172話では遂に追い詰められた「ピーター・ラートリー」。しかしエマを殺せば”約束”は永劫不履行になり全てを変える気であった。
しかしエマは銃を下ろし「あなたを殺すつもりはない 私達はあなたと話をしに来たの」と話す。エマは憎しみや恐怖からも囚われることを嫌い、絶対に許せない相手でも許す決断をし自由を求める。
ピーター・ラートリーにエマは「1000年の苦しみを今終わらせよう 一緒に生きよう」と手を差し伸べた。
173話ネタバレ prisoners ネタバレ
「ピーター・ラートリー」は幼い時の記憶を思い出す。
“世界を守る” それがラートリー家代々の栄誉で崇高で何よりも大切な”使命”であった。そしてピーターにとっては、一族が誇りであり、喜びであり、光であった。
その中でも当主である兄は一番の英雄であり、生涯をかけて支えて行くために生まれてきたとも思えるほど尊敬していた人物だった。
しかしある日、兄は何百年も隠されてきた初代ユリウスの手記を見つけて読んでしまう。
そこに書いてあった内容には伝えられてきた美談をは全く異なるもので、和平の真相が書いており真の一族の成り立ちが記されていた。
ここを境に兄のジェイムズ・ラートリーは変わってしまう。
そんな中、ピーターだけは兄の生じた迷いと罪悪感が理解できずに「なんてすばらしい」と感動していた。
兄のジェイムズ・ラートリーは家を出て世界を危険に晒す暴挙に出るが、ピーターは「食用児は世界に必要な犠牲」という結論を出し世界を守ることから兄を殺す決意をする。
兄は死体で見つかったが、最後の言葉にピーターに「すまない」と伝えて欲しいということを聞かされ、涙しながらも”使命”を全うすることを誓う。
その出来事から今のピーターであったため、エマが発した「自由になろう 運命に囚われている」という言葉が理解できなかった。
必死に葛藤するピーターだったが運命に抗おうとしていた兄を理解できず。しかし世界を変革するという立場に囚われているピーターを兄は自由にさせたかったのかもしれないということに気づいた。エマの「一緒に生きよう」という言葉に対して、かつて兄に向けた笑みを浮かべる。
そんなところでピーターはエマに改めて忠告する。
鬼などはまだ可愛いもので、人間同士は人間を食べないのに遥か昔から殺し合いをしていることを話す。”人間の世界も変わらない”ということを忠告した上で、「鬼は人間の鑑だから」ということを伝える。
「コードSolid」この言葉を叔父に告げるといいとエマに伝え、食用児が人間の世界でどこまでできるか楽しみにしておくとナイフを持ちながら話すピーター。
伝えることを伝えたピーターは自ら命を絶つ。
感想
壮絶な戦いに幕を下ろした感じでしたね。ピーターの過去も明らかになり、何だか感動する話になっていました。そしてエマがピーターを動かしたことは間違い無く、最後の最後で変わった感じでした。
そしていよいよ、鬼よりも残酷な人間の世界での戦いが始まりそうな予感が。エマなど食用児がどのように頭を使い戦うか楽しみですね。