魅力的なキャラと心揺さぶられる名言の数々『最遊記』の見どころ紹介

最終更新日:2020-01-08

概要

最遊記は峰倉かずやによる、哲学的な要素も多分に含んだ「アドベンチャー漫画」である。
1997年より月刊Gファンタジー レーベル掲載エニックスからコミック全9巻 / 新装版 全9巻 / 文庫版 全5巻 が出版されている。

登場人物紹介

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)

煙草はマルボロ。拳銃を常に携帯していて、金髪の生臭坊主。
肩に経文をかけ、三蔵一行のリーダーである。
過去には師である光明三蔵が殺され、妖怪を憎んでいる。桃源郷の異変である牛魔王の組成実験を阻止するため、天竺へと向かう。

悟空(ごくう)

日本でも一番人気があり親しみがあるのは悟空ではないか。
如意棒を武器に三蔵と共に旅をする。口癖は「腹減った。なんか食い物ない?」三蔵一行の中でも末っ子的な存在。
岩牢に500年閉じこめられていたところを三蔵に救われ、仲間になる。

沙悟浄(さごじょう)

仲間からは悟浄と呼ばれている。ハイライト愛するヘビースモーカー。
戦闘中もタバコをくわえているほどの愛煙家である。
無類の女好きであり、悟空からはエロガッパと呼ばれている。
母親に殺されかけてたところを、腹違いの兄に救われた過去をもつ。悟浄は八戒と1番つきあいが長く仲がよい。
一方、三蔵とは少し折り合いが悪く、最終的には再び合流するものの、1度旅から離脱することもあった。

猪八戒(ちょはっかい)

旧名は猪悟能という。 普段は温厚で、知性と優しさを合わせ持ったキャラクター。
三蔵にタバコの吸いすぎを諭したり、空き缶を灰皿に使っている悟浄を叱責したりする。また、旅の出金を管理するのも八戒である。
百眼魔王の城で1000人の妖怪の血を浴び、人間から妖怪になった唯一の人物。三蔵一行の中では、常にジープの運転を任される世話焼き好きな性格である。
気功術で敵を倒したり、仲間の怪我を回復させたりできるのものも特徴的。

あらすじ

『桃源郷』。 遙か昔、人間と妖怪は共存していた。
しかし、桃源郷の異変によりマイナスの波動が中国全域に蔓延する。 妖怪達は自我を失い、人間を襲い始める。
この原因を突き詰め、また牛魔王の蘇生実験を阻止するべく、 勧善音菩薩から命を受けた三蔵は旅に出る。
三蔵法師の法名を授かり、師である光明三蔵法師から聖天経文と魔天経文を託された三蔵。師が妖怪に殺されるという壮絶な過去を抱え、幾多の妖怪を殺めて旅を続ける。
遥かなる天竺への旅には危険が伴い、牛魔王の刺客が途絶えることはない。
そんなとき、声が聞こえた。
誰かを呼ぶ声。 声なき声。その声の主は、岩牢に閉じ込められ、長い長い年月を孤独に過ごしていた。500年のもの間、孤独に耐え 岩牢から四季の移り変わりを眺めていたのである。
記憶を失い、誰かを呼ぼうにも、その名前すら出てこない。 自分の名前さえも分からない。 声なき声。 その声に気づいたのが三蔵だった。
「あまりにも俺を呼ぶ声がうるせえから、一発ぶん殴ってやろうと思った。でも、あんまりにも間抜けヅラで俺を見上げるもんだから殴る気が失せた。連れてってやるよ…。仕方がねえから。」
手を伸ばした三蔵を見上げる悟空。 三蔵の金色の髪に後光がさす。 「太陽みたいだ…。」。ここから旅が本格的にスタートする。
その後、沙悟浄と猪八戒を仲間にし、遙か西、天竺を目指す。

見どころ

旅を続ける三蔵一行に、牛魔王の刺客が次々と襲いかかってくる。その敵を倒すアクションは必見。
悟空の動きがかっこいい、三蔵の拳銃を撃つ佇まいが素敵など沢山ある。読み手1人一人によって4人の好き嫌いは分かれるぐらい、個々のキャラクターが際立ってる。
砂漠の妖怪から、八戒の過去の傷をえぐり出そうとする胡散臭い易者の妖怪。
西遊記といえば、昔から定番の金閣・銀閣も出てくる。銀閣を助けるためにカミサマに言われるがまま、人を殺し続ける金閣。
三蔵が金閣に対し問いかけるシーンは最遊記における大きな見所の1つ。
「お前が本当に信じられるのはなんだ? そのカミサマって野郎か? 弟でも自分でもなく。兄貴を人殺しにしてまで助かりてぇんだと、その弟が言ったのか?」 。
金閣は当然、読者の心も揺さぶり考えさせられる一言だった。最遊記には、このような見所のシーンが沢山ある。

感想

漫画でもあり、哲学書の匂いもある最遊記。
この「最遊記」を読んだら、「最遊記リロード」、「最遊記外伝」、「最遊記リロードブラスト」まで一気に読みたくなると思う。
上手い具合に連動しているシリーズなので。
まあ、それを抜きにしても読み出したら止まらないほどの面白い漫画。
この漫画の特徴として名言が多いというのがある。
例えば、玄奘三蔵の名言である無一物。 「祖に会えば祖を殺せ。仏にあえば仏を殺せ。誰にも、何者にも縛られず、あるがままに己を生きること。」
あなたの唱える無一物はどういったものか? 誰のために? 何のために生きる? 全編を通して読者に訴えてくる。
4人それぞれに過去の十字架を背負い、それでも力強く西へ、西へと進んでいく。そんな姿には勇気と感動を与えられる。
本当に面白く、大好きな作品だ。峰倉かずやが描く、最遊記。 是非一度ご一読を。 須く読め。