左手のための二重奏 1巻のネタバレ
人生に希望を見出せない不良少年のシュウは、同じ中学校に通う天才ピアニスト・灯に出会う。灯と話すうちに価値観が変わっていくシュウだが、直後に事故で灯を亡くしてしまう。思い詰め、後を追おうとするシュウ。それを止めたのはなんと…シュウの左手に宿った灯だった! 再び灯に導かれ、シュウはピアニストの道を歩き始める。「素人の右手・天才の左手」という奇妙なコンビが頂点を目指す!!
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1巻:1話「忘れない日」ネタバレ
主人公の中学生「的場周介」の家は荒れていて、父が女を連れ込んだことにより1人の男が暴れていた。
父はトイレに隠れたままだったが、シュウは「嫌な音だ…うっせぇな…」とボコボコにする。更に「親父もだ..」と殴る。
謹慎中にもかかわらず誰 殴ったんだその傷と先生に心配されながら体育館に連れて行かれたシュウ。
そこにはピアノが置いてあり、「うちの学校の有名人 多くのピアノコンクールで優勝総なめ いま日本で一番注目されている中学生”天使の左手”」「弓月灯」と紹介され演奏を聞かされる。
曲名「ショパン「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」」を演奏する。
その帰り道、「そういやあの女 演奏中笑ってやがった 何がそんな楽しい…」と考え事をしていると終点まで。そして終電も全て終了してしまったシュウ。
ムシャクシャしていると、寝起きの灯が「どこですかね?ここ…」と話しかけてきた。
シュウは明日、灯がコンクールがあると先生に聞いていたため自転車の鍵を壊して乗ろうとする。が、灯に止められる。
そして「ダメなものはダメッ!!」と叫ばれ、どこかからか自転車を借りてきた。
そして灯は「帰りましょっ 1台しか借りてないので一緒に!」と2人乗りで帰る。
灯は2人乗りでのしてもらったお礼に「シュウくんを明日のコンクールにご招待します!」と。まずなんで名前を知っているか疑問におもったシュウだったが、灯は「有名人ですよ 学校でよく先生に怒られてます」と伝える。
灯はピアノのことをシュウに話し、「好きだから ピアノを弾くんです」と。
そんな自分とは違う真っ直ぐな灯に気を取られ、自転車で転けてしまう灯。
すると灯は更にシュウと手を合わせ「大きなシュウくんはピアノに向いてる手を持っていますね」と笑顔で話す。
そして灯は「私 決めましたっ」と話し、
「私の演奏(おと) 好きになってもらいますっ」と伝える。
そんな話をしていると2人乗りから警察に歩道されることに。しかしシュウは「怒られんのは演奏聴いてからでも遅くねぇだろ」と灯の手を引き2人乗りで帰る。
そして灯が知っている場所につき、「今度はちゃんと聴く」ことを伝えたシュウだった。
とそこに居眠り運転のトラックが突っ込んできた。
この事故で灯は死に、シュウは重症だったが命には別状無かった。
事故から1ヶ月が経ち、シュウはどん底に落ちていた。
シュウも左手を怪我し、感覚はなかった。そんな中でも灯の父に手紙を書き続けたが…受け取り拒否だった。
シュウは「どう立って生きればいいのか…わからねぇんだ」と屋上に向かい、屋上のフェンスを飛び越える。「俺は君のために何が出来た」と灯のことを思い出しながら自殺を飛び降りた。
すると動かなかった左手が勝手にフェンスを掴み自殺を止められた。
シュウも左手の感覚は全く無かったのに、まるで他人の手のような…と更に左手は動く。
怪我した左手の指の血で、「いきて」と書かれた。
1巻:2話「父に届ける音」ネタバレ
すると左手は更に勝手に動き、「シュウくんのバカァ!!!」と自分の顔を殴られる。
シュウは「この声は…」と呟き、「そこにいんのは弓月灯なのか?」と聞く。すると左手はシュウの頭に手を置き、「そうです なんか私シュウくんの手になっちゃいましたけど」と灯がシュウの手になった。
シュウは自己のことを必死に謝るが、灯は「事故のことは誰にも怒ってないです こうして今いるんですからシュウくん死んじゃったら今度こそ本当に消えちゃいます」と今後自殺をやめることを説得した。
そしてまず一応共同生活になるため、シュウの家を左手の灯と一緒に掃除する。
