「小説の神様」は「相沢沙呼」による小説であり、それを原作として「手名町紗帆」によって描かれた漫画である。
2020年5月22日にキャスト「佐藤大樹」、「橋本環奈」で映画化が決定。
#佐藤大樹(#EXILE/#FANTASTICS)
— 映画『小説の神様 君としか描けない物語』5/22公開 (@shokami_movie) December 16, 2019
✖︎
#橋本環奈
『#小説の神様』
🎊#相沢沙呼 の原作、初映画化🎊
すべてが真逆な2人の高校生小説家✍️
友情を超えて、近づいていく2人の間に生まれる特別な絆の行方はー。
2020年5月22日(金)全国公開🎬 pic.twitter.com/uy6YYMEJLB
小説の神様 ネタバレ
高校生作家の「千谷一也」は作品が売れずにスランプに陥ってた。そんなところに、担当編集者から合作の提案が持ち上がる。合作に納得したが、パートナーは先日高校に転向してきた同い年の美少女人気作家の「小余綾詩凪」だった。彼女は”小説の神様が見える”と豪語し合作を進めるうちに、ある秘密に気づく「千谷一也」だった。
物語を愛する全ての人に贈られる、不器用だが美しい創作の青春ストーリーがここに。
1巻:1話「星一つ」ネタバレ
「物語の主人公にはなれない人間だ」と呟きながら街を歩いている主人公の「千谷一也」。小説でのペンネームは「千谷一夜」。3年前にそこそこ有名な新人賞を獲り、デビューした小説家である。
しかし一也スランプに陥っていて小説家を辞めようかとしていた。
一也の父有名な小説家「千谷昌也」であり、小説家になったのは父の影響でもある。
そんな一也のクラスに存在感がすごい美人な「小余綾詩凪」が1週間前に登校してきた。
小余綾に見とれいたことから「…何かご用?」と聞かれた一也。テンパって咄嗟に「小説は好き…ですか?」と質問する。
自分で恥ずかしくなりダッシュして逃げる一也。一方、小余綾は何かに感激し止まってしまう。それを見た周りの女子生徒は、一也を警戒する。
場面は文学部になる。
一也と同じ文学部の部長の「九ノ里」に、小余綾に話しかけたことを後悔している相談をしていた。
そんなところに文学部の入部希望の新入生「成瀬秋乃」が来た。
するといきなり一也に対し、「小説の書き方を教えていただけないでしょうか…!」部誌である一也の小説を読んで来たと言う。そして一也の作品を「文章が…すぅっと入り込んでくるんです 高校生なんて思えないくらいステキで…」と褒めるが、一也は「…いやそんな大したもんじゃないよ」と否定する。
更に成瀬は「わたし…今までたくさんの小説に助けられてきました だから わたしも誰かの心を動かすような…」と伝えるが、一也は自分が売れていたころの同じ台詞を思い出し「小説にそんな力なんてあるもんか」と否定する。
一也は自分の作品が徐々に人気が落ち、部数は年々減るばかりで…ということを思い出しながら「物語には何の力もないんだ…」と泣きながら否定する。
すると、いきなり小余綾が部室に入ってきて「馬鹿なことを言わないで」と入ってくる。
教室の小余綾とは全く違うキャラで小説の魅力、小説の可能性を肯定する。しかしあまりの綺麗事に一也は「物語にそんな力があるならッ どうして小説が好きな人間は減り続けてんだよ!!」と言い返す。
小余綾は「小説には人生を左右する大きな力が宿ってるわ わたしには小説の神様が見えるから」と言い切った。
そして「物語を愛せない人とは一緒にいられない」と一也に良い部室を出て行った小余綾だった。
場面は変わり、一也の妹のヒナが入院している病院で小説を待っていた。ヒナは「いつか見てみたいな お兄ちゃんの小説がどーんって本屋さんに並んでるとこ!」と言った。
千谷は病院を出て、小説の編集担当の「河埜」とカフェで会った。「河埜」はスランプの一也に「他の作家とチームを組んで2人で小説を書いてみない?」と提案した。
一也は必死に自分のプライドと戦う。しかし迷い続け「プライドなんていらない…!」と答えを出し、河埜の提案を受け入れることに。
しかしそのパートナーがペンネーム「不動誌凪」であり、小余綾だった。2人は驚きながらも、河埜から「今日からあなたたちには2人で小説を書いてもらいます 仲良くお仕事してね!」とパートナーが成立した。
