三角関係を経て王道ラブコメに到達「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

概要

漫画「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は「佳月玲茅」による「青春ラブコメディ」漫画。「2012」年より「月刊ビッグガンガン」にて連載開始。全(既刊)「12」巻。「2013年にアニメ化全13話+OVA1話、2015年に第2部全13話+OVA1話、2020年春に第3部完結編が放送開始予定。」

登場人物紹介

比企谷 八幡

本作品の主人公かつストーリーテラー。 総武高校2年F組。 「青春とは嘘であり、悪である」この作文が学園生活を左右することになった。 小さい頃からボッチ、過酷な過去の経験から猜疑心の塊で特に女子生徒に抵抗がある。 小さい頃から人間の汚い部分を見ているため、人生を達観して表面的なものに囚われず本質で人を見る。 至って純粋だが、将来の夢は専業主夫。

雪ノ下 雪乃

本作のメインヒロイン。 1月3日生まれでB型、総武高校2年J組。 帰国子女で学校一の美女と呼ばれている。いわゆる才媛ではあるが、絶望的に体力はなく…胸がないのも本人は気にしている。 ボッチだった過去があるが、奉仕部に入ったのはその時に経験した人の醜い部分を変えたいからという壮大な理由。 八幡とは部活を通じて接近、仲を深めていく。

由比ヶ浜 結衣

6月18日生まれのO型、総武高校2年F組。 本作のもう1人のメインヒロイン。 派手な外見と言葉使いに加え、胸の大きさから八幡にビッチ扱いされていた。 スクールカーストの最上位グループに属するが見た目に反して純情。 空気が読める一方で日和見主義、自分の主張を全面に出さず抑えている。 アホの子扱いをされてはいるが、奉仕部ではコミュ障気味な八幡達に変わって矢面に立つ機会もしばしば。

一色 いろは

遅れてやってきた第3のメインヒロイン。 4月16日生まれ、総武高校1年C組、サッカー部でマネージャーを務めている。 当初は八幡のクラスメイトである葉山 隼人に恋心を抱いていたが、告白して玉砕する。 生徒会長選挙に立候補させられ、それに伴い奉仕部にコンタクトをとる。 紆余曲折の末に生徒会長に就任するのだが、それがトラブルの元に…。

比企谷 小町

3月3日生まれ、O型、中学3年生で学校では生徒会役員を務める。 座右の銘である「使えるものは兄でも使う」の言葉通りに八幡を利用して策を練るが、いわゆるアホの子なので上手くいくことは少ない。 なんだかんだで八幡のことが大好きであり、将来の義姉、八幡の嫁候補を探しており、八幡のため、自分のために奔走する。

あらすじ

「比企谷八幡」は2年生になっても友達ができないため“ぼっち道”を極めようとしていた。 「青春とは嘘であり、悪である」と自身の体験談や経験則をまとめた作文を提出したことから、国語教師かつ奉仕部の顧問と生活指導を兼任する「平塚静」に奉仕部に強制入部させられる。 その奉仕部で八幡は総武高校の才媛である「雪ノ下雪乃」と知り合うことになる。 二人の性格は水と油ではあり、衝突を繰り返すが社会に適応できないという点では共通のものがあった。 この二人に静はどちらがより多く奉仕部に持ち込まれた依頼を解決できるかの勝負を持ちかける。 その最初の依頼人は「由比ヶ浜結衣」であったが彼女と八幡には意外な繋がりがあった。 結衣は八幡に好意を持つとともに、毅然とした態度で凛として自分の意見を貫く雪乃に憧れて奉仕部に加入。 数々の依頼を八幡と雪乃がお互いにない部分を噛み合わせて解決していくうちに三人の関係も微妙に変化していくのだった。 文化祭、修学旅行とイベントが続くなかで、新たに「一色いろは」が生徒会選挙絡みの依頼を持ち込み三人の関係はいろはも巻き込み動きを見せるが、海浜総合高校と総武高校の合同クリスマスイベントを契機にそれも一旦は落ち着くことになるのであった。 年も変わり、3年生への進級も目前となるが、バレンタインを契機に三人の仲は大きく動き始めることになるのだった。

見どころ

「俺ガイル」こと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」原作ラノベが大人気で、ここ5年のラノベタイトルの中では1位2位を争う作品です。 比企谷八幡は2年続けての好きな男性キャラクター第1位、雪ノ下雪乃が好きな女性キャラクター第1位と作品だけでなく、キャラクターの人気、魅力も確立されています。「俺ガイル」の見所はこの二人だけでなく、魅力的なキャラクターが粒ぞろいなこと、それを「ぽんかん⑧」氏がそれに似合ったキャラクターとして実際に具現化、描いたことに尽きるでしょう。 王道からは少し外れているところはありますが、この時期は“ぼっち”というのがラノベや漫画でのトレンドの部分があり、それを上手くいかした設定だと言えます。 スタートは少し王道からはずらしたところから始め、八幡、雪乃、結衣の三角関係を経て王道ラブコメへと変化していく描写、過程は本作の見処と言っていいでしょう。

感想

原作ラノベも2019年11月に完結したばかりの「俺ガイル」 王道ラブコメではありますが、やはり最後誰を選んだかでやはり喧喧囂囂(けんけんごうごう)してしまうのは仕方ないと言ったところでしょうか。 最後あやふやにせず、1人をビシッと選択したのは八幡を評価していいと思う反面、振られたヒロインのファンから見るとやはり面映ゆくなってしまいますね。 ここ5年の青春ラブコメを代表する作品でしたから、最後がどういう結末になっても賛否両論になってしまいます。 物語がどんな結末になったか?これは自分の目で是非とも確認するのが一番です。 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」が春から放送されることが決まっていますが、元旦からBS日テレで第1期&2期が毎週2話ずつ放送されます。 原作ラノベ、アニメ、コミック、ゲームとそれぞれから入った人はいると思いますが、アニメ第3期の前に予習、復習を兼ねて視聴して見ることをオススメします。