第3話 未来
燐と智は街中でゲリラライブを決行。北高生にライブをさせないという市民の暗黙のルールがあるらしくどこも断られてしまったからだ。
そんな中、智は以前から可愛がってもらっていたスタジオに燐を連れていく。二人は店主に気に入られ、空いている時はスタジオを好きに使ってよいことになった。
順調に進んでいるかのように思えたその矢先、二人は職員室に呼び出される。教頭にゲリラライブのことを知られ注意を受けてしまった。そのお説教の中で、教頭の「将来のためにも周りと強調することを学びなさい」という一言に智は、燐にはその将来がないことを改めて考えさせられる。そして自分の身体の事をわかっている燐に対しても気遣う。それでも明るく振る舞う燐。
いつも通りスタジオでの練習を終え、帰り道に智は考える。燐はどんな気持ちでありもしない未来を語るのだろう…
次の日、パソコンを持ってきた燐。動画配信サイトを智に見せ、注目していたドラマーを智に見せる。様々な情報を集めて、近くに住んでいる事まで特定していた燐。家に押しかけて勧誘しようというのだ。
いざそのドラマーの家まで訪れた二人。大豪邸である。そこにはなぜか同級生の生徒会長・菅野瑛子（かんの えいこ）の姿が。生徒会長の は智の同級生である。
どうも燐とは馬が合わない様子。なぜ生徒会長がそこにいるのかというと、この豪邸に住む、入学当初から保健室登校で最近は登校拒否になってしまっているという同級生に先生から届け物とついでに投稿するように説得するよう頼まれたかららしい。
家に上がり、その同級生を待つ三人。そこに現れたのは髪の長いサダコのような風貌の同級生だった。