1巻:2話「虎は震えている」ネタバレ
一也が主人公に向いていないのと真逆で、小余綾は誰よりも主人公に相応しい人間で合った。
作家としてのペンネームは「不動誌凪」であり、作品はバリエーション豊富だった。しかもどれも緻密な物語構成に驚かされる作品であり、一也と同期であった。
そして若さと容姿で話題となり売れっ子作家であった。
2人で小説を書くことに小余綾は「こんな人と上手くやれる自信…」と断ろうした時に、先に一也から「河埜さんすみません この企画…ちょっと考えさせて下さい…」と時間をもらうことになった。
次の日、部長の九ノ里に相談するが「挑戦するべきだ」と背中を押される結果になった。理由も作風の相性は悪くないと正論を伝えるが、一也は作家としての相性が最悪だろと首を縦に振ろうとはしなかった。
そんな話をしながら改札を出ると、そこには文芸部部活メンバーの小余綾と成瀬が待っていた。
小余綾はクラスの子と一緒にいるのを見られたくないため変装していた。その変装姿にも可愛いと思ってしまう一也だった。小余綾が来ることは予想できていなかったが、新入部員勧誘会のためお花見ピクニックをすることになっていた。
小余綾は状況が変わり、2人で小説を書く話の説得をしにきたと言う。
4人は各自が持ち寄ったお弁当を食べてお花見を満喫していた。
そして小余綾は一也を誘い、2人きりで話すことに。2人は相変わらず喧嘩っぽくなってしまうが、小余綾が早速小説のプロットを考えたと言う。そして「物語のあらすじを話すからそれで判断してつまらなければこの仕事を降りればいい」と言い一也は聞くことに。
「物語はミステリ要素のある青春小説よ
嘘を見抜く転生の才能を持つ主人公「瞳子」。幼いことから意図せず他人の秘密を暴いてしまいいつも誰かを傷つけてしまう 次第に人と関わるのが怖くなり 心を閉ざしてしまうように」
と話し始め、
小余綾の楽しく優しげに生き生きと語られる物語に聞き惚れていた一也だった。
一也は物語を聞いた後、1つだけ頼みがあると言う。不動誌凪である小余綾の大ファンである妹に会ってくれと頼み面会してもらうことに。非常に喜んだ妹のヒナだった。
小余綾はヒナと会ってから、一也と再び話すことに。まだ一緒に書く決心が付いていない一也に対して小余綾は「あなたの!あなたの小説を読んだことがあるの! あなたの文章には…ちゃんと魂が込められてた 心に…言葉が入り込んできた」と本音をぶつける。
立て続けに、
「わたしがそれを証明してみせる…!!だから!あなたにわたしの物語を託させて…!」
とお願いする。
一也はようやく決心が付き、2人で小説を書き始めることになった。
1巻:3話「物語への適正値①」ネタバレ
一也は1話書き終えながら、小余綾が作る物語が一也自身に似てることやこのままじゃダメだと何かに違和感を感じていた。
1話を書けたことを小余綾に報告するが、「このまま2話に入ってみて」と素っ気ない返信が。
一也は小説仲間である「春日井啓」と話しながらアドバイスをもらう。そして過去に新人賞を取った際に審査員長であった「奥村先生」から言われた言葉の
「文体は研ぎ澄まされた日本刀のように 読み手の心へ深く切り込んでくる それでいて刃は酷く繊細で 叩けば折れてしまいそうなほどの 危うくも流麗な美しさなのだ」
と褒められたことを思い出す。
そして次の日、学校で成瀬と出会うが無視される。成瀬は一緒にいる友達に小説に興味があることを知られたくないため、一也を無視し文学部に入ること自体を悩んでいた。
場面は変わり、またも一也と小余綾は言い争いに。編集担当である河埜から、どうやったら小余綾とうまくいくかアドバイスをもらう一也。そして話が進み、2人作る小説の中にバドミントンのシーンが出てくるためバドミントン部の取材に行くことになった。
文芸部部長の九ノ里がバドミントン部の部長「小宮優子」に話をつけて、学校の部誌用という形で早速取材をすることになった。可愛くて人気者の小余綾は早速バドミントン部の学生ともすぐに仲良くみんなと接していた。
一方、一也は成瀬と一緒に体育館の隅っこで取材自体を後悔していた。
