漫画「風夏」は「瀬尾公治」による「恋愛・音楽」漫画。「2011」年より「週刊少年マガジン」にて連載。瀬尾公治シリーズの5作目で全(既刊)「20」巻。2016年8月にテレビアニメ化が発表され、2017年1月から3月まで放送された。
あらすじ
父と母がアメリカへ行くことになり、姉と妹の勤務先や通学のために東京の高校へ転校してきた「榛名 優」。
そして転校先の高校で「秋月 風夏」と出会うことに。一方で幼馴染であった「氷無 小雪」と歌手とも連絡をとることができた。「榛名」の発言をきっかけにして「風夏」は音楽をやること決意することになる。
そして他のメンバーを半ば強引に集めてバンドを組むことになる。
楽器を買うお金を貯めるために海の家でバイトを始め、その中で「榛名」と「風夏」の距離が縮まることに。また海の家でバイトをする中で、伝説のバンド『ヘッジホッグス』のメンバーの数人と出会う。
しかしそんな時、「榛名」は自宅の前で「小雪」とあっている写真が第三者に拡散されてしまい、スターが一般男性と密会していたこともあり大炎上してしまうことに。
そして迎えた、学園祭でのライブも大変なことに。なんとか演奏が終了し、ブッキングライブにもよばれた。しかし「風夏」が事故で急死してしまい、「榛名」は精神的なショックを受けてしまい、バンド活動ができなくなってしまった。
それをきっかけにしてバンドは解散寸前の状態に陥ってしまう。ところが、「風夏」からの留守電メッセージを聞いて榛名 優は立ち直ることに成功する。
見どころ
この作品の見どころは、まず主人公の「榛名 優」がどんどんたくましく変わっていく姿です。
最初のころは、とても暗い感じの性格で内気であったのにも関わらずに「秋月 風夏」と出会い始めてからはどんどん性格が明るくなってきました。
そして、明るくなってきただけでなく積極的に行動することができるようになっていきました。
次に登場人物のの恋愛模様です。「うまくいきそうでうまくいかない」といった何とも言えないモヤモヤ感。
これぞ青春!と呼ぶべき恋愛模様をみることができ、とても楽しむことができます。両想いであるのにも関わらず、二人が結びつかなかったり、片思いの切ない気持ちなどを読み進めている中で見ることができました。
それぞれの登場人物の想いを考えながら見るとより楽しむことができます。
登場人物紹介
榛名 優(きくな ゆう)
本作の主人公。誕生日が8月1日で身長が168センチメートル、体重が55kgで血液型はO型。初登場時は高校1年で常にスマートフォンをいじっていて、Twitterをよく見ている男子である。秋月 風夏と出会うまではとても内気な性格であったが、音楽を始めるにつれて人とのコミュニケーションが取れるようになった。
秋月 風夏(あきつき ふうか)
本作のヒロイン兼キーパーソンである。誕生日は8月1日で身長が160cm、体重は44kgで血液型がB型、3サイズはB82/W57/H85。推定Fカップとされている。高校1年で作者「瀬尾公治」の前々作『涼風』の秋月大和と秋月涼風の長女である。非常に明るくて元気な性格をしている美少女である。優とは逆にスマートフォンを「なんでも中途半端にわかるのはつまらない」という理由で持たずに自分のCDプレーヤーでいつも音楽を聴いている。榛名 優を強引に誘ってバンドを組む。
碧井 風夏(あおい ふうか)
本作のもう1人のヒロインとなる人物。誕生日が7月20日で身長は162センチメートル、体重は46kgで血液型はB型、3サイズがB89/W58/H87。秋月 風夏と同じく推定Fカップである。秋月 風夏と同名の少女であり、年齢は榛名 優よりも2つ程年上である。元々は違うバンドで活動していたが、解散して、最終的は榛名 優と一緒にバンドをすることになる。
氷無 小雪(ひなし こゆき)
榛名 優に好意を抱いている売れっ子の歌手。 誕生日は12月15日で身長は156cmの体重はヒミツ、血液型はAB型、3サイズはB80/W56/H83。推定Eカップである。 小学生のころは優と仲が良かったが、親の不仲により母親側に引き取られ、そのまま榛名 優にはなにもいうことができず、離れ離れになってしまう。しかし、その後運良くTwitterで榛名 優と知り合うこととなる。
ニコ / 小田ニコルソン武蔵(おだ にこるそん むさし)
ヘッジホッグスのベーシストである。誕生日が10月16日で身長は187cm、体重が74kg、血液型は不明。普段から口数が少なく表情もほとんど変えることがない不愛想な態度をしているが音楽に対する気持ちは強く、ヘッジホッグスのヒット曲のほとんどはニコが作成している。
感想
この作品は瀬尾浩二さんによるシリーズの5作目の作品です。前回の作品の途中から見ていたため、ちょっとした繋がりがわからなくて楽しめない部分もあるかなと最初は感じましたが、そんなことはなく、次の展開が気になる作品でした。主人公の気持ちを考えると切ないような気持ちになるときもありますが、この主人公は逆境を乗り越えて、成長するところを見せてくれました。最初にヒロインが死んでしまった時の衝撃は今でも忘れませんし、今後の展開はどうやっていくのかと思いました。しかし、そんな展開になったにもかかわらず、さすがの展開を見せてくださり、その後の展開も楽しむことができました。また、バンド自体が成長して、どんどん有名になっていき、どんどん上の方に上り詰めていく姿をみて感動を覚えました。こんな青春時代を過ごすことができたらとても最高だろうなと思える漫画でした。