【終末のワルキューレ・キャラ紹介】『ゼウス』の強さ・神器・名言・魅力など徹底解説!アダムとの対戦の結末は?(ネタバレ注意)

「ゼウス」神話における設定

ギリシャ神話における最高神であり、全知全能の神。雷を武器として扱うこともあるため、ゼウスの存在が北欧に伝わり雷神「トール」となったとも言われています。

巨人族であるティターン族の大地・農耕の神タイタンと大地の女神であるレアの息子です。タイタンは「自分の子供に討たれる」という予言を信じたために産まれてくる子供を次々と飲み込んでしまいました。レアはそんな夫に嘆き、最後に産んだゼウスを隠してタイタンに赤ん坊に模した石を飲み込ませて騙します。こっそりと育てられたゼウスはたくましく成長し、父であるクロノスに聖なる酒を飲ませて兄弟たちを吐き出させ、力を合わせてクロノスを討ち取ります。こうしてゼウスは全宇宙を支配する神となったのでした。

ギリシャ神話では姉である婚姻の女神・ヘラを正妻にしますが、美しい娘がいると聞くと白鳥に化けたり牛に化けたりして近づき、子供をもうけてその子供が後々勇者になっていきます。
プロメテウスに命じて人間を作らせ、命を吹き込んだのもゼウスだとされています。

「ゼウス」漫画における設定

外見はヨボヨボの老人です。頭髪は微々たるもので、白く垂れた眉毛と長いあご髭をたくわえています。ヴァルハラ評議会の議長として漫画に登場しましたが、木槌を持つ姿も頼りなく、プルプル震えていました。

しかし、全知全能の神らしくブリュンヒルデの企みを見抜き、神と人間の戦いを解説する役割も担っています。
2回戦目において、神々側の戦士はインド神話の破壊と創造の神シヴァと決まっていましたが、無理矢理シヴァを押さえつけてアダムとの戦いに参戦します。

1回戦目でのトールと呂布の戦いでは、その戦いの激しさやブリュンヒルデの悔しがる姿を見てあり得ないくらいに相好を崩し、「変態」「戦闘愛好嗜虐変態神(エロジジイ)」とブリュンヒルデや実況のヘイムダルから呼ばれています。

「ゼウス」強さ・能力ポイント①

オーラ

普段はなんとも頼りない老人の姿をしていますが、いざというときに見せるオーラは非常に恐ろしいものがあります。何を考えているのかまったく読み取ることのできない落ちくぼんだ両目と、ぽっかり開いた口がブラックホールのようで怖いです。

筋肉を自在に扱える能力も持っていますが、インドの神であるシヴァを押さえつけた際には、今にも折れそうな細腕のままで、シヴァを座り込ませていました。その雰囲気には乱暴者のシヴァも譲らざるを得なかったようで、ゼウスが予定外の参戦者として2回戦に登場することになります。

また、ヘルメスの演奏するヴァイオリンに合わせて踊り狂いながら登場し、一気に会場をロックフェスのようにしてしまうエンターテイナーな一面も持っています。

「ゼウス」強さ・能力ポイント②

肉体を自在に扱える力と怒りを喜びに昇華させ戦う力

普段は骨と皮だけの老人の姿であるのに、必要な際は筋肉隆々の姿に変化させることができます。全身を一度に変えるだけでなく、上半身だけ、下半身だけ、といったように一部分だけをムキムキに変化させられます。そうして自在に扱える筋肉を駆使して、光速の攻撃をくり広げていきます。

また、アダムの攻撃をまともにくらってよろけた際は、にっこりと笑顔を見せて「やるじゃない」とアダムを称賛します。また、アダムから不遜にも「キミ」や「おじいちゃん」と呼びかけられた際は、怒りを喜びに変え、またそれを次の攻撃に昇華させています。

神々側の戦士が人間側の戦士から攻撃をくらうシーンや、ブリュンヒルデが策略をめぐらしたと発覚する場面でも、怒るより気持ち悪いほど喜ぶと言った変態性こそが、ゼウスの力の源であると言えるのではないでしょうか。

