「All you Need Is Kill」正体不明の化け物ギタイと人類との終わりの見えない切ない戦い!あらすじ・見どころ紹介

最終更新日:2020-01-19

作品概要

漫画「All You Need is Kill」は「原作・桜坂洋、構成・竹内良輔、キャラクター原案・安倍吉俊、漫画・小畑健」による「ダークSFアクション」漫画。「2014」年より「週刊ヤングジャンプ」にて連載。 全「2」巻 「原作小説は2004年に刊行、2014年にハリウッド映画化」

登場人物紹介

キリヤ・ケイジ

「All You Need is Kill」の主人公。作中では年齢や出身地は明かされていない。ジャパン防疫軍所属の兵士。当初はヘタレで戦闘に恐怖を感じ逃げ切る事だけを考えていた。しかし、死んでも生き返り何度も戦闘前の時間に戻る「ループ」をしていることに気づいてからは、生き抜く事への執着を見せ始め、「ループ」をすることで戦闘の実戦経験を積み、戦闘能力を上げていき、隊の中で一目置かれる存在となっていった。手の甲に「ループ」の回数を書いて記録している。

リタ・ヴラタスキ

「All You Need is Kill」のヒロイン。小柄のボブカットの女性。作中ではリタ・ヴラタスキは偽名で、本名は明かされていない。US特殊部隊所属。出身はアメリカ・イリノイ州ピッツフィールドの小さな村。ギタイに両親を殺されたことをきっかけに兵士に志願した。周囲からは「戦場の牝犬(ビッチ)」と呼ばれる程の戦闘能力があり、隊の中では有名な存在。戦場では赤いジャケットで200キロのバトルアクスを振り回している。リタも戦場で「ループ」を繰り返しており、同じく「ループ」をするケイジの存在に気づく。

シャスタ・レイル

MITを飛び級で卒業した天才で、リタ専属の民間人整備員。見た目は小柄なメガネっ子の女性で、少しドジな面がある。リタが心を許している数少ない相手。ケイジから頼み込まれ、リタと同じ特殊な戦闘武器を作る事を引き受けた。

ギタイ

人類が戦っている化け物で、いつ侵略が始まったのか、どこから来たのか、機械なのか生命体なのか、全て作中では不明となっている。球体のような形に、棘が手足のように生えている。口のような部分から何かを発砲する、手足のような棘を槍のように投げるといった攻撃をしてくる。体は固く、車ではびくともしないが、戦闘武器でたたき割ると死ぬと考えられている



あらすじ

全人類を皆殺しにしようとしている正体不明の化け物「ギタイ」と長く戦争を続けている世界が舞台。

主人公のキリヤ・ケイジは、ジャパン防疫軍所属に所属する兵士。出撃を明日に控えている。そんな中、ジャパンの最前線基地にUS特殊部隊所属が一緒に出撃するためにやってきた。US特殊部隊所属には、戦闘能力の高さから一目置かれるリタ・ヴラタスキがいたケイジは初対面のはずのリタに違和感を持ちながら見ていたところ、ケイジの視線に気づいたリタから話しかけられてしまう。

次の日、ケイジは予定通り出撃し、ギタイとの戦闘中に攻撃を受け激しい身体の損傷と痛みの中で絶命したはずだった。ところが、ケイジは出撃前のベッドで目を覚ます。時間が巻き戻った状況に混乱したケイジは基地から脱走するが、基地の外でギタイの襲撃に合い、またも激しい身体の損傷と痛みの中で絶命する。しかし、また出撃前の夜のベッドで目を覚ます。今度は、拳銃自殺を図るが、やはり出撃前のベッドの上で目覚めるのだった。

ようやく自分に死んでも時間が巻き戻る現象「ループ」が起こっていることを確信するケイジ。その瞬間から、死の恐怖と戦い続ける事と、この戦争から生き抜いてやると覚悟を決めるのだった。この時はまだ、なぜループが起こるのか、ループをしているのはケイジだけと思われたが・・・。

見どころ

神絵師の小畑健先生が描く臨場感は圧巻です。それに尽きます。特に戦闘シーンのギタイに攻撃され死を迎えるシーンは、痛みと絶望が伝わってきます。

物語はケイジとリタ、そしてギタイ、この3つの関係性が大きなカギとなっています。ケイジは物語を通じて、肉体的にも精神的にも成長し、愛する感情にも目覚めていきます。

リタもケイジとの出会いで孤独を癒され、愛情を感じ人間的な面が出てきます。しかし、なぜリタが戦場で圧倒的な戦闘能力があるのかが分かった時、ケイジとリタには究極の選択が待ち受けています。

得体のしれないモノと戦い続けるには忍耐が必要だし、逃げずに覚悟を持って選択する事が正しいかどうかは分からない、そんなことを問いかける作品です。

感想

小畑先生の絵が素晴らしいです。全ページにスキがなく、美しく繊細なシーンが詰まっています。少しグロさがある戦闘シーンは苦手な人がいるかもしれません。

全2巻にギュっとまとめた事で、息つくヒマなく話が進むのでスピード感があります。ギタイは純粋に怖いなと思いました。神出鬼没で攻撃方法もつかめず、交渉できる相手でもない。ケイジとリタの物語に決着はついても、ギタイとの戦いに終わりが見えないのは、つらいと思いました。

一瞬だけ訪れたケイジとリタの穏やかな時間が最後の結末を一層引き立てていると思います。ただ、一回で理解するのは難しい物語だと思います回りくどいセリフや、時間軸が前後しているので、読み返して、話がつながった時に感動します