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【終末のワルキューレ・キャラ紹介】『ヘラクレス』の強さ・神器・名言・魅力など徹底解説!ジャック・ザ・リッパーとの対戦の結末は?(ネタバレ注意)

「ヘラクレス」神話における設定

ギリシャ神話に登場する半神半人の英雄。
祖父の名前であるアルケイデスとも呼ばれることがありました。
父はゼウスでは母は勇者ペルセウスの孫であるアルクメネ。(ちなみにペルセウスもゼウスの子)

アルクメネはアンピトリオンという男と結婚を約束をしていたので、ゼウスの求愛を拒絶しましたが、ゼウスはアンピトリオンの姿に化けてアルクメネと愛を交わします。
翌日本当のアンピトリオンと結ばれたアルクメネは、ゼウスとの子であるヘラクレスと、人の子であるイピクレス2人を身籠ります。

ゼウスの正妻ヘラは騙されてヘラクレスに乳を吸わせてしまい、ヘラクレスは不死の力を授かります。それに激怒したヘラは毒蛇をヘラクレスの寝ているそばに放ちますが、赤ん坊のヘラクレスはそれを握り殺してしまうのでした。
成長したヘラクレスは子をもうけますが、ヘラに狂わされたことで自分の子だけでなくイピクレスの子も殺してしまい、許しを乞うために十二の試練に立ち向かいます。
ヘラクレスは死後神の座に迎えられ、やっとヘラとも和解するのでした。

「ヘラクレス」漫画における設定

ラグナロク第4回戦に神側の闘士として登場します。
2回戦で参戦する予定だったシヴァが今回こそ戦いに赴こうとしますが、ギリシャの借りはギリシャに返させてくれというゼウスのねじ込みでヘラクレスが参戦することになりました。

ワルキューレと同じ半神半人であることから、ゲルやブリュンヒルデに「兄様」と呼ばれています。
この漫画でのヘラクレスは元々アルケイデスという貧弱な子供でしたが、身体を鍛えて強くなり、アレス率いる神軍からテーバイの民たちを守るためにゼウスの血を飲んで未知の強さを得ています。

軍神アレスをも凌駕するほどの力を得たアルケイデスをゼウスは「神になれば正しき者の味方になれる」と、神に成るように薦めます。
神話とは違い、ゼウスの養子になったことで神の子として半神半人の英雄となり、ゼウスの妻であるヘラにちなみヘラクレスと呼ばれるようになったという設定になっています。

「ヘラクレス」強さ・能力ポイント

正しき者を守るという信念

闘技場に向かう前にロキから「元人間であるキミが本気で戦えるの?」と煽られますが、ヘラクレスは人間を愛しているからこそ、この試合に勝って人間の存続を神たちに乞うという目的があることを明かします。

ヘラクレスはまだ人間であった紀元前2000年前にもテーバイの人々をアレス率いる神軍から守るために、単身で立ち向かいました。それは、間違いを犯し迷いながらも成長し生きるのが人間であって、そんな弱い存在の中にも正しい者がいると信じているからでした。

そしてヘラクレスはアレスや神々に対して「そんな人間たちを創っておきながら一方的に罰を与えようとする神々に対して疑問を呈し戦います。

対戦相手のジャック・ザ・リッパーに対しても、その悪意や狂気を受け入れ、それゆえに神として勝利することでその愚かさから救おうという信念を持っているのでした。

アンブロシア

少年時代のヘラクレスは今の姿からは想像がつかないほど貧弱でガリガリの体つきでした。しかし、友達がいじめられていると自ら首を突っ込み一緒に殴られてしまうくらい正義というものを強く信じていました。

一方その頃神殿には「アンブロシア」と呼ばれるゼウスの血が祀られていました。
そのアンブロシアには真の勇者が飲めば不死の肉体を手に入れ、偽りの勇者が飲めば即死するという伝説がありました。

