ルーヴル美術館と浦沢先生のコラボ『夢印(むじるし)』をご紹介します!

こんにちは、ニケです!
今回ご紹介する漫画は、「20世紀少年」「MESTERキートン」など、数々の名作を生みだした浦沢直樹先生が、なんとあのルーヴル美術館から依頼を受けて書き上げた作品「夢印」です。気になるその内容とは!?

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『夢印』(MUJIRUSHI)  作者:浦沢 直樹 【全1巻】

作品の概要

ルーヴル美術館が漫画を執筆依頼!?なんとも驚いてしまいますよね。
ルーヴル美術館のあるフランスでは、漫画は芸術の一つと考えられているそうで、ルーヴル美術館の魅力を伝えるためのプロジェクトとしてこの作品が出来上がったそうです。
なので、作中には浦沢先生の描く「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など、有名な芸術作品が数多く登場します。

単行本『夢印(むじるし)』より引用

これだけでも読んでみたいと思いませんか?
でも、この漫画にはさらに驚くことがあるのです!それは、この漫画の主人公、なんと赤塚不二夫先生の「おそ松くん」のキャラクター「イヤミ」なんです!

浦沢先生の描く「イヤミ」、こんな感じです!!

単行本『夢印(むじるし)』より引用

赤塚先生のイヤミとはまた違って、なんとも味がありますね!
そんなコラボだらけの作品「夢印」。どんなストーリーか、以下に簡単にご紹介します。

あらすじ

妻に逃げられ、多額の借金を抱えた男・鴨田(かもだ)とその娘かすみは、途方に暮れる日々を送っていた。

ある日、鴨田親子は一羽のカラスに導かれるようにして、とある建物に辿り着いた。
看板には「仏研」という文字と謎のマーク。

そして中にいたのは、「所長」と名乗る出っ歯の男(イヤミの登場です!)。
所長はフランスに魅了され、この建物でフランスの研究をしていると言うのだった。
所長はフランスの魅力を告げた後、鴨田親子にある一獲千金の話を持ち掛ける。
それは、ルーヴル美術館から1枚の絵を持ち出すことだった…!

感想

浦沢先生らしい、話の中に数々の伏線が張られた読み応えたっぷりのストーリーでした。
それなのに1巻で完結してしまうというテンポの良さ。読んでいてとても気持ち良かったです。
そしてイヤミのキザで謎めいたキャラクターがとても魅力的でした。個人的には、イヤミを追いかける刑事・溝口もカッコよかったです。
フランスの風景描写も多く、フランスに行ってみたくなる1冊です。
皆さんも是非、読まれてみてはいかがでしょうか?