「波よ聞いてくれ」北海道民、ラジオ好きにオススメの漫画!ミナレの勢い、言葉のチョイスに酔いしれろ!

波よ聞いてくれ ~概要~

漫画「波よ聞いてくれ」は沙村広明によるラジオラブコメ漫画。「月刊アフタヌーン」にて2014年から連載中。既刊7巻。2016、2017年「マンガ大賞」受賞作。2016年「このマンガがすごい!」オトコ編第6位。

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波よ聞いてくれ ~登場人物紹介~

鼓田 ミナレ(こだ みなれ)

札幌の人気スープカレー店「ボイジャー」店員で女性。店ではブログを担当。

居酒屋で失恋のショックを酒で紛らわしていたところを、麻藤に気に入られラジオで音声を流されてしまう。そのまま麻藤の所属するMRSのパーソナリティとして活躍中。番組「波よ聞いてくれ」は深夜帯スポンサーゼロ。行き当たりばったりで番組の内容を決めている。

かつてミツオという彼氏がいたが、50万円の金を貸したあとに失恋しミツオに敵愾心を燃やす。

喋りは達者で、アジテーターのように煽りまくるスタイル。アドリブ力も強く、突然の台本の空白やラジオドラマ収録にも強い。

南波の家にたびたび同居しながら活動中。

麻藤 兼嗣(まとう かねつぐ)

ミナレをラジオ業界に引き込んだ張本人。現在は札幌のラジオ放送局「藻岩山ラジオ」通称MRSのディレクターを務めている。

ラジオパーソナリティとしての実力は芽代まどかを認めているが、ほぼ素人のミナレには別の才能を見出している。シセル光明という女性のお笑い芸人と過去に関係があり、ミナレの声は彼女とそっくりだと言っている。ディレクターとして「波よ聞いてくれ」の企画なども考えるが、ミナレそのものを素材として楽しんでいる様子。

昔からのラジオ機器にも詳しい。ボイジャーにはたまに顔を出している。

南波 瑞穂(なんば みずほ)

MRSのアシスタントディレクター。麻藤の下で働いている素直で明るい女性。家賃が支払えないミナレを何度も自宅に同居させるなど、とにかく優しい。

実は男女交際の経験がなく、麻藤の仕事仲間で構成作家の久連子の事が大好き。しかしこれはあくまで片思いの様子。しかし同じ局で働くミキサー担当の甲本に好意を寄せられている。久連子のこともあり、DJの芽代まどかにはほのかな敵意を抱いているため、ミナレと共闘。将来はラジオディレクターになり、ミナレ・久連子と番組を作るのが夢だと言い切った。

自宅で亀を飼育し、それぞれ「ふらかん」「ほどこん」「おきゅうほん」と名付けている。

中原 忠也(なかはら ちゅうや)

ボイジャーの従業員。作る料理は店長より上手。ボイジャーの店長に気に入られ、店長が事故を起こして入院した時には代理で厨房に立ち、ピンチを救った真面目な男性。

ミナレに好意を寄せており、それを隠そうともしない好青年。だが、他人からの好意には無頓着で、マキエからの好意には全く気付いていない。ミナレを何度も口説いているが失敗に終わる。

ミナレのラジオ業界入りを反対していたが、現在は番組を応援している。しかしラジオ投稿ネタや企画は面白くない。

自宅に姉と子どもがいる間、行き場のないマキエを住まわせた。

城華 マキエ(たちばな まきえ)

ボイジャー店員。ブログ担当。兄がボイジャー店長の運転する車と事故を起こして入院。その恩返しとしてボイジャーに勤務すると言い出した。兄はマキエに対し異常なほど過保護であったため、事故によって自分が外の世界に出られた事を喜んでいる。ミナレ不在時にはボイジャーを切り盛りし、それなりにファンも獲得している。

