第2話 決意
”一度め”と同じ出会い。同じやり取り。もう会えない燐を目の前に喜びを隠せない智だったが、燐の最後の言葉が脳裏を過る。自分は関わってはいけないのだと、智は燐を避ける。走ってその場を立ち去った智は今の状況把握に努める。やはり燐と出会った半年前に遡っている。その状況を知り、智は決意する。燐の過去を気づ付けた過去をやり直せる。燐には一切関わらない、と。しかしそんな智の決意を他所に、燐はしつこくバンドを一緒にやろうと誘ってくる。そんな燐に智は冷たく、「さわんな!」と怒鳴りつけ辛辣な態度をとってしまう。下を向きごめんねと謝る燐。
しかし燐はくじけない。智のギターを人質に「出会った河原で待つ」と手紙をよこしてきた。それも無視する智。夜になってふと燐のことが気になった。まさかまだ待ってないよな?気になってしまった智は河原に向かう。燐はまだそこにいた。
そして燐は智のギターに惚れた、一緒にバンドをやってほしいと真剣な眼差しで訴える。
そしてついに智はギターを引き受けることを決意をする。そして燐に告白した過去だけをなかったことにする。すべては燐が笑顔で最期を迎えられるように。