「波よ聞いてくれ」は、沙村広明によって描かれている。沙村広明は1993年に異色時代劇である「無限の住人」でデビューを果たし、2014年7月25日「月刊アフタヌーン」で「波よ聞いてくれ」を連載開始した。
単行本は2020年4月時点で7巻まで出ていて、2020年4月からテレビアニメもスタートした。
波よ聞いてくれ 概要
主人公の「鼓田ミナレ」は失恋話を、酔った勢いもあり酒場で知り合ったラジオ局員に愚痴ることに。すると翌日たまたま聞いていたラジオの生放送から、ミナレの昨日の失恋トークの録音が流れ出した。
ミナレはラジオ局にも突撃するも、酒場で知り合った「麻藤」の口車に載せられラジオ生配信を。この縁でラジオパーソナリティーとして番組作りなどに携わっていくことに。
波よ聞いてくれ 1巻のネタバレ
1巻:1話「お前を許さない」ネタバレ
主人公の「鼓田ミナレ」は40分前に酒場で知り合った「麻藤兼嗣」に、5日前に元カレである「光雄」の愚痴を吐いていた。元カレと麻藤が同じ福岡出身というだけで、「一瞬キライになりかけました」などと絡むほど酔っているミナレだった。
ミナレはいつも、泥酔状態になりベットでパンツだ毛の姿になり記憶が途切れるほそ酒乱な性格であった。
しかし朝起きると泥酔状態にも関わらず、靴だけは揃えて脱ぐという自分の性格に感動していた。
バイト先であるカレー屋に行くが、遅刻が多すぎ…とクビも視野に入れる「店長」。
そんなこともあるが仕事だけはできるミナレはさっと店のブログを更新をしたところに、同じカレー屋で働く従業員の「中原 忠也」が。飲みに付き合わなかった中原に対して、酒場で素敵な男性と出会ったことを自慢する。
改めてもらった名刺を見てみると、麻藤は「MRS藻岩山ラジオ局のチーフディレクター」をしていた。
そしていつも店内にかけているラジオからは、昨日酒場で麻藤に話した内容が放送され青ざめるミナレ。
生ラジオ配信中にミナレは突撃し、ラジオを止めようと。
麻藤は「ラジオには「3秒ルール」ってのがある 無音が3秒続くと放送事故 8秒も続けば俺の首が飛ぶ 止めるからにゃアンタが間を持たせるんだぜ?」と脅す。
そんな麻藤にまんまと乗せられたミナレは、生放送で北海道中に逃げた彼氏の愚痴を叩きつける。
そして最後には「光雄!お前は地の果てまでも追いつめて殺す!!」と衝撃のラジオデビューを果たした。
生放送が終わり、勝手に放送されたことを麻藤に詰めるも…
昨日の飲みの席で、「会話の内容を何人に伝えようと文句を言いません。」と名刺の裏に書いて承諾していたミナレだった。
1巻:2話「お前が欲しい」ネタバレ
バイトを途中で抜けたこともあり、カレー屋の店長に土下座をして謝る。
店のブログをみると、名前も出していないのに「鼓田さんですよね?面白かったです〜」などとコメントが。
浮かれる中、鼓田は夏祭りが終わったらクビと告げられる。
生ラジオで鼓田が話し、予想以上に荒れていた。
そしてカレー屋に、ラジオ局の麻藤、パーソナリティーの「茅代まどか」、ADの「南波瑞穂」、エンジニアの「甲本」が訪れた。
「私達と一緒にラジオのお仕事してみない?」とオファーされることに。
1巻:3話「奴らが憎い」ネタバレ
エンジニアの「甲本」に車で迎えにきてもらい、20日ぶりに麻藤と会うミナレ。
麻藤は以前に茅代のラジオで、ミナレが突入した放送のコメント部分を印刷していた。そして素人にも関わらず、ラジオでの話している26分間一度も噛んでいないことを伝え褒める。
そして麻藤は再びミナレをラジオの部屋に入れ、夏祭り、また夏祭りに出すバイト先のカレー屋の宣伝を話せと収録する。今回は生放送ではなく、コーナー用の素材だと伝え気軽にと伝える麻藤。
そして再び、麻藤に乗せられ「皆さん ちくしょう こんにちは」とミナレは話し出す。
1巻:4話「貴方に用がある」ネタバレ
夏祭りも終わり、約束通りカレーやをクビになってしまったミナレ。貯金も底をつきそうで…同僚である中原とヤケ酒。その帰りに、「ウチ来ます?」(ほぼ告白)と勇気を出し、ミナレに伝える。
