『死ぬほど君の処女が欲しい』第2話ネタバレ~高校時代に戻った二人~

こんにちは、犬王です。今回もまたモテない男とおるの哀愁あふれる感情模様が繊細に描かれています。また予想もしない急展開も待ち受けています!
犬王のプロフィールはコチラ

前回までのあらすじ

奥さんのことが好きすぎて、過去に自分以外の男を知っているという事実にモヤモヤしてしまうとおる。考えても仕方ないし、どうしようもないことはわかっているが頭から離れない。そんな悶々とした状態で駅のホームを歩いていると、誰かの足を踏んでしまいバランスを崩し線路に転落してしまう。そこに電車が突っ込んでくる。気が付くと路地裏で倒れていたとおる。そこに女の子が心配して話しかけてくる。みるとそれは高校生の奥さん・ミカだった。自分も制服を着ている。高校生時代に時が戻っていたのだ。

第2話ネタバレ

高校生のミカは乗り気ではないダブルデートの最中だったが、友達に紹介されたという男性がしつこくミカを下心満載で誘っている。そこにすかさずとおるが割って入る。男はとおるを殴り飛ばす。地面に倒れるとおるに男は、
「自分のレベル棚上げしといてしゃしゃり出てんじゃねーよ。よく覚えとけ。お前みたいなのはこの世界じゃな…」

「端役(ほやく)なんだよ」

行こうかと不良はミカに声をかけるがミカは見向きもせずとおるに話しかける。
ミカはダブルデートをより、とおるを選んだ。とおるとミカはその場を離れ歩く。

歩くにつれ、いくつかわかったことがある。今は2005年のクリスマス。高校2年生に時が戻っている。とおるは何となく思い出していた。塾の帰り道、中学時代の同級生がいて声をかけられて慌ててあの路地裏に逃げ込んだのだが、派手に転んだあと女の子に声をかけられた。当時は顔を上げずにそのまま逃げたが、あれがミカだったということに今気が付いたのだ。

そしてもう一つわかったことは今のミカは処女であるということ。

ここで仲良くなればワンチャン…なんてことがあるかもしれない。しかし今の彼女が食いつきそうな話題が一切出てこない…などと頭をフル回転させる。

するとミカの方から口を開く。

「あんな人についていきそうになるなんて…私ったらどうかしてました」

その言葉にとおるは、これは、私ったらバカね⇒やっぱり私にはあなたしかいない、というパターンか!と脳内で結論付ける。時を超えても赤い糸で繋がっていると。

「ミ、ミカさん!それなら俺と‼」

と言いかけた瞬間、

「私、好きな人がいるんです」

好きな人がいるにも関わらず他の男についていこうとしていた事を後悔し自分を責めるミカに慰めの言葉や肯定的な言葉を投げかけるとおる。しかし頭の中では全く別のことを考えていた。
少なからず赤い糸を信じていたとおるの糸は次第に解れていく。

結局ミカが食いつくような話題は見つからず、ミカが片思いしている男の事を話題にする。

その男のことを語り笑顔を見せるミカを見て涙が滲む。

そして駅に着き、二人は別れる。そして最後にとおるは声をかける。

「陰ながら応援しているよ」

「はい!頑張ります!」

と最高の笑顔で答えるミカ。

結局赤い糸などはなく、他の男に恋をするミカを見て絶望感を味わうとおる。だったらいっそ今のミカとは関りを絶って何も知らない西森とおるとして再会し、またミカと一緒になれる未来を目指した方が良いのではないか。ミカが誰に初めてを捧げたっていいじゃないか。あれで十分幸せだったし…
と、まるで自分を説得するかのように考えようと努力するが…

中々自分の願望を捨てきれない…

すると目の前に先ほどの男性が現れる。そして階段上からとおるの顔面にけりを入れる。階段を転げ落ちるとおる。

気が付くと目の前には現在のミカが。
今までのは全部夢か、と辺りを見渡すと、横には知らない女性が。
そこは見覚えのない女性との結婚記念パーティだった。

第2話の感想

高校時代に戻ったとおるは、当時まだ処女だったミカと出会い、あわよくば…と考えるも、他の男性に恋をしているミカを見て、深く傷ついてしまいます。他の男性を想う好きな女性を見るとおるの哀愁とその人の前では強がって余裕を見せてしまう切ない男の性は見ていて共感してしまいます。さらには階段から転げ落ち、今度はミカとは違う女性と結婚している未来へと飛ばされるという急展開。次回はどのようになっていくのでしょうか?