第3話ネタバレ
般若のごとき表情で時行に迫る五大院。
頼重のご一行の二人も割って入り応戦するが、五大院には隙もなく腕力も強いため攻撃する糸口が見つからない。
ここで頼重がご一行の二人、孤次郎と亜也子を一旦退かせる。
戸惑う孤次郎と亜也子だが、頼重は時行の戦いを見守るように指示する。
二人が時行に目線を向けると、そこには五大院の凄まじい太刀筋を全て見切って攻撃を躱している時行の姿が。
むしろそのスリルを楽しんでいるようにさえ見える。
逃げに徹する時行だが、兄を殺した仇からは決して逃げない。
気さくで威張らず、心優しく仲間想い、そんな少年が強敵相手に楽しそうに鬼ごっこを興じる、
そんな時行を見て、頼重たちは改めtて時行を主君として仕える決意をするのであった。
しかし逃げは秀逸でも、攻撃はからきしの時行。
そこで頼重は孤次郎と亜也子に指示を出す。
時行を護るのではなく、逃げる時行に敵を差し出す感覚で戦いに参加するよう二人に伝える。
二人は再び戦いに参加し、ついに五大院は足元を踏み外す。
その隙を逃さず時行は見事に五大院の首を切り落とすのであった。
戦いを終え、時行は頼重たちにお礼の言葉を述べる。
そんな時行に頼重は、戦場では最優先に命を狙われる身である事、信頼できる仲間を持つ事、そして北条の遺児たる誇りを忘れず人を魅了する正しい人間であることを忘れないよう伝える。
その言葉を受け、時行は必ず鎌倉に戻り、足利を打倒することを決意する。
鎌倉からかろうじて逃げのびた時行は小さな体に大きな宿命を背負い新天地にて成長していく事になる。