「カノジョは今日もかたづかない」:2話ネタバレ～お気に入りの場所

前回のあらすじ

　イブの夜、自分の汚部屋に帰りたくなかったあいなは、「鍵をなくした」と嘘をついたがために、深川さんの部屋におじゃまするハメに。落ち着く部屋と、深川さんのわかりにくい優しさに触れ、あいなは久しぶりに飾らない気持ちになれたのだった。

「カノジョは今日もかたづかない」:1話(後半)ネタバレ～わかりにくい優しさ

深川さんと同じマンションに住んでいたことに慌てふためくあいなに対して至極冷静な深川さん。そして「さっさと部屋に帰ったら」と促される。ところが、あいなは鍵をなくしてしまった、と嘘をつく。自分の汚部屋に帰りたくなかったのだ。あいなのことなんて気にせずさっさと帰ると思っていたのだが…。

2話のネタバレ

　あいなが落ち着いた頃合いを見計らって、深川さんはあいなのコートから鍵を取り出し、自分の部屋へ帰るように促す。深川さんはこの後『シャイニング』（注：ホラー映画の名作）を観るらしい。

　クリスマスに一人とはいえ、あのステキなお部屋で、遅くまで映画を観るなんて面白そう…と思いながら自分の部屋のドアを開けると、そこには広がる現実が…。クリスマスだから、と買っておいたチキンまで踏んづける始末（なぜそのような場所に…）。同じ間取りのはずなのに、なんでこんなに違うの…と落ち込むあいなだった。

　翌日。休みに入ったあいなは気合を入れて掃除用品と掃除を特集した雑誌を買い込んだ。年明けまでに部屋を片付けて、今度こそ彼氏に来てもらわなきゃ…と。

　そんな中かかってくる一本の電話。実家のお母さんだった。

　最初の一声だけであいなが風邪をひいていることがわかってしまう。やっぱりお母さん。そして二言目には『早く彼氏連れてきなさいよ』という重圧…。

　正月は実家に帰らず大掃除をすると言うあいなに、掃除や片付けが苦手なあいなのことを知っているお母さんは、一人じゃ無理だから彼氏に手伝ってもらえと言う。その彼氏に見せられないから掃除してるのに…。

　いろいろと図星をつかれて耳が痛いあいなは、無理矢理電話を終わらせる。

　買い込んできたものを部屋に広げてみるが、余計に散らかるばかりで、どうしたら片付くのかがさっぱりわからない。まずは掃除機をかけようと、大きなソファをどかそうとするが、部屋の中に空きスペースは無い。空いているところといえばベランダだけだった。

　その頃、隣の部屋の深川さんは、観葉植物たちのお手入れをしていた。外から物音がするのに気づき、窓を開けてベランダに出てみると…

　何をしているのかサッパリわからないあいなの姿が…。ソファを抱えて、今にもベランダから落ちそうになっている。

　助けてほしいとあいなは言うが、鍵がかかっているため玄関からは入れない。

　限界を迎えるあいなに、深川さんはソファから手を放すように言う。そしてあいなは手を放す…!!!

　ぶん投げて壊れたソファを一緒にあいなの部屋まで持ち帰ってくれる深川さん。あいなは事情を説明しながら自分のしていたことに自己嫌悪に陥る。そして汚部屋の状況を深川さんに見られてしまう…。さらにガックシ…。

　壊れたソファをベランダに出してくれた深川さん。そのとき、木片が手のひらに刺さり流血してしまう。あいなは近くにあった椅子に深川さんを座らせ、一生懸命手当する。

　深川さんに怒られると思っていたあいなは、「死ななくてよかった」と心配してくれる深川さんに、またホッとして涙と本音を流してしまう。ぐちゃぐちゃの部屋をキレイにしたかったのだが、うまくいかない…と。そしてあいなは、深川さんに迷惑をかけたことを泣きながら謝る。

　唐突に座っている椅子を褒める深川さん。

　深川さんは、室内にお気に入りの場所を作り、そこだけは必ず常に綺麗にする。そうするとなんだか周りも気になって綺麗にするようになるから、部屋中が片付くのだ、と言う。なんと深川さんも、以前は汚部屋の住人だったのだ。

　先に風邪を治して、ひとつずつ片付けていけばいい。深川さんは、あいなに部屋づくりのコツを話して帰っていった。

　…あいなの手当を受けた手のひらを見つめ、どんなことにも一生懸命なあいなに、一人心がザワザワする深川さんだった。

　あいなは深川さんが褒めてくれたイスを『お気に入りの場所』にすることにした（今まではただの物置だったが…）。

　するとスマホに着信が。…クリスマスに会うことができなかった彼氏の修だった。

「カノジョは今日もかたづかない」:3話ネタバレ～初詣のお祈り

年明けの元日、あいなはバッチリおしゃれをして、雷門の前で彼氏の修を待っていた。近所の浅草寺で初詣デートの約束をしていたのだ。クリスマスに会えなかったことをひどく反省していたあいなは、会うのが久しぶりになっても優しい修に改めてときめいてしまう。そして今日こそは成功させなくては！と心に誓うのだった。

感想