ヘラクレスはアンブロシアを飲んでも即死しないように、まずは自らの肉体を鍛えはじめます。そして誰よりも強い肉体を手に入れた時にやってきたのがアレス率いる神軍です。
人間たちを守るために迷わずアンブロシアを飲んだヘラクレスは、アレスを圧倒するほどの力を見せます。
そしてその心意気をゼウスに見込まれて神に列せられたのでした。

「ヘラクレス」の武器・神器 特徴

棍棒

ギリシャ神話に登場するヘラクレスは幼い頃から色々な達人に従事し、戦車の扱いやレスリング、竪琴の扱いを学んでいきます。武器の扱いももちろん学びますが、棍棒だけでなく弓や鎌など様々でした。

この漫画でヘラクレスは始終棍棒を武器として扱います。

棍棒の先にはライオンの顔がデザインされています。
ギリシャ神話でヘラクレスが贖罪のための十二の試練でまず倒したのがネメアの獅子という化け物だったことからデ
ザインされていると思われます。

ネメアの獅子はどんな刃物の攻撃もはじくほどの強い皮膚を持っていました。
ヘラクレスは棍棒でネメアの獅子を殴って洞窟に追い込み、その洞窟内で三日ものあいだ格闘して勝利。ヘラクレスはそのネメアの獅子の皮を剥いで頭からかぶり、防具にしたと言われています。

形状が変化する

ライオンの首を切り取り、たてがみを束ねて固めたような形状のヘラクレスの棍棒ですが、用いる神技で退治した化け物の形状にその姿が変化していきます。

棍棒が変化する際のヘラクレスの様子は表情が険しく、まるでヘラクレスの力が棍棒に伝わっていくかのようです。
そして、技を使ったあとはすぐに元どおりの形状に戻っていきます。

しかし十二の災禍と罪禍の最後の技で冥界からケルベロスを呼び出す際に、ヘラクレスは天へと棍棒を投げ、その棍棒が獅子からケルベロスに変化しヘラクレスの肉体にとりつきます。
ヘラクレスの持つ棍棒は単なる武器というだけでなく、彼が今まで退治し会得した怪物たちの力の権化であるとも言えるでしょう。

「ヘラクレス」の技・能力 特徴

十二の災禍と罪禍(エルキュール・エクソダス)

ギリシャ神話ではヘラに狂わされて子供を殺してしまったヘラクレスが、その
罪を贖うために挑む試練として描かれます。
この漫画ではヘラクレスが神になる前に十二の試練に挑戦し、神技を会得したとアレスによって説明がなされています。

しかし、この技を使うたびにヘラクレスの肉体に禍々しい模様の刺青が広がっていきます。
その痛みは普通なら耐え難いものであり、他の神ならば失神してしまうほどのものだと言います。
涼しい顔でその痛みに耐えるヘラクレスの闘志が尋常でないことがわかります。
また、この刺青が全身に広がったときは完全消滅してしまうとのこと。
ヘラクレスは自分の命を賭けてジャック・ザ・リッパーに臨んでいるのでした。

大地を喰らう咆哮(ネメアの獅子) 第一の御業

元々棍棒にデザインされている獅子のたてがみが広がり、唸りを上げながら強烈に殴打する技。

飄風を呼ぶ鳥(ステュムバリデスの怪鳥) 第六の御業

棍棒が鷲が羽を広げたような形状になり、振り上げると共につむじ風を起こす技。

怒れる奔牛の蹄(クレタの牡牛) 第七の御業

ビッグベンの文字盤に逃げるジャックを仕留めようとする際に使った技で、大きな角を持った牡牛の頭に棍棒が変化。しかし技を出す前にヘラクレスの左腕が切られてしまい、技を打ち出す前に棍棒は元の形状に戻ったのでその詳細は不明。

冥界より出でし厄災(地獄の番犬 ケルベロス)第十二の御業

棍棒自体がケルベロスに変化し、ヘラクレスの肉体に取り憑く技。
この技を使った後のヘラクレスの様相は、肩から鋭い爪が突き出て腰布は尾が垂れているように変化します。
この技を使うと相手を殺すか自分が死ぬかの決着がつくまで元には戻らないとのこと。命を賭けた大技です。