「ゼウス」の武器・神器 特徴①

素手

アダムがほぼ全裸、メリケンサックひとつで挑むのに対し、ゼウスは何も武器を持ちません。筋肉を自在に変化させることのできるゼウスにとってその拳は何ものにも勝る武器であるようです。そうして握る拳は普段の何倍もの大きさに膨れ上がり、骨も通常より硬く丈夫になっています。

また、下半身に筋力を集中させることで速く動き回ることや即座にアダムの攻撃を避けることができています。
神話では「雷霆の一撃」と言って雷を武器として使うとされるゼウスですが、トールが雷槌であるミョルニルを武器として使ったこともあるため、キャラクターの違いを際立たせるために作者が武器を持たせなかったのかもしれません。

しかし、ゼウスの変態性とも相まって、肉体を自在に変化させられるという特徴はなんともきもち悪く、そこが逆に魅力的であると言えます。

「ゼウス」の武器・神器 特徴②

速さ

自在に変化させることのできる肉体と共に挙げられるゼウスの戦闘スタイルの大きな特徴が「速さ」です。その拳が繰り広げるパンチは0.01秒。まさに亜光速です。

さらに連続して攻撃を仕掛けることにより、その速さはどんどん加速していきます。
また、漫画内では若かりし日のゼウスが父クロノスを倒した際に唯一クロノスからくらった攻撃として「時を超える拳」が描かれ、ゼウスもそれを習得しています。

正統的なギリシャ神話ではゼウスの父クロノスは大地と農耕の神としてしか登場しませんが、後々に創造された神として時を司る神クロノスが付け加えられました。この漫画においてはゼウスの父クロノスは“時空の番人“として登場しています。父を倒したことにより、ゼウスに時間を超越する能力が備わったことがわかります。

「ゼウス」の技・能力 特徴①

「黄昏流星群(メテオジャブ)」

0.01秒のジャブを繰り広げ、さらにどんどん加速していく攻撃。
0.00000001秒を下回る際には、「神の斧」と呼ばれるローキックも付け加えます。
アダムには避けられるものの、その空を切り裂くような速さは、観客席まで物理的な衝撃を届けています。

「時を超える拳」

宇宙最強神決定戦(ティターノマキア)の決勝戦において、ゼウスが唯一父であるクロノスからくらった技。その際にゼウスは顎の骨を打ち砕かれています。

その攻撃を見ることができなかったゼウスが、父クロノスに敬意を持って身につけた技です。右の拳に全身のパワーを込めてストレートパンチを相手に打つだけですが、軍神であるアレスもその攻撃を見切ることはできないほどの速さでした。

「ゼウス」の技・能力 特徴②

阿陀磨須(アダマス)

両腕をクロスさせ、自身の二の腕を掴み、全身に力を込めることで身体中の筋肉を圧縮させる奥義。ゼウスの最終形態。筋肉隆々の姿とは違い、筋肉も皮膚も鋼のような質感になり、顔立ちまでも大きく変化。その禍々しい様子を見て、観客もブリュンヒルデも危険を察知し震えを起こすほどでした。

極限まで圧縮され抑え込まれたパワーで、ときに筋肉がボコボコと沸騰するような様子も見られます。ヘルメスの解説によれば、平常時のゼウスでもこの形態を保つのは12、3分が限度だと言われています。
そしてその圧縮したパワーをまたも拳に込めて放つストレートパンチである「真・神の右」でアダムに攻撃を仕掛けていきます。

ちなみにおまけ漫画によるとこの技は、この最終形態の姿を見たポセイドンが「アダマス(後に登場するゼウスの兄)にそっくり」と言ったことで名付けられました。

「アダム」との戦いと結末(ネタバレ注意)

