「失恋ショコラティエ」誰の片思いにあなたは共感しますか?

失恋ショコラティエ ~概要~

漫画「失恋ショコラティエ」は「水城せとな」による大人気恋愛系漫画である。第36回講談社漫画賞「少女部門」を受賞しており、第二回ananマンガ大賞も受賞している。小学館の「月刊フラワーズ」にて連載されている。全9巻。2014年にはテレビドラマ化され世間から評判を集めた。

失恋ショコラティエ ~登場人物紹介~

小動 爽太(こゆるぎ そうた)

本作品の主人公であり、イケメンの25歳である。実家がケーキ屋で、高校卒業後に製菓学校へ進学し、チョコレート王子と呼ばれている。高校時代に一つ上の先輩である高橋紗絵子に一目ぼれして片思いし続ける。

高橋(吉岡)紗絵子(たかはし(よしおか) さえこ)

本作品のヒロインで26歳の美女である。小動爽太の高校の一つ上の先輩であり、周囲からは紗絵子と呼ばれている。これまで多くの男性を惑わせてきた魔性の女で、爽太は「妖精さん」と言っている。学生時代から恋愛経験は豊富である。

オリヴィエ・トレルイエ

有名老舗「パティスリー・トレルイエ」のオーナーの四男、26歳。見た目も育ちもまさに「王子様」だが、実は日本のマンガ・アニメ大好きオタク。爽太の親友であり、「ショコラヴィ」の従業員。爽太の妹・まつりに片思いしている。

井上 薫子(いのうえ かおるこ)

32歳。爽太の実家のケーキ屋でずっと働いていた。爽太に片思いしているが、言い出せずにいる。「ショコラヴィ」開店にあたり、商品開発、販売戦略、接客全般を担当。真面目で美人な才女だが、恋愛には奥手。

加藤 えれな(かとう えれな)

豪華で高級なチョコレート専門店「RICDOR」の宣伝をしているモデル、26歳。PV撮影で出会った名前も知らないドラマーに恋をしている。爽太とお互いの片思いについて語るうちに、合意の上で肉体関係を持つようになる。

失恋ショコラティエ ~あらすじ~

爽太はある日、先輩の紗絵子に告白して何とかOKをもらう。そんな中で、バレンタインデーの前日に爽太は紗絵子のことを想いながら丹精込めてボンボン・ショコラを作り、紗絵子にプレゼントする。しかし、紗絵子は爽太のほかに別の男性と付き合っているからとプレゼントを受け取らなかった。実は、付き合っていると思っていたのは爽太だけで、紗絵子は付き合っているとは考えていなかったのである。

それによって爽太は傷つき、製菓学校を卒業した後にフランスへ渡り、お菓子作りの修行を積む。その5年後に爽太は日本へ帰国し、間もなく爽太はショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店。マスコミから若きショコラティエとして評判を集め、チョコレート王子として一躍有名となった。

紗絵子との仲を深めたいという一心で修行に励んでいた爽太であったが、日本に帰国すると紗絵子は他の男性と結婚していて苗字も吉岡へと変わっていた。紗絵子を諦められない爽太は、彼女が理想とする「悪い男」になることを誓う。

失恋ショコラティエ ~見どころ~

本作品の見どころは、登場人物のほとんど全員の「片想い」です。「正しくない」とはわかっていても止められない自分の気持ち。正しくても振り向いてくれない相手の気持ち。みんなが恋に一生懸命なのに、努力をしても自分の思う通りにはならず、必ず報われるわけでもない、もどかしさ、切なさがこの物語の魅力です。

また、ゆるふわ王道カワイイ系の紗絵子、実は男心をくすぐる戦略・テクニックを駆使し、好条件の男性と「計算して」結婚しているのです!薫子も思わず「この子、天才かもしれない!!」と納得してしまう、そのテクニックも必見です。

そして何より、香りが漂ってくるかのような、宝石のように美しいチョコレートにも酔わされますよ!

失恋ショコラティエ ~感想~

本作品は漫画から入った人やドラマから入った人、松本潤が好きで原作のことを知った人など様々ではあると思うが、一度この作品を拝見すると多くの人はのめり込むようにハマっていく。

恋愛漫画ならではの胸キュンポイントもあり、男女のドロドロした人間関係も描かれたりと幅広い視点で楽しめる作品となっているように感じた。