湘南純愛組の鬼爆コンビの中学生時代を描いた漫画「BAD CAMPANY」

こんにちは、犬王です。今回は湘南純愛組の鬼爆コンビの中学生時代を描いた漫画「BAD CAMPANY」について紹介したいと思います。本作では鬼爆コンビの片割れ・弾間龍二の視点で物語が描かれており、青春の日々を思い出させてくれるような作品となっております。それでは早速紹介していきたいと思います。

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概要

湘南純愛組の主人公・鬼塚英吉と弾間龍二、さらに中学生時代の仲間たちの青春を描いた作品。この作品は中学生時代の弾間龍二の目線で描かれている。

弾間の変化していく想い

鬼塚との出会いと衝撃

湘南純愛組では無二の親友である二人だが、意外にも中学生時代、特に初対面は最悪の関係だった。むしろ最悪の関係というよりも、鬼塚の鬼のような喧嘩を目撃した弾間の方が鬼塚をライバル視していた、というのが正しいかもしれない。

鬼塚への対抗心

事あるごとに鬼塚に突っ掛かる弾間だが、鬼塚は相手にしない。鬼塚の意識を引こうと、同級生を倒し続け無敵の地位にのし上がる弾間だが、それでも鬼塚は興味を示さない。それは鬼塚にとって”誰が喧嘩が一番強い”などということは二の次で、”仲間と青春を謳歌すること”が、一番大切なことであったからだ。鬼塚とその仲間たちが楽しそうに過ごす姿をみて、弾間は徐々に”誰が一番強い”ということに拘っていたことを馬鹿らしく思えてくる。そして同時に暴力で支配した仲間たちに対しても興味を失っていく。

本当の仲間を羨む想いと強がる気持ち

そんなある時、弾間は鬼塚の仲間の一人・桜に誘われついていくと、そこには鬼塚と仲間たちが楽しそうに、壊れて捨てられたバイクを修理している光景を目撃する。「何が仲間だよ、バカくせー」と、吐いて捨てる弾間。しかし本心は照れくさくて言えないが仲間に加わりたかった。

本当の友情

そして屈託のない鬼塚の仲間たちと触れていく中で、鬼塚に対して照れくさい気持ちもありながらもバイク修理に加わることに。

そしてついにバイクが完成。お祝いもかねて、弾間、鬼塚、桜で買い出しにでたが、戻ってみると、「髑髏団」という連中にイサミとフトシがボコボコにされ、バイクも奪われた後だった…奪われたバイクを取り戻すべく弾間と鬼塚が立ち上がる。

作品を読んだ感想

ムズ痒くもどこか懐かしい青春の感覚を思い出させてくれる作品。大人になった今、簡単に出来てしまうことや言えてしまうことも若かりし頃は恥ずかしくて照れくさくて出来なかった。逆に大人になってブレーキがかかってしまうことも若かりし頃は何も考えず出来たものだ。喧嘩・仲間・バイク・異性…自分を取り巻く環境に対して一生懸命に生きる弾間と仲間たち。そんな彼らの全力で生きる姿を見ながら懐かしい気持ち、恥ずかしい気持ち、悔しい気持ち、そして最高に楽しい気持ち、様々な感情を呼び起こしてくれる。またあの頃の何も考えず全力で走りぬくエネルギーが大人になった今失われていることを感じさせられてしまった。
「BAD CANPANY」は、そんな青春の感覚を思い出させてくれる作品だ。