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産婦人科を舞台にした漫画「コウノドリ」あらすじ・見どころ・感想を紹介

作品概要

漫画「コウノドリ」は鈴ノ木ユウによる産婦人科を舞台に描かれている漫画。2012年35号モーニングで発表され2013年に正式に連載が始まる。現在は既刊29巻。2015年と2017年に綾野剛主演でドラマ化されました。


登場人物紹介

鴻鳥サクラ

「コウノドリ」の主人公で産婦人科医。謎のジャズピアニスト「ベイビー」でもある。「ベイビー」が「サクラ」ということは初めはまだほとんどしられていない。12月8日産まれ。児童養護施設で育った過去もある。性格はとても温厚で物腰やわらかだが、産婦人科医としての腕は確かである。


四宮ハルキ

「サクラ」と同期の産婦人科医である。「サクラ」とは正反対の性格で無表情で患者に冷たい。実家が産婦人科医である。好きな食べ物は「ジャムパン」。研修医時代は明るく、患者にも優しく接していたがある出来事がきっかけで今の性格になる。


小松ルミ子

助産師 
15年前「サクラ」が研修医時代に当直のアルバイトしていた時に出会う。年齢は40くらいだが15年前から、黒髪のお団子頭がトレードマーク。いつも前向きで元気。「サクラ」が「ベイビー」だと知る数少ない人物。


あらすじ

舞台は「ペルソナ総合医療センター」です。そこで医者として働く「サクラ」は謎のピアニスト「ベイビー」でもあります。二つの顔を持っている「サクラ」だが総合病院で働く産婦人科医なので、急患を知らせる「コール」がなるとどんなに盛り上がっている演奏中であっても、カツラを脱ぎとんぼ帰りします。

毎日リスクを抱えた妊婦が「ペルソナ」に受診してきます。ある回では、未成年が妊娠し、親も本人も気づかないまま、中絶もできない大きさになってしまい、「サクラ」の元にやってきます。未成年で体も未熟なので管理入院をし、出産に望みました。ですが、産まれた子は育てることが困難なため、すぐに特別養子縁組の両親の元へ行ってしまいます。

「サクラ」の同期「四宮」は毎日ある少女の病室へお見舞いにいきます。この少女は「四宮」が担当した患者の娘。なぜ「四宮」の患者の娘が入院しているのか?「サクラ」は妊婦に安心を与え、時には厳しく患者と向き合います。

産婦人科にとどまらず、新生児病棟で戦う医師達、出産する患者の不安や葛藤も忠実に描かれています。「サクラ」や「四宮」、新生児科医、助産師が毎日、知識を出し合い、協力しあい、小さな、小さな命を守るため奮闘していきます。それぞれが成長し、自分が目指す目標にステップアップできるのか。


見どころ

この「サクラ」のモデルとなっているのは実在している荻田和秀医師です。そのためリアルな医療現場が忠実に描かれています。

「ペルソナ」は総合病院であるため、色々な「リスク」を持った妊婦が集まります。未成年での妊娠や未受診妊婦の急な出産のような現代の社会問題もクローズアップされたり、高齢者出産による、羊水検査や産後うつ、出産を経験してても知らないことや女性でも男性でも考えさせられる問題がでてきます。

一つの命と向かい合う、「サクラ」や登場人物たちの葛藤や成長が描かれています。そしてなぜ「サクラ」は謎のピアニスト「ベイビー」になったのか「ベイビー」はなぜ児童養護施設出身なのか。命の大切さを改めて考えさせられるお話です。


感想

この漫画は私が第一子を妊娠した際の産婦人科の待合室に置いてあり、待ち時間に読み、今まで知らなかった出産におけるリスクなどが具体的に描かれていて参考になったことを覚えています。

妊娠、出産というのは誰しもが体験することなのかと思っていましたが、この漫画を読むと、赤ちゃんが未熟児で産まれて来てしまったり。障害を持って産まれてきたり。お腹の中で亡くなってしまったり、今あるこの命、健康で元気に産まれてきてくれることが当たり前ではないんだなと命の大切さを感じさせてくれる漫画です。さらには、今まで知らなかった、未受診妊婦の存在や産後すぐ養子にだす特別養子縁組だったりと、自分の子供を自分で育てられることも当たり前ではないんだなと、子供達が元気に育ってくれることに感謝しようと思えるお話です。