中原に思いを寄せているが、中原がミナレ一筋である事も知っているため苦しい思いをしている。

実はラジオ「アナグマ探検隊」の常連投稿者・ジョーカースコンスキー本人である。兄から離れるため、ラジオ業界に身を投じる覚悟もしている様子。

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波よ聞いてくれ ~あらすじ~

失恋して5日目、主人公ミナレは知らない男性と酒を飲み、元カレに対する不満をぶちまけていた。

翌日職場であるスープカレー店「ボイジャー」で勤務していると、ラジオから自分の声が流れてきてぎょっとする。それはミナレの昨晩の失恋話をそのまま流したものだった。

そのまま放送局に殴り込みをかけたミナレは、昨晩の男性がラジオディレクターであり、麻藤という名前である事を知る。

その後、店に訪れた麻藤はミナレの話の放送回の時だけコメント数が異常に伸びたことを指摘。ラジオ業界に誘う。スープカレー店をクビになることに決まっていたミナレはこれ幸いとラジオ業界に入ることになり、アシスタントディレクター南波の自宅に居候の身に。

しかし現実は厳しく、ミナレの持つ番組「波よ聞いてくれ」は深夜放送、ラジオが終わる直前の数十分が当てが割れたのみだった。

ところが謎の自信、行動力で麻藤の無茶難題をミナレはこなしていき、突然のラジオドラマや迫真の演技の仮想殺人中継などを実行。深夜帯であるにも関わらずごく一部のリスナーの注目を集めることに。しかし慢性的なネタ不足ミナレの行き当たりばったりな演技や会話、行った取材先でのトラブルが重なり落ち着いた雰囲気で放送できることは少ない。

そんな中、ミナレは南波が構成担当の久連子に恋をしていることを知る。久連子はやがて構成作家の職を辞め、小説家として自立を考えていた。その手伝いがしたいという南波を後押しするためミナレは奮闘し、北海道の和寒町まで取材を敢行。だがそこで電波ジャックを企む宗教施設に監禁されてしまい、ピンチに陥る。久連子の機転とミナレの勇気によって、何とかMRSにまで連絡をとり脱出成功したものの、久連子の気持ちは変わらない様子。

さらにボイジャーに新人として入ったマキエも中原に恋をしており、ミナレはラジオでも職場でも次第に場を失うかに思われたが…。

1巻のあらすじ

舞台は北海道であり、主人公の「鼓田ミナレ」は失恋したことから酒場で知り合ったラジオ局員に愚痴を吐き失恋トークを。
しかし翌日、カレー屋でバイトをしているとラジオから昨日録音されていた失恋トークが流れてしまった。ミナレは生放送で流れているラジオ局に追撃するも、ディレクターの「麻藤」の口車に乗せられラジオで北海道中にアドリブで恋愛観を叫ぶ。
素人にも関わらずこの放送は思いのほか好評で、麻藤から「自分の番組を持たないか?」と正式なオファーが届く。
更には深夜枠で、自分の番組を持たないか?と誘われることに。

そしていよいよ冠番組「波よ聞いてくれ」第一回放送が始まる。

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2巻のあらすじ

ついにド深夜のド素人のワンマンショー「ミナレ」がラジオDJデビューを迎えた。冠番組の第一回放送は「自分を捨てた元カレを殺す」といった”架空実況”が始まる。これは麻藤の企画、放送事故を装ったどんでもない企画で北海道中が衝撃に包まれた。
ほぼほぼアドリブという無茶な台本だったが、本人曰く「ゾーンに入った」ことからのトークスキルが炸裂。この日を境にミナレの人生は一変していく。

そしてこの放送を機に、元カレである「光雄」から連絡が。そして光雄とデートをすることになったが…
デートが終わり、麻藤から第二回放送のテーマが伝えられる。
そして第二回放送「光雄を埋蔵」がスタートする!

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3巻のあらすじ

ミナレ自身の冠番組の第三回放送を迎えた。ミナレの弁活が深夜3時というド深夜の北海道中に響き渡ることに。
ここでは「自分を裏切った元カレを埋蔵する」といった前代未聞の難企画を乗り越えたミナレだったが…またもすぐに新たな火種が…
局に投稿されたFAXをもとに、同じアパートに住む「沖進次」を訪れてみると…天井裏からは腐敗した肉塊が!?しかしそれは〇〇でありwwwその原因はミナレ!?

