家でのマイペースで自堕落な生活を貫く干物女「ホタルノヒカリ」

最終更新日:2020-01-06

概要

漫画『ホタルノヒカリ』はひうらさとるによる女性漫画作品。2004年より講談社『KISS』にて連載。全15巻。2014年から2017年まで続編の『ホタルノヒカリSP』が連載された。綾瀬はるか主演でドラマ・映画化。

登場人物

雨宮 蛍(あめみや ほたる)

27歳。SWビルドのインテリア事業部に務めるOL。普段は女性誌の完コピをしてOL風に化けているが、その実態は恋愛するより家で寝ていたい干物女。家では髪の毛をちょんまげ風にたばねてジャージを着ている。彼氏がいなくてもビールとつまみと漫画があれば幸せだったが、上司である高野との突然の同居。プロジェクトで知り合った手嶋との関わりで生活に少しずつ変化が?好きな漫画はスラムダンク。

高野 誠一(たかの せいいち)

41歳。SWビルドインテリア事業部の部長。蛍からは「部長」と呼ばれている。会社ではクールな一面を見せていたが面倒見が良い。妻との離婚によって蛍との同居を始める。なにごとにも几帳面な性格。蛍を「干物女」と命名。

手嶋 マコト

24歳。新進気鋭のインテリアデザイナー。蛍とはプロジェクトで知り合い交際するように。イケメンで才能もあり女性にも人気だが優しくすれていない。ホタルが干物女であることは知らずに付き合っていた。好きなビールは思い入れのあるトランプビール。

三枝 優華(さえぐさ ゆうか)

24歳。LD社のインテリアプランナー。帰国子女。干物女とは対局にあたいする「ステキ女子」。かわいくて気配りもできるが、同姓には嫌われやすい。マコトに片思いしていた。芸能人なみの人気。

神宮司 要(じんぐうじ かなめ)

27歳。優華の大学の先輩でLD社勤務。俺様な性格だが仕事ができる「殿様男」ほたるからは「殿」と呼ばれる。優華のことを理解した上で片思いしている。優華が片思いしている手嶋と付き合っている蛍にははじめ敵対していたが後に友人となる。

あらすじ

SW社のインテリア事業部で働く27歳のOL雨宮蛍。彼女は普段は女性誌を完コピしてOL風にばけているが、その実態は恋愛するより家で寝てたい「干物女」。家に帰ると前髪を頭の上でちょんまげにまとめてジャージに着替え、ビールを飲みながら漫画を読む生活で、合コンの誘いがあっても断っている。そんな平和な生活を送っていた蛍だが、飲み屋で知り合ったおじさんから借りた家に、おじさんの息子である、同じ会社の上司、「部長」こと高野が引っ越してきた。家でのホタルの自堕落っぷりを見て高野は「干物女」と命名する。そんな日々の中で蛍にも様々な変化が訪れる。プロジェクトで知り合った新進気鋭のデザイナー手嶋に淡い思いを抱き始める。恋愛の第一線から長く退いていた蛍は人気者の手嶋にアタックする自信がなく空回り。しかし諦めそうになると高野は蛍の背中を押す。高野の言葉にはげまされ、無事手嶋と付き合うことになった蛍。しかし優しいが今時のおしゃれな若者である手嶋に自分の本当の姿をさらけ出せず、高野と同居していることも秘密にしなくてはいけない生活となる。ひょんなことから高野との同居が手嶋にばれてしまい、それでも交際をつづけていたが高野のお見舞いにジャージにちょんまで姿で来たところ手嶋に見られてしまい!?

見どころ

見どころはずばり干物女蛍の生態です。部長からは27歳は本当なら現役ばりばりでデートにいそがしいはずだ、とどやされながらも、家でのマイペースで自堕落な生活を貫くほたる。自分の好きな漫画やビールやお菓子に囲まれて好きなだけ寝転ぶ”半径一メートルわたしパラダイス”は、わかるわかる~と微笑ましくなります。しかし蛍は普段は仕事はまじめにこなし、仕事上でのいい意味での大雑把さは素敵女子優華との対比でもポジティブに描かれています。はじめは蛍にたいして駄目だしの多かった高野部長も次第に蛍の魅力に気付いていき、優華に対して「雨宮はきちんと付き合ったほうが魅力のわかる女だよ」という言葉をかけています。手嶋との久しぶりの恋愛に一喜一憂するホタルもかわいいですが、部長との絆が深まってゆくところもキュンキュンします。

感想

わたしもどちらかというと干物女子系で、ストレスが溜まったときなどは大好きな漫画ジュースやお菓子を用意して「半径一メートルわたしパラダイス」をつくりたいほうなので、蛍の干物エピソードにすごく共感できました。また作者の登場人物ひとりひとりに対する視点があったかいなぁと思いました。スレ違いによって結局別れてしまうことになるマコトも別れた後はお互いを認めつつ応援するような関係になりますし(嫌いで別れたわけじゃないですしね)、はじめは干物女のライバルとして登場したステキ女子・優華も完璧主義で不器用な一面やステキすぎるがゆえの孤独なんかも描かれていて感情移入しやすいです。個人的にはバブルの女山田さんがけっこういい味出してるかな、と思います。同居ものは色々ありますが干物女ときちんとおじさんの同居っていう設定がやっぱり面白くてコミックもドラマもヒットしたのかなーと思います。ドラマでの綾瀬はるかの干物女も可愛かったです。雑誌やネットではキラキラしたステキ女子になるように鼓舞してきますが干物女がもっとフューチャーされれば日本の働く女性の幸福度も上がるかも?