【終末のワルキューレ・キャラ紹介】人類最初の漢!『アダム』の強さ・神器・名言・魅力など徹底解説!ゼウスとの対戦の結末は?(ネタバレ注意)

「アダム」神話における設定

キリスト教およびユダヤ教やイスラム教における、人類最初の男性。
旧約聖書の『創世記』では、神が自分達の姿に似せて人間の男女を造り、全ての生き物を治める存在になるように任じたと書かれています。

また、別の説では神は土から人を作り、そこに息(魂)を吹き込んで、それが最初の人間(アダム)になった、そしてその肋骨から妻であるイヴを作った、ともされています。

アダムとイヴはエデンの園と呼ばれる楽園で暮らしていましたが、「どの木から果物をとって食べても良いが、知恵の実(リンゴ)だけはとってはいけない」と神から言われていました。しかし、蛇に騙されたイブがアダムを誘い、2人はリンゴを食べてしまいます。知恵の実を食べたことで羞恥心を知った2人は、それまで裸だったのをイチジクの葉をまとって隠し、そのことから知恵の実を食べたことを神に知られ、エデンの園を追放されてしまいます。

「アダム」漫画における設定

人類の始祖であり、二回戦に登場した人間側の戦士。
もちろんそのファイルナンバーは「NO.00000000001」

隠部を一枚の葉(形状からおそらくイチジクの葉)で隠しただけの、ほぼ裸の状態で登場します。ゼウスのように派手な登場の仕方ではなかったものの、闘技場の床が一部開き、そこから空に向かって高くせり出す台座に座って登場し、地上では様々な動物たちがアダムを讃えるように走り回っていました。

姿はさほど筋肉隆々というわけではありません。均整のとれた身体つきで背丈も高くなく、これまで登場した呂布やトール、ゼウスと比べると優男といった感じです。

右手にはエデンの園を追われるもととなったリンゴをもち、それを天に向かって高く掲げひと齧りすると、神々側の応援席は呆気にとられ、人間側の応援席は大いに盛り上がります。

表情は淡々としており、戦うことに対して自ら望んでいるといった雰囲気ではないことが窺い知れます。

「アダム」強さ・能力ポイント①

神が自分たちの姿を元にして造ったという肉体

“ 神は自らの形に模し 人を想像(コピー)された“ 、と旧約聖書でも書かれているように、アダムの肉体はゼウスの速いスピードにも負けずついていくことができます。スピードだけでなく、ゼウスの攻撃に入る際のステップや癖、技のコンビネーションも完璧に模倣できるところがアダムの能力の一番のポイントであると言えます。

ブリュンヒルデに言わせると「神(連中)の驕り高ぶりをそのまんまクソぶち返す それこそがアダムの能力(ちから)!!」だそうで、確かにアダムはゼウスに対しても「キミ」や「おじいちゃん」などと呼びかける不遜な態度をとっていて、神に対して『自分を造ってくれた』などという意識は全くないようです。

「アダム」強さ・能力ポイント②

人類の父としての愛、責任感

アダムの応援席には妻であるイヴより先に、息子であるカインとアベルが姿を見せます。カインからは「オヤジ」、アベルからは「パパ」と声援を送られるアダムはそれまで無表情だったのが一転、嬉しそうな表情を見せます。
聖書では蛇にそそのかされたイヴがアダムを誘って知恵の実(リンゴ)を食べたとされていますが、漫画内ではイヴに無理矢理迫った蛇神がイヴに逃げられ、陥れようとしてイヴがリンゴを食べたと罪を捏造していました。アダムは冤罪で楽園を追放されてしまうイヴと運命を共にするため、裁判の場で堂々とリンゴを食べてみせ、一瞬で蛇神を切り裂きます。
夫としての、父としての、アダムの愛と強さがよくわかるシーンであると思います。

「アダム」の武器・神器 特徴①

神から与えられた肉体、能力

ゼウスは戦いが開始すると0.00001秒までも加速していく黄昏流星群(メテオジャブ)を使って攻撃を仕掛けてきます。しかし、それをことごとくかわしていくアダム。それも、下半身はほとんど動くことなく、上半身だけでゼウスの攻撃をかわしており、表情も余裕そうです。能力である「神虚視(かみうつし)」でゼウスの攻撃を見切っているだけでなく、その攻撃を完璧に模倣できる肉体のバネや強靭さは、まさに神がアダムに同等の肉体を与えたことによるものでしょう。ゼウスの黄昏流星群をコピーしたアダムは、ゼウスの顔面にパンチをくらわせ、さらにゼウスの「神の斧」というローキックもヒットさせています。

「アダム」の武器・神器 特徴②

レギンレイヴ(メリケンサック)

ペガサスに乗って現れたレギンレイヴ。ワルキューレの七女であるレギンレイヴの持つ意味は「神々の残された者」で、神々が造った最初の人間であるアダムと相性はぴったりであると言えます。漫画には描かれていませんが、レギンレイヴは「力の跡」という意味も持っており、「神虚視」の能力を使って神の攻撃を見極めるアダムに似合うワルキューレであると言えるでしょう。

アダムとレギンレイヴが神器錬成した瞬間のふたりが指をあわせるポーズは、ミケランジェロがシスティナ礼拝堂の天井のフレスコ画に描いた、アダムが神から命を吹き込まれる瞬間のものと一致します。
そして指が合わさった瞬間、レギンレイヴは姿を変え、アダムの右手にメリケンサックとしておさまるのでした。