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4巻のあらすじ

先輩DJである「芽代」はミナレを呼び出しコソコソと説教を。次第に芽代が酔い潰れ急に重い話が。
そんな中、同居人である「瑞穂」が思いを寄せる構成作家の「久連木」が”文学系の賞”を取れるかもしれないとラジオ局を去る…
傷心の瑞穂を思いやるミナレだったが、その裏では道内の大規模イベントが水面下で進行していた。運命がいよいよ大きく動き始める。

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5巻のあらすじ

「ミナレ」は紆余曲折がありながらも何とか冠番組をこなしていた、その一方で構成作家であり今は作家としてデビューしようとしている「久連木」。そんな久連木に思いを寄せているADでありミナレと同棲している「瑞穂」とミナレで、小説のネタ出しのため「和寒町」へ行くことに。

ガイドの女性に田舎町を案内してもらい、自分の家に案内してもらう道中で…3人は落とし穴に。そこは謎の新興宗教団体のアジトで拉致され監禁されることに…

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6巻のあらすじ

元構成作家のであり作家としてデビューをしようとしている「久連木」の小説のネタ出しのため、田舎町である「和寒町」へ取材旅行に出かけた「ミナレ」、「瑞穂」、久連木だった。
しかしそんな「和寒町」で宗教団体に監禁されてしまうことに…。求めに応じてラジオ番組を制作したものの…宗教団体の企みを知ってしまったことから監禁は継続されることに。そんな不測の事態を察し、ミナレに思いを寄せる男3名が札幌から救助に向かう。
そんな大きな事件もあり、ミナレは中途半端に有名人に。しかし冠番組は微妙にマンネリ化してきて…

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7巻のあらすじ

自分の冠番組としてレギュラー番組を抱える「ミナレ」だったが、「バレンタインラジオ」というイベントのMCに抜擢されるプランが浮上。
そんな頃、番組にSNSが届いた。その内容とは「引きこもりの息子を救助してほしい」と書いてある。
ADである「瑞穂」の強い後押しによりミナレは引きこもりの家庭を訪ね、成否は問わずに結果をドキュメンタリーにして放送するという企画が始まる。
しかし想像以上に事態はややこしかった…。と同時に突如大地震が札幌を襲う。

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波よ聞いてくれ ~見どころ~

ラジオ業界の裏側話、そしてミナレの達者なトークが面白い作品です。

とにかく主人公・ミナレのダメさ加減とその勢い良すぎの活動力に惚れます。ラジオで初めて喋るという時に、一度も噛んだりすることなく「ミツオ、お前は地の果てに追い詰めてでも殺す!」と言い放つ彼女は最高にかっこよく、同時に元カレであるミツオに再会してしまったときは素直にデートに応じてしまうというギャップも可愛らしいです。

女性を例える言葉に「姉御肌」というものがありますが。ミナレ自身がまったく自覚していない「姉御肌」で、しかも恐ろしく行動力が高いのが魅力です。同じアパートに住む男性にキックをかましたり、宗教施設から脱走するなどかなりの無茶な行動に出ます。しかしそれが彼女の魅力。どんなことをしてもとりあえず収まるとこに収まるのが凄い。

そして作者である沙村広明のジョークなども笑えます。昔、ラジオに聞きほれたことがある人やネタ番組などに投稿した人には、とても面白い作品です。今後は恋愛面に集中したいと作者は宣言していますが、いつもどこかギャグの面があり元気や笑いをもたらしてくれます。

波よ聞いてくれ ~感想~

ミナレになりたい。それが私の感想です。

行き当たりばったりで、人に迷惑をかけまくり、酒に酔うミナレですがとても頼りになります。男性に媚びて生きるような女性でも、かといって男性に全く頼らずに生きるほどの強さもなく、勢いと自分の好き、キライだけははっきりしているミナレ。忖度が得意ではなく、ストレートな感情表現と皮肉を言う彼女が同性からすると、とても頼もしくかっこよく見えます。

出演するキャラクターは、全員どこかおかしいポイントがあり、まともそうな人でさえ好きな人のこととなると、ガラスを蹴り破ったり電磁波を飛ばします。荒唐無稽のようですが、それがしっくりきてしまう稀有な漫画でもあります。

舞台は札幌ということで、北海道に住む人には身近に感じる台詞や場面もたくさんあります。しかしそれも、強烈なキャラクター個性があってこそ映えるものです。ビアガーデンで管を撒き、円山公園で先輩DJから説教を食らう。それでも強く生きるミナレの暴れっぷりに目が離せません。

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