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世界各国のボードゲームと、ゲームを通じて描かれるキャラクターが魅力!「放課後さいころ倶楽部」

放課後さいころ倶楽部 ~概要~

「放課後さいころ倶楽部」は、中道裕大による日本の漫画作品。 『ゲッサン』(小学館)にて、2013年4月号より連載。現在15巻まで刊行されている漫画です。 京都のとある高校を舞台に、アナログゲームを通じて成長していく少女たちの姿を描いています。

放課後さいころ倶楽部 ~登場人物紹介~

武笠 美姫(たけかさ みき)

人付き合いが苦手な少女。大人しく引っ込み思案で、退屈な毎日を過ごしていたが、綾と出会い、翠から教わったボードゲームに楽しさを見出す。

幼少期にいじめられた経験を持ち、その分他人の痛みを理解し思いやりがある。そのためか、洞察力に優れ、心理戦に強い。

高屋敷 綾(たかやしき あや)

いつも明るい、好奇心旺盛で天真爛漫な転校生。親は離婚しており、父親は動物カメラマンとして世界中を飛び回っているため、姉の花と二人暮らしをしている。幼少期をアフリカで過ごしていた帰国子女。

メンバーの中で最も社交的で、持ち前の行動力と無邪気さが人と人とを結びつける。 洞察力は鈍く、心理戦にはめっぽう弱い。

大野 翠(おおの みどり)

クラス委員長で、融通の聞かない優等生。当初は特に厳格で大人びた性格だったため、同世代の友達がいなかったが、綾達と交流する中で、しだいに性格がやわらかくなっていく。

素直ではないが、さいころ倶楽部のメンバーを大切に思っている。基本的にはドライで理知的、冷静だが、美姫やエミーなどの可憐なタイプには弱く、キュンとしてしまうらしい。

エミーリア

ニックネームは「エミー」。加茂川北高校の近くにオープンしたゲームカフェ「ゲシェンク」店長の娘。ドイツ人と日本人のハーフである父と、アイルランド人の母をもつ。 ブロンズに青い目が特徴。赤いリボンをしている。

ドイツ・ハンブルクから、9月に加茂川北高校に編入。1年生のときは他の3名とは別のクラスだった。 男子の間ではファンクラブが存在するという噂もある。

一番好きなゲームはケルト。

黒崎 奈央(くろさき なお)

加茂川北高校の新1年生。 「大丈夫っス」などと「ス」を付けて話す。頻繁に授業をサボることや、金髪で三白眼という見た目から、クラスメイトからは不良と見られており、クラスでは孤立している。

無愛想だが、優しく嘘がつけない素直な性格。そのため騙し合いで盛り上がるブラフ系ゲームにはとことん弱い。記憶力は抜群に良く、他プレイヤーのプレイまで覚えている。

放課後さいころ倶楽部 ~あらすじ~

京都に引っ越してきた綾が美姫と出会い、同じ学校に通うようになるところから始まります。そこでクラス委員長の翠とも出会い、ひょんなことから3人はボードゲーム専門店「さいころ倶楽部」でゲームを楽しむようになるのです。

3人の最初のゲームは、「マラケシュ」というすごろくのようなもの。サイコロに運を委ねつつも、高度な戦略性も求められるというゲームです。ゲームの参加者は、「さいころ倶楽部」の店長に、綾と美姫の3人でしたが、初心者の綾たちが店長に敵うはずもないので、美姫には翠が付くことになりました。

ゲームの過程では、大人しい美姫や、クールでお堅いタイプの翠がはしゃいだりして、彼女たちの少女らしいかわいらしさも見ることができます。読んでいて、思わずほのぼのとした気分になることでしょう。

放課後さいころ倶楽部 ~見どころ~

見どころとしましてはやはりボードゲームです。有名な海外のボードゲームであるクアルトヘックメックマラケシュかな式サイコロなど様々なボードゲームが描かれています。 ゲームルールの説明からしてくれるので、そのボードゲームを知っている人もそうではない人も、どんな方にも読みやすい漫画になっています。この漫画を見てからボードゲームを始めるとより一層楽しくなるでしょうし、ボードゲームをしてからこの漫画を見てもまた別の楽しみ方ができるでしょう。

ゲームそのものの面白さはもちろんのこと、意外にもゲームに才能を見せる美姫や、感情が豊かなために心理ゲームが苦手な綾など、ゲームを通して描かれるキャラクターの鮮やかさを感じることができます。

また、ボードゲームだけではなく高校生ならではの恋愛事情、ほのぼのとした日常風景、将来への希望なども描がかれており、ストーリー性もあり大変読みごたえがあります。

放課後さいころ倶楽部 ~感想~

現在15巻まで発行されていますが、1巻読み切りなところもあるのでどの巻数から読み始めても楽しく読むことができます。また、絵もきれいで非常に読みやすいです。

ボードゲーム上での心理描写も細かく描かれているので、プレイヤーのゲーム中の心理状況も読み取れて面白いです。自分だったらこうするなとか考えることもできるので、自分も一緒にボードゲームをしているような感覚になります。実際にないオリジナルのボードゲームも出てくるのも非常に楽しいです。

また、ボードゲームだけではなく高校生の日常生活に触れることもできるので青春の要素もあります。 日常のほのぼのとした漫画になっていますので是非、読んでみてください。