シュウと左手の灯は、灯の父に会いに行くことに。屋敷にはお手伝いさんが許可してくれて簡単に入ることができた。
ピアニストでもある灯の父は引退も宣言し、学費や大事な本まで燃やそうとしていた。
左手の灯と必死に止めるが、父は「ピアノばかりの人生にしてしまった」と後悔していた。シュウを通して必死に意見する灯だったが伝わらず、左手で演奏し始める。
「この音色は…っ」と父は気づき、「最初からだ 父さんの合図で始めよう」と父の右手、シュウの左手で演奏をする。
シュウは自然に灯が言っていた「私の夢は世界中を笑顔にすること」と思い出し、3人で楽しくピアノを弾く。
そしてシュウは灯の父に、
「俺にピアノを教えてほしいんです 左手のために俺が力になれるように」と話す。
1巻:3話「見失った夢」ネタバレ
灯の父は「ピアノを教えろ?待ってくれ…その前にその左手はなんだ?」と聞くが、そこにお手伝いさんとピアニストの「久遠」が来る。
久遠は灯の親友でもあるため、灯はシュウの左手を使い久遠に飛びかかる。
しかしいきなりのシュウに久遠は、蹴り飛ばし「いきなり何?変態さんかなぁ?」と警戒する。
そして灯の友達ということを説明すると、笑顔で「今夜どうかな?私コンサートに出るの」とチケットを渡されるシュウ。そして「今夜は灯のために弾くの 君にも聴いてほしいから」と伝えられた。
そして早速久遠はピアノを聴く。
終わった後に、久遠に会いにいくとコンサート上の舞台に来るよう言われた。そして「隣来て…私としよう」とピアノを一緒に弾くよう誘われた。
そして2人で「メフィスト・ワルツ」を演奏する。灯、久遠と異次元のスピードでピアノを弾くことに戸惑うシュウだった。
そして久遠は「何者なの?急に現れて奪ってアンタが殺した 返して夢を アンタ一生許さない」と久遠に告げられるシュウだった。
シュウと灯は、久遠自身が気ついていない何かが壊れ始めていることに気づく。そして「一刻も早くシュウくんの力が必要なの」と灯に言われ、更に「久遠に「灯り」を返す コンクールで久遠を助けよう」と2人で決意する。
1巻:4話「歩むべき道筋」ネタバレ
灯の父に、左手に灯がいることを話し、改めてピアノを教えてもらよう頼むシュウ。すると父は「本当にいいんだね?胃病も無駄にできないピアノ漬けの毎日になる」と言われ教えてもらうことが決まった。
久遠と同じ学校の生徒とたまたま会い、次に久遠が出場するコンクールを聞くことに成功したシュウ。
コンクールまであと1ヶ月と少し、ついにピアノ練習が始まったシュウ。
そして灯の父から、
「課題曲を叩き込む 覚悟しろ少年 灯もな」と猛練習が始まった。
1巻:5話「自分だけの」ネタバレ
しかし練習を続けても、自分の右手は同じところで間違え続けるシュウだった。焦りに焦るが、灯と父は休むことを勧めた。気分転換に河川敷を散歩するシュウ。
シュウの過去の話を灯に話すと、灯は「今までの思い出が力になってくれる…私はそう思います。みんなその人だけの音を持っているんです」と話し、灯は「左手は私の音を弾くから 右手はシュウくんだけの音を弾いてください」と背中を押される。
そしてシュウは、”後悔も 罪悪感も 全部ひっくるめて弾く 俺のピアノを”と決心し、灯の家に戻る。そしてシュウは「今の俺じゃ灯のように温かくて柔らかい音は弾けない 現状できる演奏に集中しろ」と自分に言い聞かせる。
シュウは「今ならいけそうな気がする」と父に伝え、”自由にピアノを楽しく弾く気持ち”…今はそれだけと自由にピアノを弾いていく。
すると灯の父は”彼は耳が良すぎるんだ”といい、シュウの音感に驚きを隠せない様子だった。
更にシュウの「感覚的に吸収する力、驚異的な体力、力強さ」に驚きを隠せない。
「時間がねぇ…でも弾いてみせる 2人のために」と灯と久遠のためにコンクールに挑む。
左手のための二重奏 1巻の感想
シュウと灯とそれぞれの表情が絶妙に綺麗に描かれており作品の中に取り込まれてしまいます。
ピアノを弾く時などの状態の絵も綺麗で、読んで楽しくなってくる作品になっています。更にストーリーも面白く、灯の明るさには読者も元気付けられます。
今後、シュウ、そして左手の灯と共にどう演奏していくのかが楽しみですね。