やがて君になる ~概要~
漫画「やがて君になる」は、仲谷鳰による日本の学園百合漫画。2015年より月刊コミック電撃大王の「電撃コミックスNEXT」にて連載。全(既刊)8巻。2018年より加藤誠監督によりアニメ化。全13話。
やがて君になる ~登場人物紹介~
小糸 侑(こいと ゆう)
4月5日生まれ。遠見東高校の1年生で身長152cm。祖母が書店を営んでいる。
小柄で中学時代はソフトボールをしていた。身体の動きはとても良い。そして勉強は文系が得意で数学などは苦手とする。恋を経験しておらず、誰かを「特別」と思うことができない冷静な性格だった。
七海 燈子(ななみ とうこ)
2月19日生まれ。遠見東高校の2年生。生徒会長をしている。身長は163cm。
とても美人で男子にも人気があり、頭もとても良い。澪という姉がいたが、7年前に亡くなっていて、それから周りの強い期待を背負うことになった。
佐伯 沙弥香(さえき さやか)
7月29日生まれ。遠見東高校の2年生。生徒副会長で燈子の友達。燈子ほどではないが、かなり優秀。猫が好き。自分の興味がないことにはまったくと言っていいほど雑になる性格。
自分の、同性愛者であるという側面を封印しようとしていたが、燈子に出会って封印することをやめたほど、燈子に惚れている。
槙 聖司(まき せいじ)
遠見東高校の1年生。生徒会の役員で、勉強もできるタイプ。あまり目立つのは好きではなく、影で人の為に尽くすのもいとわない、いい人。
姉2人と妹がいるためか、女子からよく色々な恋愛相談を受けている。その際、自分は傍観者に徹しているため、自分の恋愛に全く貪欲ではない。
堂島 卓(どうじま すぐる)
遠見東高校の1年生。生徒会の役員で、眼鏡をしている。理数系。はっきりと色々いうタイプ。槙からは結構いじられている。中学時代は剣道をしていたが、あまり強くはなかった。
やがて君になる ~あらすじ~
学校に慣れてきた頃、校内の人気のないところで、男子生徒が七海燈子に告白をしていた。隠れて見てしまう形になってしまう小糸侑。燈子は「誰とも付き合わない」と男子生徒にきっぱりと告げる。誰からの告白にも心を動かされたことがないという燈子に、侑は共感を覚える。
侑は中学の卒業式で同級生に告白されたが、その返事をまだしていなかった。人に恋する気持ちがわからず、悩みを抱えていた侑は、燈子に恋愛の相談をする。しかし、燈子から告げられたのは、「私、君のことを好きになりそう」という思いも寄らない言葉だった。
燈子は生徒会長選挙で当選し、新たな生徒会が動き出す。メンバーは会長燈子、副会長沙弥香、槙、堂島、侑の5人。文化祭で生徒会劇をするため、その練習合宿を行うことになるが、その中で侑にも燈子にも、大きな心情の変化が訪れる。
生徒会劇を成功させ、侑は燈子に想いを告げるが、言葉のとりかたの違いで二人は心がすれ違ってしまう。一方、修学旅行で沙弥香は燈子に告白し……!?
やがて君になる ~見どころ~
七海燈子の大人びた容姿とその身のこなしが凄い見どころであり、大人の風格を感じます。 それに対してかわいいイメージの侑は小さいが少年のような感じもあり、華奢で線が細く女性的な感じです。そこが女性同士でも違う印象で、守ってあげたいような感じを抱くのだろうと思いました。
燈子は心に姉のことをずっと抱えているので、それが解消されないと幸せにはなれないと感じました。それを侑がきちんと心にとめており、侑の優しさで燈子も変わっていったのだと思います。
二人は一度別れますが、初めはそこまでだったが、二回目に付き合う時はお互いの気持ちがきちんと通じ合っていたのでいいです。ここが見どころかなと思いました。
やがて君になる ~感想~
燈子のモテっぷりが羨ましいです。男性にこんなに好かれて本当なら嬉しいことなのに、女性を好きだから困るだけで、断ることしかできないのだと思います。女性を好きというのも中々思っていても口に出せないところがあるので難しいのだと感じます。同性を好きになるということは思い悩むことも多いですが、お互いの気持ちが通じ合った時は本当に嬉しい出来事だと思います。
二人ともとても綺麗に描かれているので、切ない思いがどんどん伝わってきます。若い高校生の純粋な感じと大学生になってからの思いと大人に向かって進んでいく二人の関係性がよく描かれていて考え深い作品で、とても印象に残る作品となっています。