「ジャック・ザ・リッパー」との戦いと結末※ネタバレ注意

ケルベロスにより命を削られていくヘラクレスと鉄柵に突き刺した脇腹からの出血がひどいジャックの接近戦は終わりへと近づいていきます。
隠し持っていた鉄柵を銛のように突き上げて貫こうとしたジャックでしたが、ヘラクレスのカウンターを頭部に浴び瀕死の状態に。
それでも立ち上がるジャックでしたが、今にも倒れそうなその状態にヘラクレスの勝利は誰の目にも明らかでした。
再び一撃を頭部にくらい、倒れるジャックにとどめを刺そうとしたヘラクレスでしたが、自分の血を両手にまとわせ神器化したジャックの手刀に胸を貫かれます。
ヘラクレスは最後、攻撃を加えるかと思われた右手でジャックを抱きしめ消滅していきます。
第四回戦はジャックの勝利でした。

「ヘラクレス」の名言

「オレは人間を愛している」

ジャックの狂気を目の当たりにし、観客一同が恐れ慄く中で唯一ヘラクレスは「お前は絶望に負け、快楽に身を委ねたのだな」とジャックに憐れみを見せます。
そんなヘラクレスの感情の色を能力で見ていたジャックは、そのオーラの色がだんだんと母の感情に似ていくことに気づきます。

ヘラクレスは人間への怒り、闘争心、嫌悪、憤怒といった感情を押し退けて、眩しいほどの笑顔でこのセリフをジャックに対して言うのでした。

また、同じセリフをヘラクレスは死に際にジャックを抱きしめたときにも言います。
やはりヘラクレスの感情の色は最後まで愛に満ちたものであったようで、ジャックは勝利しながらもヘラクレスに対して尊敬の念を抱いていました。

「ヘラクレス」の魅力

負けはしましたが、個人的にはヘラクレスが今までの参戦者の中で一番魅力的なキャラクターだったのではと思います。
半分神で半分は人間といったこともあったかと思いますが、ヘラクレスの人間を守りたいからこそ勝利したいといった信念はあまりにもカッコよく痺れるほどでした。

ジャックの手刀に胸を貫かれはしたものの、振り上げた右手はそのまま振り下ろせばジャックを死に至らしめることができたと思います。

しかし、ヘラクレスはその右手をジャックを抱きしめることに使うのでした。

観戦していたゼウスは「殴る力は残っておらずとも、抱きしめる力は残っていたか」とつぶやきますが、ヘラクレスは敢えて抱きしめることを選んだのだと思います。

4回戦の後、ブリュンヒルデが今まで負け死んでいった人間側の闘士たちに鎮魂の祈りを捧げる場面が出てきます。
ブリュンヒルデはその鎮魂の場に、ヘラクレスの席も設けるのでした。

ヘラクレスと同じ「人間を守る」という志を持つブリュンヒルデの痛ましい気持ちが伝わるシーンで、一層ヘラクレスというキャラの魅力が倍増したと思います。

終末のワルキューレの推し登場人物

アレス

第二回戦でゼウスの応援に登場したアレスですが、同じギリシャの神として三回戦のポセイドンに続きヘラクレスにも熱い応援を送ります。
アレスはテーバイへ神軍を率いた際に初めて人間だった頃のヘラクレスに出会い、戦って以来一番の親友だと自負しており、ヘラクレスの身を自分のことのように案じる場面が幾度も出てきます。
ヘラクレスが十二の災禍と罪禍の神技を出す度に、刺青が広がり命が蝕まれるのを危惧していました。
ヘラクレスの左腕がジャックに落とされたときは心を折りそうになり、ゼウスに物理的に喝を入れられていました。
戦いの神でありながら、半神半人であるヘラクレスより人間臭い言動を見せるアレスに思わず感情移入してしまいます。

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