第2話ネタバレ「鬼ごっこ1333」
敵兵の目をかいくぐり、鎌倉の廃屋に身をひそめる時行と頼重ご一行。
鎌倉の出口が厳重にふさがれているため、中々抜け出すチャンスが訪れないのだ。
しかし頼重は余裕の顔を覗かせる。彼にはここで死ぬ未来ではないことを知っているのだ。
脱出の機会をただひたすら待つ時行たちの耳に、廃屋の外から話し声が聞こえる。
その話の内容に時行の顔が青ざめる。兄・邦時の斬首された事実を知ってしまったのだ。
思わず廃屋の外に駆け出す時行。
邦時は五大院の叔父に護られて無事脱出したと聞いていた時行に更なる残酷な事実が突きつけられる。
なんでも五大院は邦時を隠れさせた居場所を敵方に報告し裏切ったと言うのだ。
五大院は懸賞金目当てで裏切りを行ったが、まさに鬼畜の所業に新田方からも忌み嫌われ、何も得ることなく追い出されてしまったらしい。
しかし五大院の鬼畜はこれでは終わらない。
邦時は妾の子ということで評価されないと考えた五大院は正室の子である時行に標準を定めたのだ。
早速、時行の居場所を探す五大院は、鎌倉で生まれ育った事により身に着けた土地勘を活かし、潜むのに適した場所をあたる。
そこで見事時行の姿を発見。
時行の生存を喜ぶような演技で時行に近づく。
しかし当然五大院の意図などわかっている時行。
その瞬間、五大院の背後から頼重のご一行の二人が斬りかかる。
しかしそれを難なく受け止める五大院。
五大院が邦時の護衛を任されたのは、叔父だからというわけではない。
その強さがあってからこそだったのだ。
五大院は般若のごとき表情で時行に迫る。