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あの日の夢のつづきを始めよう「宇宙兄弟」

概要

漫画「宇宙兄弟」は「小山宙哉」による「宇宙飛行士」を題材にしたストーリー漫画。2007年より講談社の「モーニング」にて連載開始。単行本は全35巻(既刊) 日本テレビ系列でアニメ化(2012年4月01日〜2014年3月22日) 「小栗旬」主演で実写映画が公開(2012年) アニメ映画も公開されている(2014)

登場人物紹介

南波 六太(なんば むった)

ニックネーム:むっちゃん、むっくん、お兄ちゃん 生年月日:1993年10月28日(「ドーハの悲劇」と同じ日) 髪質:天然パーマ 特技:トランペット 名言:「本気でやった場合に限るよ。本気でやった失敗には価値がある。」 宇宙兄弟の主人公。弟の日々人は宇宙飛行士。幼い頃に弟の日々人と約束した2人で宇宙飛行士となる為に自身も宇宙飛行士選抜試験を受ける。不運なことが起きると直ぐに「ドーハの悲劇」生まれだからと言うのが口癖。

南波 日々人(なんば ひびと)

ニックネーム:サムライボーイ、ヒビット、ヒビチョフ 生年月日:1996年9月17日(「野茂英雄が大リーグでノーヒットノーラン」を達成した日) 髪質:トンガリヘッド 特技:ギター 名言:「そうだな世の中に“絶対”はないかもな」「でもダイジョブ俺ん中にあるから」 六太の弟。JAXA史上最年少の宇宙飛行士で日本人初のムーンウォーカーとなる。性格は超ポジティブで悪く言うと大雑把。後に事故によるパニック障害に苦しむが持ち前の明るさと人知れず努力を続けて克服する。常にブレない男。

金子 シャロン(カネコ シャロン)

職業:天文学者 特技:ピアノ 名言:もしあなたが何かの瞬間抑えきれない心臓の高鳴りをきいたら信じてみてくだい 六太と日々人のことを幼い頃から面倒見ていた天文学者。2人の両親より親っぽいぐらい面倒をみている。夫が発見し「シャロン」と名付けた小惑星を見ることを夢見て月面望遠鏡を作る計画を六太に託す。物語の途中でALSという難病を発症してしまうが気丈に振る舞い六太と日々人を応援する。

伊東 せりか

才色兼備な女医。同じく医者だった父の凛平(声 – 髙階俊嗣)を子供の頃に難病(ALS)で亡くしており、ISSのきぼうモジュールでの新薬発見と、病気の原因解明のために宇宙飛行士を目指す。出身は横浜。
2029年に北村絵名と一緒にアサインを受ける。この頃から美人宇宙飛行士コンビ「せりえな」と呼ばれ人気を博す。

吾妻 滝生

宇宙飛行士。月の周回軌道を回った最初の日本人。家族以外には笑顔を見せないなど心情を表しにくい性格をしている。地球へ帰還する日々人と交代する形で日本人で2番目の月面着陸体験者となる。た。。高校野球で甲子園に出場した実績があり、キャッチボールが日課となっている。妻と二人の子供がいる。

あらすじ

幼い頃に「UFO」を一緒に見たことをきっかけに2人で宇宙飛行士になることを夢見た兄弟がいた。弟の日々人はその夢を叶えて宇宙飛行士になる。そして、「日本人初」の月面着陸者になることが決まっていたが、その場に自分より先に月面着陸する筈だった兄がいないことを嘆く。 その頃、兄の六太は自動車設計に携わる仕事をしていたが日々人の悪口を言った上司に頭突きをしてクビになる。自分のやりたいことを見失った六太だが日々人と母が内緒で出したJAXAの宇宙飛行士選抜試験で書類選考に受かる。その後、数々の困難に合うがお世話になっている天文学者シャロンや同じ選抜試験を受けたケンジやせりかの助けもあり、無事に宇宙飛行士になる。 弟の日々人は月面でのミッションの途中で事故に遭遇して絶体絶命のピンチになるが、先輩の宇宙飛行士と兄の六太による機転で生存を果たす。その後は事故による影響でパニック障害を発症するが、持ち前のポジティブな性格と自分の中で絶対を持っているブレない心で障害を克服していく。 六太は母のように慕うシャロンの夢である月面に望遠鏡を作り「シャロン」と名付けられた小惑星を見せることができるのか。また、六太と日々人は幼い日に夢見た宇宙飛行士として一緒に月面に立つことができるのか。2つの夢に向けて物語は続く。

見どころ

その象徴的な場面が宇宙飛行士選抜試験の3次審査。 宇宙船の中と想定した閉鎖空間で「5人1組の共同生活」。共同生活の最後には同じ組みのメンバー内で話し合い2人の合格者を決める無情なルール。六太の入った共同生活の組では様々な問題が起きる。その都度、問題を解決して次第に打ち解けて徐々に仲間意識が生まれて行く。そして2人の合格者を決める運命の時に悩んだ六太が提案したのはまさかの「じゃんけん」その理由は「パーみたいなやつ」「グーみたいなやつ」「チョキみたいなやつ」もいる。誰が一番優れているなんて分からないから。本来、高齢や無くなる予定のISS行きを希望していたメンバーを選ばないこともできたが、六太はそれをしなかった。結果、六太はじゃんけんに負けるが審査員から追加で選ばれて最終審査も受かり宇宙飛行士となる。審査員の1人曰く共同生活が終わり真っ先に打ち上げの話をしていたのは六太の班だけだった。その後、度々同じ班だった友が六太の助けになってくれる。

感想

「宇宙飛行士」という非現実的な職業を身近に感じさせてくれた私自身が凄く好きな漫画が「宇宙兄弟」です。この作品の記事を書くにあたり1巻から読み返して改めて主人公六太のことを大好きになった。それは六太のネガティブな性格や弟の為に喧嘩したり、職場の上司に頭突きをしてクビになってしまうなど人間らしいところだ。そんな六太だからこそ宇宙飛行士という一握りの人間しか就けない職なのに自己投影して読めば読むほど物語に引き込まれるのだと思う。最後に六太の名言をもうひとつ紹介しよう。「いい素材を使っているモノがいいモノとは限らねえんだ。だけど、失敗を知って乗り越えたモノならそれはいいモノだ」物語の中ではモノ作りの話として出てきたが、私は人生もそうだと思った。人生に失敗は付き物である。大事なのは失敗を乗り越えて挑戦を続けること。私もいくつになっても六太達と同じように失敗を恐れずに夢を追い続ける。そんな人生でありたい。