感動する漫画『二度めの夏、二度と会えない君』第6話ネタバレ!

第6話 菅野瑛子

ついにメンバーも揃いバンドが始動する。毎日スタジオで練習に明け暮れる。そんな中、生徒会長の瑛子は教室で一人ため息をつく。数日後、実力テストが行われるが、瑛子は1年の時から守り続けていた1位の座を燐に明け渡し20位まで落ちていた。補習をギリギリ免れた智と六郎からすれば20位で落ち込む瑛子の心情は理解の範疇外ではあるわけだが…

そんな瑛子に対し、落ち込んでいるところに漬け込むようで申し訳ないという気持ちもありながら、味方に引き入れようと考える智。実はこれは”一度め”にすでに経験している事であった。瑛子を元気付けようと、メンバーに瑛子の話をし始める智。
すると燐は

「よく見てるんだね。」

とじっと智を見つめながら”一度め”と違う反応を見せる。

その反応に焦りながらも提案を続ける。落ち込んでいる瑛子にスカッとする演奏を聴かせてやらないかと。しかしそれに対して

「何それ…意味わかんない…」

と立ち去る燐。その後も智は燐に説明しようとするが、燐は耳を傾けない。燐は瑛子は自分たちのことを目の敵にしているのに何でそんなに気にかけるの?と智に問う。そして

「…智君は会長のことが好きなの?」

と真剣な眼差しで問いかける。

智は本当の気持ちを言いたかった。本当に好きなのは燐だと。しかしその言葉を飲み込み答える。

「俺たちの音楽は誰かを救えると俺は思ってる。」

その言葉に納得し考えを改める燐。そしていよいよ実行。瑛子を拘束し、職員室から遠い部屋に無理やり連れていく。そして瑛子に向かって思いっきり演奏するのだった。

演奏が終わると瑛子は尋ねる。どうして私なんかのために…そして六郎の作品が捨てられてしまったのは転んで段ボールに突っ込んでしまった際に張り紙を別の箱に貼ってしまった自分のせいだと告白する。しかしみんなはそれがあったからこそ今のメンバーが揃ったんだと答える。

そこに音を聞きつけた教頭がやってくるが、みんなの盾に瑛子が買って出る。そしてうまく教頭を説得しピンチを脱することができた。

その帰り道、燐と智は一緒に下校したとき、燐は

「会長…元気になって良かったね。」

とつぶやく。
このやりとりは過去にもあったが、燐の表情はその時と違うように思えた。

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