「SPY×FAMILY」父=スパイ、母=殺し屋、娘=超能力者、目的=世界平和。

SPY×FAMILY ~概要~

漫画「SPY×FAMILY」は、遠藤達哉によるスパイコメディ漫画。2019年3月より「少年ジャンプ+」にて連載。既刊3巻。「次にくるマンガ大賞」のWebマンガ部門で1位、「このマンガがすごい!2020」のオトコ編でも1位を獲るなど今人気の話題作。

SPY×FAMILY ~登場人物~

ロイド・フォージャー

主人公。西国「ウェスタリア」の諜報員として活動しする男性。「黄昏」の異名を持つ超一流のスパイ。必要とあらば様々な人間に変装し、持ち前の高い戦闘力や分析力、豊富な知識を駆使してミッションを達成する。

ヨル・フォージャー

東国の市役所に勤めるただの職員……ではなく、「いばら姫」という異名を持つ実は凄腕の暗殺者。その戦闘能力はロイドと互角かそれ以上ながら、戦闘以外の分野はてんでダメな不器用な女性。ユーリという弟がいる。暗殺者をしているのは誰にもナイショ。

アーニャ・フォージャー

東国の孤児院で暮らしていた見た目4,5歳の幼い少女。とある実験機関が作り出した「他人の心が読める」超能力者で、ロイドとヨルの正体にも初見で気づいてみせた。そして娯楽に餓えていた彼女は、面白そうだからという理由で二人と一緒に生活する事に。

ユーリ・ブライア

ヨルの弟でたった一人の肉親。東国の公務員……ではあるものの、彼もまた「秘密警察」という裏の顔を持っている。この事は姉のヨルにも秘密にしており、同様にヨルが暗殺者である事をユーリも知らない。

ダミアン・デズモンド

アーニャが通う事になる名門学校「イーデン」のクラスメイト。彼の父親が東国の重要人物であり、東西戦争の勃発を止めたいロイドと、そんな彼の考えをテレパシーで読んだアーニャからマークされる事になる。

SPY×FAMILY ~あらすじ~

「黄昏」と呼ばれる西国の凄腕スパイ「ロイド」に新たな任務が下る。
それは「戦争を食い止めるために東国の重要人物と接触する事」。
そして「接触のために彼の息子が通うイーデン校に父兄として潜り込む事」。
つまり任務達成のためには子供と、その母親となる人物を用意しなければならなかった。

そうして孤児院に向かったロイドは、そこで心を読む超能力者「アーニャ」と出会う。ロイドがスパイであるとテレパシーで知ったアーニャはそれを面白がり、自ら彼の養子になる事を立候補。

さらに妻役を探していたところ、やはりアーニャが面白がって実は暗殺者の「ヨル」を選ぶ事に。ヨルもまた独り身の自分を心配する弟を安心させるため、すぐに結婚してもらえる誰かを探していたところだったのだ。

こうしてスパイ・超能力者・暗殺者という奇妙な三人家族が誕生。

あとはアーニャをイーデンに無事入学させて、そこに通う重要人物の息子「ダミアン」と親交を深めながら彼の家に招待される間柄になるだけだったのだが……しかしアーニャは勉強が大の苦手なのだった。その事実を知って焦るロイド、そんなロイドの心を読んで慌てるアーニャ。

はたして彼らは見事ミッションを達成し、両国を戦争から守る事が出来るのか?

SPY×FAMILY ~見どころ~

主要人物それぞれが「スパイ」「超能力者」「暗殺者」といったもう一つの顔を持っていて、それを隠しながら生活していく様子がとても面白い漫画です。

また彼らの中で一人だけ、他人の心が読めるアーニャだけはそんな大人達の秘密を全て知っているというのがいいですね。秘密を知る度にワクワクして目を輝かせたり、あるいは物陰に隠れてガクガク震えてみせたり、そんなアーニャの子供らしい全力のリアクションが見ていて可愛らしいです。

それにアーニャは悪戯心がありながらも、それだけではなくて真面目で優しい一面も持ち合わせています。ロイドが世界平和のために働いているのだと知って、その助けになろうと一生懸命に頑張る姿を見せたりもするのです。そんなアーニャの奮闘がこの漫画の一番の見どころかもしれません。

SPY×FAMILY ~感想~

色んなランキングで上位入賞しているこの「SPY×FAMILY」。その評判に見合った面白さでした。スパイや殺し屋が出てくる漫画ですけど、ジャンルとしてはコメディ漫画なので楽しく読めるのが良かったです。キャラクターも可愛らしいですし、本当にこの先もっと人気が出てきてアニメ化もするんじゃないかと思いました。

しかしフォージャー家はここからどうなっていくんでしょうね? 最後までそれぞれの裏の顔を知らないまま幸せに暮らすのか、それとも何かのきっかけで色々バレてしまうのか? 仮にロイドのミッションが達成されたとして、その場合も必要なくなった家族関係を継続するのかどうかという選択肢が生まれますしね。

見ていて楽しい三人家族なのでできればずっと一緒にいてもらいたいところですが、はたしてどんな結末を迎えるのか楽しみです。