今の世間の読者がリアリティを求めず、”夢見たいなシチュエーションや嘘みたいなスペックの主人公”などが売れ筋の大前提であり、欠点だらけの主人公は読者をイラつかせると成瀬と話しながら後悔していた。
そんなとき小余綾は「スマッシュ教えてもらったから見てて!」と上機嫌で制服のまま強烈なスマッシュを打つ。
この小余綾の姿を見て、やっと2人で作る小説の違和感が何なのかと気づき、バドミントンの取材後に一也と小余綾は2人でカフェに行くことにする。
小余綾は「物語を読むことで湧き上がる力…それは現実を生きるためのエナジーになる わたしはそんな力をわたしたちの物語に込めたいと思う…!」一也に伝える。
しかし一也は「読者が求めているのはただ楽しいエンターテインメントだ 誰も現実になんて立ち向かいたくない 小余綾 僕たちの物語… 主人公を変えてほしい」とお願いした。
そして更に「読者は君みたいな主人公を求めているんだ 読んでて楽しい気分になれる 陽向で輝く存在…」と一也は言うが、
小余綾は「わたしは…そんな人間じゃ…そんな小説に神様が宿ると思ってるの!?」とカフェにも関わらず大きな声で言い返す。
そして主人公変更を賭け、バドミントンで勝負することになった一也だった。
1巻:4話「物語への適正値②」ネタバレ
みんな小余綾を応援する中、成瀬だけ変装して応援してくれているという圧倒的な中バドミントンの勝負が開幕した。成瀬はなんだかんだ、友達に内緒で文芸部に入っていた。
いざ始まってみると天才の小余綾に、圧倒される一也だった。一也自信も「勝てるわけない こんな奴に 僕みたいな日陰の人間が…」と既に諦めかかっていた。
しかし自分の過去と戦いながらも、なんとか踏ん張りながら戦う一也。
だったが圧倒的な強さの小余綾に諦めかけた時、変装までして友達にバレないようにしていた成瀬が大声で
「千谷先輩!頑張って!! わたし!!感情移入するなら!!先輩が主人公の物語がいい…!!」と泣きながら叫ぶ。
そして一也は、勇気を出して変わった成瀬に涙しながら必死に踏ん張る。
結果、なんと一也が逆転して勝負に勝ってしまう。
小余綾は勝負に負けたことから「あなたの言う通り主人公を書き換えるわ」と言い、そして改めて取材や花見が楽しかったこと、一也がいないとこんな楽しい経験ができなかったと伝えた。
そして立て続けに、
「こんな大切なものをくれるあなたの中に物語がないなんて思わない」と伝えた。
一也は心の中で彼女には彼女の物語があり、それと同じように僕の中にも僕の物語がある。そしてその物語を描き続けなくちゃと気付かされ「主人公の変更はなしだ」と小余綾に伝える。
一也は自分を動かすために、勇気を振り絞り変わった成瀬に感謝する。そして小余綾との勝負のお礼にポカリを受け取るのであった。
数週間に渡り、小余綾のプロットを執筆している。そんなところに編集担当である河埜から電話があり、一也のデビュー作である”校舎裏四十五度の影”の文庫化が決定した知らせを受ける。
一也は浮かれている中、母親が入ってきて編集担当である仕事の緊急打ち合わせが入り今日は会社に泊まるという話をする。母親が出て行った後、再度電話が鳴り出てみると小余綾だった。
小余綾は上機嫌で「あのねあのね 4話のプロットができたの! 今からそっちに向かうから」と電話が来た。
駅に向かうといきなりの豪雨が降り、到着した小余綾はベタベタに濡れていた。
寒そうにする小余綾に「…入れよ」と傘を伸ばし、「うち行くぞ」と声をかける一也だった。
小説の神様 1巻の感想
読んでみて、まず「すごい面白い!!!」という感情になることは間違い無い。絵も綺麗で、キャラクター一人一人の表情が鮮明に描かれていてどのような感情なのかがすぐに伝わってきます。さすが小説をテーマに漫画にしているだけあるなと感動しました。
一夜と小余綾が作るところを見ていると、漫画の内容にも関わらず「読んでみたいな」と思ってしまいます。小余綾が一也に対する思いが、他にもあることは間違い無く、どのような感情があるのか楽しみです。今後、2人はどう小説を完成しながらも、どのような関係になってくるのか見どころ満載です!!!