「アダム」の技・能力 特徴①

速さ、神と同等の肉体

神の肉体をコピーして造られたという肉体で、ゼウスの亜光速の技をことごとく避けていくスピードは驚異的です。その避け方も、まるで骨がないかのように柔らかく身体を使っているように描かれており、まさに神がかったような動きです。

ゼウスと違って筋肉を増大させることはなく、単に技をコピーしているだけですが、確実にゼウスの技を模倣していき、攻撃を当てて血を流させていることから、もともとアダムに与えられた筋力やパワーが神を凌駕するものであるとわかります。

神と同等の肉体であることに加えて知恵の実を食べたことも、神の攻撃をかわし、その攻撃を分析し、相手にその攻撃を与えられる理由であるかもしれません。

「アダム」の技・能力 特徴②

神虚視(かみうつし)

神々の技を完全コピーすることのできる技。
通常は眠そうにまぶたが半分閉じた状態のアダムですが、この技を使っているときはしっかり目を見開いて描かれています。

イヴが蛇神に陥れられた裁判でも、アダムは攻撃しようとしてきた蛇神の技を一瞬で模倣し、自分は傷ひとつくらうことなく蛇神を切り裂き死に至らしめたことから、「神虚視」の能力は単に模倣するだけでなく、「どうすればその攻撃をよけることができるか」「相手に確実に攻撃を与えるにはどうすればいいか」と分析もしているということが考えられます。

しかし、「神虚視」の能力を使い続けることは視神経に大きなダメージを与えるようで、「阿陀磨須」を使ったゼウスの攻撃をコピーし続けたアダムの目はとうとう出血してしまいます。

「ゼウス」との戦いと結末ネタバレ注意

ゼウスの「時を超える拳」をも完全コピーし、ゼウスをダウンさせ勝利をおさめたかのように思われたアダムでしたが、ヘイムダルが勝利を宣言する間際にゼウスが起き上がり、試合は続行します。

自分の肉体を限界まで圧縮し、最終形態「阿陀磨須」になり攻撃を仕掛けるゼウスを「神虚視」をつかってよけ、同じように攻撃をし続けるアダムでしたが、とうとう視神経が限界を迎え失明してしまいます。しかし、ゼウスの攻撃をわざとくらったことでゼウスの場所を把握し、ゼウスとアダムの打ち合いは続いていきます。

肉体の限界を迎え「阿陀磨須」状態を解除し、先にゼウスは膝をつきますが、そのとき既にアダムは死んでいました。レギンレイヴも壊れることなく残っていましたが、アダムの魂と身体が塵になる際に共に塵となり消滅します。
アダムの死により、二回戦の結果は神々の勝利で幕を閉じました。

「アダム」の名言

「子供たちを守るのに 理由なんているのかい」

「時を超えた拳」をそのまま返されダウンしたゼウスが起きあがった際に、「おぬしのその目には 神々(わしら)への憎しみの炎は感じられぬ おぬし本当のところなぜ神々(わしら)との闘いに出てきた?」と尋ねられ、答えたセリフです。

全人類の父であるアダムにとって、この神と人類の最終闘争に参加することは子供たちを守る愛の表れだったのです。

それを聞いたイヴ、カインやアベルほか人類側の応援席は微笑み、そして涙を流してアダムの勝利を願うのでした。そのアダムの姿には、シヴァやアフロディテも賞賛の眼差しを送っています。

「アダム」の魅力

神々の姿をコピーして造られたことによる肉体の強さに加えて、その能力も神々の技をコピーし、さらに磨きをかけて相手に攻撃を与える「神虚視」という技は非常によく考えられていると感じられます。

一見淡々とした表情で何を考えているのか読めないアダムですが、冤罪をかけられたイヴを助けに入った際や、ゼウスに闘う理由を問われて「子供たちを守るため」と答えたときの真摯な眼差しは非常にカッコ良く魅力的です。夫として父としてとても頼り甲斐のある“漢“といった雰囲気で、神々をも圧倒させるオーラを放っていました。

死してもなお拳を振るい続け、膝を折ることなく立ち続けた精神力と責任感にアダムの全人類の父としての愛を感じました。
理想の夫であり、父であると思います。

終末のワルキューレの推し登場人物、推しの関係性について

ロキ

ゼウスが最終形態「阿陀磨須」に肉体を変化させる際に、オーディンの元にトールの姿に化けて登場します。
北欧神話でもトールと一緒に悪ふざけをする神として有名ですが、この漫画でもトールの姿をして「喰らうぞ」とオーディンのカラスたちを脅して見せるなど、少々悪ふざけが過ぎたジョークを飛ばしてオーディンに注意されています。

そして「阿陀磨須」状態のゼウスと闘えるアダムを心底羨ましがり悔しがっている様子は狂気じみた様子を見せていました。

ゼウスの横に付き従うヘルメスのように、オーディンのそばにこれからも登場するのかなと楽しみです。
また、ゼウスと闘うアダムを心から羨ましがっている様子を見ると、今後このラグナロクにも無理矢理横やりして参加してしまうのではないでしょうか?今後が楽しみです!

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