こっくりさんの警告

まさかこんな結果になるなんて・・・

ある日、高校の同級生と二人でこっくりさんをすることになった。

学校が終わり、軽く腹ごしらえしてから、いよいよ俺の家でこっくりさんの儀式が始まった。

部屋を暗くし、ろうそくに火をつけた。

文字盤の上に硬貨を乗せ、俺と友人は指を添える。

「こっくりさん、こっくりさん、おいでください。」

突如、部屋の温度が下がったような気がした。

友人を見ると真っ青な顔をしている。どうやら友人も妙な空気を感じているようだ。

すると十円玉が動き出す。

し・・・・・・・

ね・・・・・・・

俺と友人は震えた。

「こっくりさん、こっくりさん、お許しください。お許しください。」

俺と友人は必死に許しを請う。

すると再び、十円が動き出す。

ま・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・

ま?

・・・・・・・・

・・・・・・・・

し・・・・・・・

ね・・・・・・

ま・・・・・・?

・・・・・・・・

・・・・・・・・

あ、BSシネマの時間だ!

今日は「男はつらいよ~寅次郎サラダ記念日」の放映日だった!

危なかった…

これを逃していたと思うと背筋が凍る思いだ。