しかしミナレは強気な態度、「私が本当の意味で食いつめた時 再びお前の前に現れるだろう その時までさらばだ」と帰って行った。
ミナレはいつも通り、泥酔状態になり床で寝ていた。
酔いながらも「…シャワー浴びなきゃ」と服を脱ごうとした時、背後から一緒のアパートに住む男の姿が。
咄嗟にミナレはアクロバティックに男を投げる。
そしてすかさず、警察に電話を。
しかし警察が来て、一緒のアパートに住む「沖」の話を聞くと、
ミナレは酔うと必ず玄関先で寝転んでいたため、部屋に連れていき靴を揃えたと話す。更には、放っておくと「わんわん泣き喚いてドアを叩き続ける」と説明する。
自分にもうんざりして、
ついに住むところも無くなりそうなため麻藤に電話をする。
「ラジオの仕事受けるよ 藻岩山ラジオに私の寝床を用意してくれ!!」とラジオの仕事を承諾したミナレだった。
1巻:5話「お前らは緩い」ネタバレ
大荷物を持ってラジオ局に来たミナレ。
そんなミナレに麻藤は、
「ミナレ お前冠番組を持ってみる気ないか?」と話を持ちかける。
しかしその枠は毎日配信している、夜中の3:30だった。
あまりの時間に文句を言うミナレ。一方、冠番組のため残る問題の「スポンサー」を探す麻藤だった。
ミナレはラジオ局の倉庫に泊まることはさすがに許されず、
ADである瑞穂の家で同居することに。
瑞穂もミナレを応援していて、なんだかんだ楽しく初日を終えていた。そんな2人はラジオを聴きながら眠ることに。
1巻:6話「貴方にまかせます」ネタバレ
バイト探しのため中原を付き合わせることに。
ふとスポンサーの契約金のことを思い出し、麻藤に聞いてみると深夜の3:30の枠で「大まけにまけて月170万」と聞く。
そんな時、中原にカレー屋の店長から電話が。
内容が「感覚的に内蔵がいっちゃってる交通事故に遭って しばらく1人で店を切り盛りしてくれないか?」と話される。
1巻:7話「あなたが帰らない」ネタバレ
カレー屋がピンチということもあり、ミナレも引き続きバイトすることに。
忙しい店内を中原と2人でさばいて行く。合間合間に、ミナレに対して積極的にアプローチする中原の姿も。
そんな時、店長を交通事故に巻き込んだ加害者の妹「城華マキエ」が訪れてきた。
「兄の…至らぬ運転のせいで多大なご迷惑をおかけして」と兄の代わりに謝る。
そしてマキエは、「店長が戻られるまで、私がこちらのお店のお手伝いをさせていただいたらご迷惑でしょうか? もちろん無報酬で」と中原とミナレに話す。
2人は迷ったが、あまりの人手不足に皿洗いをしてもらうことに。
マキエの活躍もあり、何とか営業を終えれたカレー屋だった。
1巻:8話「君は笑わない」ネタバレ
徐々にマキエはカレー屋のバイトにも慣れていき、皿洗いからホールなどを手伝ってもらうことに。
しかしどこか引っかかるミナレだった。
そして同居しているADの瑞穂の誕生日ケーキを店に取りに帰ると、中原とマキエが店の外で話していた。
マキエは「…どうしても家に帰りたくない」と話していて、中原は「ウチ来れば?」と話していた。ミナレは、「私のこと好きだとか言っといて」などとモヤモヤしていた。
そんなタイミングで麻藤から電話が。
「ミナレ待たせたな…準備は全て整った 番組名は「波よ聞いてくれ」」と枠は20分で今夜からスタートすることを伝えられた。そして打ち合わせとリハをするため、藻岩山ラジオに行くミナレ。
波よ聞いてくれ 1巻の感想
ラジオパーソナリティーを舞台に描かれた漫画。そんな主人公のミナレは、かなりと言っていいほどズボラな性格。しかしそんなミナレが初めてにして、ラジオの生放送で大爆発!
しかしこの絵とセリフから、読んでる私自身も吸い込まれ「おもしろい!」と思えた衝撃の1巻でした。
カレー屋の方も気になるが、今後どのようにラジオパーソナリティとして進んでいくのか見所です。