失ったものを取り返す壮大な冒険「鋼の錬金術師」

最終更新日:2020-01-19

概要

「鋼の錬金術師」は月刊ガンガンにて2001年8月から2010年7月まで 掲載されていた漫画です。原作者は「荒川弘」さんです。 掲載初期から人気も高く、2003年にはアニメ化が放送され2017年には 実写映画化もされました。 また劇場版の「シャンバラを征く者」は原作とは違う時間軸の違うifストーリーと なっており、公開後にアニメで原作のクライマックスが公開されるという異例の流れとなりました。

登場人物紹介

エドワード・エルリック

特徴:【長い金髪、三つ編み、オートメイルの右腕と左足、低い身長】 幼き頃、弟のアルフォンスと亡くなった母親を錬成術で錬成しようとし、失敗する。 その代償としてエドワードは左足を、弟は体を全て失った。 その後、弟を呼び戻す代償として右腕を失ってしまう。

アルフォンス・エルリック

特徴:【デカい体。全身鎧】 幼き頃、兄のエドワードと母親の錬成術に失敗し、体を全てを失う。 その後エドワードに呼び戻されるが戻ったのは魂だけで体は無く、鎧に魂を宿す形 となった。弟だが、兄よりもしっかり者。

ロイ・マスタング

特徴:【黒髪ショートヘアー、切れ長の目】 東方の司令部に勤める国家錬金術師。 階級は「大佐」 普段は面倒くさがりで女ったらしなのだがそれは表面上でそのいつも話す日常会話 の中に自分の手が回っている仲間内にしかわからない合言葉があり、常に何かを 画策している。 通り名は「焔の錬金術師」

アレックス・ルイ・アームストロング

特徴:【変わった髪型、ヒゲ、逞しい体】 中央司令部に勤めている国家錬金術師。 階級は「少佐」 見た目通り、情に熱く、人情深い男。何故か自分の肉体を見せたがる傾向がある。 そんな部分とは裏腹に錬金術師として実力は相当なモノ。 通り名は「剛腕の錬金術師」

傷の男(スカー)

特徴:【顔に大きな十字傷。赤い瞳】 各地の国家錬金術師を排除して回っている謎の多い人物。 その実力はかなりのモノで、鉄血に錬金術師の名を持つ「バスク・グラン准将」も 彼によって倒されている。何やら錬金術師に対して恨みを持っている言動がある。

あらすじ

当時まだ幼かったエドワードとアルフォンスは母親の錬成に失敗し色んなモノを 失ってしまった。 二人は立派に育ち国家錬金術師の資格もとり、 「鋼の錬金術師」の名までもらった。 全ては失ったモノを全て取り戻す為。 しばらくして二人は「賢者の石」という不思議な物の存在を聞かされる。 普通錬成術には何かを作るにはその元となる何かを必要とする。 例えば石柱には石、テーブルには木、剣には鉄など、「等価交換」が基本と されている。 しかしその「賢者の石」というのはその元の物は何も必要とせず、「等価交換」 の定義を無視して錬成できるという。 そんな物があるなら手に入れないワケにはいかない。 二人な賢者の石を探す旅に出かける事にする。 そんな中、ある街で神の力を使って人々を導いている教祖がいるという話を 耳にする。 その街の名は「リオール」。 「コーネロ」という教祖が「奇跡の業」というものを使って人々から崇めれていた。 その業とは何も無いトコロから花を出したり鳥を出したりと錬金術師からしたら 摂理を無視した正に「奇跡」と呼ぶに相応しかった。 しかしエドワードはそこに目をつけコーネロの本性を暴き問い詰める。 問い詰めてみるとやはりそれは彼が持っている「賢者の石」の力だったのだが・・・。

見どころ

後に「グリード」というホムンクルスが出てくるのですが、 彼の生き様がとても面白いんです。 「欲」を生きる糧としており、欲しい者は全て手に入れないと気が済まないという 強欲の持ち主です。 体全体を覆うように鋼鉄のように硬化させる「最強の盾」が彼の武器です。 しかしその盾もエドワードによって破られてしまい、仲間と逃げるのですが、 ブラッドレイによって仲間ごとやられてしまい、一度核に戻されてしまい、 グラトニーのお腹の中に閉じ込められてしまいます。 それからしばらくしてリン・ヤオという男の体を共同で使う形になるのですが、 ただの「欲」しか無かった筈のグリードは何故か自分の主やブラッドレイに 対して憎悪を見せるようになります。 そして最後に本当は自分はただ「仲間」が欲しかっただけなのだったという事に 気付き死んでしまいます。 そう!彼は手に入れても手に入れても満足ぜず次々と奪っていたのですが、 本当は昔の仲間と一緒にいた時が一番幸せで欲はもう満たされていたのです。 なんかそんな終わり方が人の一生と大きく重なる部分が多くて心が苦しくなって しまいます。

感想

この漫画はまとめると「人間」です。 人はこうやってこれが間違ってこういう時に嬉しくてこれをされたら泣いてこういう 終わり方が理想でって感じの話の本質なんだと私は思いました。 というか、一番最初にビックリするのがヒトを錬成するのに必要な材料が、 「水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、 フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素、及びその個人の遺伝子の情報」 て聞いて、え?たったそれだけなの!?って思いましたよね(笑)。 味方でも敵でも個人個人で正義や信念があって、それを成し遂げる為に努力や苦労をしている事を 思春期から学べた素晴らしい漫画でした。