の必殺技といえば、やはり「燕返し」が有名です。
通常の1.5倍ほどの重量がある物干し竿を鍛え抜かれた膂力で上段から振り下ろす渾身の一撃は、尋常ではない破壊力を秘めており、容易に躱せるようなものではなく防御を簡単に打ち崩す威力を持っています。
この初撃によって態勢を崩した相手に、急制動からの元の軌道をなぞるような迅速の二撃が佐々木小次郎の得意とする「燕返し」となります。
下段から振り上げた二撃目は態勢を崩した状態で死角から襲いかかるうえ、神速の一撃は防御することも躱すことも不可能とされています。
傲慢不遜の態度で佐々木小次郎と対峙していたポセイドンでしたが、佐々木小次郎の放つ燕返しをかろうじて躱したものの、小次郎を初めて見据えさせるほどの威力を見せつけています。

「佐々木小次郎」の技・能力 特徴②

佐々木小次郎の脳内シミュレーションによる先読み能力が昇華した「千手無双」。
生前の佐々木小次郎が常に強者を求め、負けても負けてもイメージトレーニングで幾度となく挑み続けて辿り着いた先読み能力の境地は、相手の入場時の微細な動きすら読み取り、その身のこなしから戦闘イメージを作り上げてシミュレートすることができ、1000にも及ぶ攻撃パターンを前もって予測することが可能という驚異的なものです。
そのため、どんなに速い一撃であっても経験済みの攻撃であるかのように避け、どれだけ打ち込まれても先を読んで対処することができる最速の先読み能力です。
ポセイドンがトライデントから繰り出す目にも留まらぬ怒涛の連続突きでさえも、佐々木小次郎は千手無双で全て避けきってみせるのでした。

「ポセイドン」との戦いと結末

ゼウスの兄である海神ポセイドンの相手として、自ら名乗り出た佐々木小次郎。
己の強さに絶対の自身を持つ孤高のポセイドンは、小次郎に一瞥もくれることなく闘技場で仁王立ちし、対峙する小次郎は脳内シミュレーションで無数の攻撃を仕掛けるも自分が殺される未来しか見えてきません。
どすんと胡座をかいて困り果てる佐々木小次郎ですが、意を決してポセイドンに燕返しで切り込みます。
小次郎の斬撃をかろうじて避けるポセイドンは、初めて小次郎と目を合わせると、自ら歩を進めて怒涛の連続突きを小次郎めがけて放ちます。
トライデントでの驚異的な連続突きを見舞うポセイドンと、千手無双の先読みで躱す佐々木小次郎の攻防は続き、ポセイドンを捉えきれない小次郎は備前長光を折られてしまいます。
刀を失ったことで諦めかけた小次郎でしたが、背後で見守る宮本武蔵の姿を目にして再起し、折れた刃を素手で掴むと「誰の思いも背負ったことがないお前さんに負けるわけにはいかない」と吠えるのでした。
小次郎の強い思いに呼応するかのように、刀は眩い光を放つと神器再錬して2振りの刀へと変化し、佐々木小次郎は「二天岩流」へと進化を遂げます。
数多の剣豪の技を我が物とした小次郎の二天岩流に押され始めたポセイドンでしたが、不遜な笑みを浮かべると、必殺の突き技「四十日四十夜の大洪水」を見舞って圧倒しかえします。
力量の差を見せつけられ「また負けるのか」とつぶやく小次郎の背後に届いたのは、生前に仕合った剣士たちの熱い声援。
負けから始まるのが自分であることを思い出した小次郎は覚醒し、「千手無双」を超える「萬手無双」でポセイドンの猛攻を再び避けて間合いを詰めます。
小次郎がトライデントを持つポセイドンの腕を切り飛ばすと、すかさず左腕でトライデントを掴んで再び突きを見舞うポセイドン。
返す刀で左腕をも薙ぎ払う小次郎めがけて、ポセイドンはトライデントを口で咥えて攻撃を加えようとします。
それをも読んでいた佐々木小次郎は、二刀でポセイドンの首を切り落とし、初めての勝利を手にするのでした。

「佐々木小次郎」の名言

作中で様々な名言を残している佐々木小次郎ですが、その中でも佐々木小次郎を印象づけるものとして、ポセイドンを前にして小次郎が放った「一手、御指南願う」を挙げたいと思います。
生前の佐々木小次郎は数多の剣豪と仕合いを挑んでいますが、その度にこの「指南願う」という言葉を口にして決闘を志願していきます。
これは、小次郎が生前に求めていたのが勝利ではなく、己を研鑽してより強くなることだったからではないでしょうか。
強者を求めて戦うのは自分の剣技を磨くためのきっかけを得るためにあることを、これほど端的に表せる言葉はほかにないのではないかと思います。
そして、この言葉こそが作中の佐々木小次郎を体現する言葉に他ならないのではないでしょうか。

「佐々木小次郎」の魅力

佐々木小次郎の魅力は生前に一度も勝利したことがない強者である点ではないでしょうか。
己の剣技をさらに高い次元へと昇華させるために、幾多の剣豪と仕合いつづけ、負けを知ってからも鍛錬を重ねて強くなっていくという姿勢は、やはり心惹かれるものがあります。
また、それを可能とさせた鋼のメンタルを持っており、何度窮地に立たされても諦めることなく果敢に挑んでいき、成長して乗り越えてみせる姿は、思わず声援を送らずにはいられません。
一見すると弱腰ですぐに諦めてしまうように見える佐々木小次郎ですが、実際のところは誰よりも強さを求めており、愚直なまでに研鑽を重ね続けて高みに上り詰めていく根性の持ち主というところが佐々木小次郎の魅力ではないかと考えます。

終末のワルキューレの推しポイント

神々を相手にして人類代表の偉人・英雄たちがどのように立ち向かうのか。というところが終末のワルキューレの見どころではないかと思います。
普通に考えれば、いくら偉人・英雄たちと言えども神々の足元にも及ばないだろうと考えてしまいますが、そこに一矢報いようと奮闘する人類代表の偉人・英雄たちの姿は「もしかしたら」の期待を抱かせてくれ、心踊らされる瞬間でもあります。
また、神々と人類代表のタイマン勝負という形をとる裏側で、13姉妹の戦乙女たちの神々への謀反という側面がある点にも目が離せません。
神々と人類、そして戦乙女たちそれぞれの思いが交錯していく物語はどういう結末を迎えるのか。その行く末が全く読めず、今後の展開が非常に楽しみな作品です。

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