阿陀磨須(アダマス)状態で繰り広げるゼウスの光速のパンチの数々を、これまた神虚視(カミウツシ)の能力を使ってコピーし続けるアダム。

2人の戦いは観ている人々に感動を覚えさせるほどの美しさでした。
圧縮された筋肉が今にも崩壊しそうな阿陀磨須状態のゼウスと能力を使い続けるアダム…先に壊れたのはアダムの視神経でした。

アダムは失明したことで防戦状態になりますが、わざと攻撃を受けゼウスの頭を掴むことに成功。ゼウスをとらえたアダムはそのまま拳を振るい続け、2人の戦いは続きます。とうとうゼウスも膝をついて阿陀磨須状態を解除し、「終わりじゃ…」とひと言漏らします。

ゼウスのその言葉に観客たちは「人類がとうとう勝利した」と盛り上がりますが、アダムは拳を突き上げ立ったまま死んでいました。

アダムの武器メリケンサックにヴェルンドしていたワルキューレであるフリストは無傷でしたが、アダムの肉体が滅びると共に崩れ落ちます。

死んでもなお戦い続けたアダムに対し、ゼウスは賞賛を送りました。

「ゼウス」の名言

「ワシの番じゃ」

2回戦に出場しようとするシヴァを引き止めた際に発した言葉。「何言ってんだジイさん」とゼウスの申し出を振り払おうとするシヴァに、ゼウスはこの言葉を4回繰り返します。眼窩が深く窪み、瞳が描かれておらずぽっかりと開いた口元から繰り返される言葉はなんとも不気味で、不思議な迫力がありました。
そして、4度目でシヴァを引かせることになります。破壊と創造の神と呼ばれるシヴァもその不気味さに屈したようでした。

「『G』『F』『O』『C』!!『全宇宙の父 ゴッドファーザーオブコスモス』

と!!」
ヘルメスのヴァイオリン演奏と共に登場したゼウスが観客に向かい、自分をこうコールしろと求めるセリフ。
観客たちの「GFOD!GFOD!」のコールに合わせてポーズをとり踊っていくゼウスはノリノリで、戦闘会場とは思えない雰囲気になります。

「ゼウス」の魅力

ブリュンヒルデの煽りに乗っかる形でラグナロクの決定をしたゼウス。根っからの戦闘好きが見てとれます。
このアダムとの戦い以外でも、人類と神々の戦いっぷりをワクワクしながら観戦する様子は、本当に「戦闘愛好嗜虐変態神(エロジジイ)」という表現がピッタリです。

戦闘会場を一瞬でライブ会場のように盛り上げてしまう華やかなエンターテイナーな部分と、肉体を大きく変化させる不気味さが面白いキャラクターだと思います。

さらに、3回戦で登場するゼウスの兄ポセイドンはゼウスと違って若い姿で登場します。ワルキューレたちによると、人類側の戦士たちは自分の一番強かった頃の姿で登場する、ということでしたが、神々の姿もそうだとするとゼウスは老人の姿が一番強いのか…。それとも光速の攻撃を繰り広げてきたために、ポセイドンより早く時間を過ごしてきたためか…。今後この謎が解けるのか気になるところです。

終末のワルキューレの推し登場人物、推しの関係性について

アレス

ギリシャ神話の軍神でありオリンポス12神のうちの第6柱。ゼウスのことを「オヤジ」と呼び、ヘルメスからは「アレスお兄さま」と呼ばれています。実際にギリシャ神話でもゼウスの息子として登場します。

ヘルメスと共にゼウスの戦いを観戦しますが、ゼウスの「時を超える拳」をコピーしたアダムの攻撃を見切ることはできていませんでした。アダムの戦いっぷりを観て内心恐怖を覚えている一面を見せています。
ギリシャ神話でもアレスは勇者ヘラクレスに負けたり、人間に敗北する話が描かれています。

さらにアフロディテと恋愛関係を結ぶ話もギリシャ神話に描かれているので、この漫画でもアフロディテと絡むシーンが描かれることがあるのか楽しみです。

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