こんにちは、ニケです。
今回は、「生存~LifE~」という漫画をご紹介致します。重たいテーマを取り扱うにも関わらず、手に汗握る展開に一気に読んでしまえる漫画です。
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「生存 ~LifE~」
原作:福本 伸行
作画:かわぐち かいじ 【全3巻】
「あらすじ」
主人公の武田は、大手企業に勤めるサラリーマンです。
娘の佐和子は、14年前に失踪し行方不明になっていました。
妻も数年前に癌で病死しています。
武田は仕事に追われる日々を送っていたため、妻や娘ときちんと向き合うこと無く、それぞれと別れを迎えていました。
そんなある日、武田は自身も癌に冒されている事を知ります。
癌は、妻を死へ追いやった恐ろしい病でした。
妻の壮絶な闘病生活を目にしていた武田は、今度は自分があの苦しみを味わうのか…と絶望します。
そして、そんな苦しみを味わうくらいならと
自殺を試みます。
自殺をしようと首に縄をかけた時、一本の電話が鳴りました。
それは、失踪していた娘の遺体が発見されたという警察からの電話でした。
娘は白骨化し、変わり果てた姿となっていました。
そして、娘を殺した犯人の時効成立まで、残り半年と迫っている事を知ります。
ちょうどその時期、武田は、自身の余命も半年であることを医師から告げられます。
武田はある決意をします。
それは、残された自分の命を、娘を殺した犯人逮捕へ費やす事でした。
武田は仕事を辞め、犯人の手がかりを掴むために日々歩き回ります。
始めは捜査が難航し、警察からも刑事ドラマの見過ぎだと馬鹿にされる始末でした。しかし、熱心に捜査に協力してくれる刑事・村井も現れ、次第にさまざまなヒントを見つけていきます。
そして徐々に武田は、病魔に蝕まれながらも犯人へと近づいて行くのですー。
果たして武田は、犯人を捕まえることが出来るのでしょうか?
そして、自身の病との戦いはどうなるのでしょうか?
感想・見所
全3巻という比較的短い漫画ですが、内容がぎっしり詰まっています。
私は2時間もかからないうちに一気に読み終え、読み終わったときは涙が止まりませんでした。
娘の佐和子が残したダイイングメッセージは、犯人逮捕へ繋がるのとともに、必死に生きようとした証でもあり、それがひしひしと伝わってきました。
そして、父親である武田は、家族を失ってから家族に歩み寄ろうとします。その姿が、なんとも切ないのです。
余命半年と宣言されたら、自分だったら残りの人生をどんな風に過ごしたいと思うでしょうか。1日1日を無駄にしてはいけない。そう思わせてくれる漫画でした。
また、犯人と刑事、そして武田による、頭脳戦の戦いが実に面白いです!
犯人は自白するまいと必死になり、刑事、武田は自白させるためにあの手この手で必死に追求します。
相手の心を読みながら会話をする、そのやりとりが格好良く、最後はまさかの展開でした。
家族を失い、自らも余命を宣告され、会社を退職し何もかも失った武田は、男の生き様を見せます!
「生存~LifE」全3巻、ぜひおすすめです!