残像シリーズ第1弾

メリーさんの電話

ある家族が引っ越しをする際に、女の子が大事にしていたメリーという人形を誤って捨ててしまった。

女の子はとても悲しんだが、時間が経過するにつれ、人形の存在を忘れていった。

そんなある日、両親が外出中に1本の電話がなり、女の子がそれに出た。

女の子「もしもし。」

???「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの。」

女の子「え?」

ガチャ…

そこで電話は切れた。

するとすぐに電話がなり、受話器をとる。

女の子「もしもし。」

???「私、メリーさん。今、○○駅にいるの」

ガチャ…

○○駅とは女の子が住む町の最寄の駅である。

なぜ自分の最寄の駅を知っている?そしてメリーさんって昔私が大切にしていた人形の名前? と混乱と恐怖が同時に女の子を襲う。

そしてまた電話が鳴り響く。

女の子「…もしもし…」

???「私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの。」

女の子「…」

ガチャ…。

すぐに女の子は窓から家の前を確認するが、誰もいない。

家の鍵が閉まっているか確認し、電話線を抜く。

しかし電話線を抜いた瞬間、

リリリリリリ…

恐怖でパニック状態の女の子は電話に出る。

女の子「一体なんなのよ!いい加減にして!!」

???「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの…」

飛影「残像だ」

メリーさん「はい!?」

飛影「めでたいやつだ、気づきもしなかったのか?」

ザシュ!

飛影「邪眼の力をなめるなよ」