概要
漫画「彼岸島」は松本幸司によるバトル漫画。2002年より週刊ヤングマガジンにて連載。
全33巻。続編として「彼岸島 最後の47日間」と「彼岸島 48日後…」がある。2010年に映画化、2013年にドラマ化、2016年にアニメ化された。
主な登場人物
宮本 明(みやもと あきら)
身長175.3cm 体重62.3kg 。前に行方不明になった兄を探すため、彼岸島を訪れる。想像力豊か。もともとの身体能力に長けており、吸血鬼と戦うことになった後もその力を遺憾なく発揮する。基本的に日本刀を使用。吸血鬼に対しては元仲間であろうと容赦なく殺す徹底さも持ち合わせている。
雅(みやび)
身長181cm 体重72kg 。吸血鬼のトップ。明の宿敵である。日本軍の生体実験の結果不死身となり、斬られても潰されても死なない。400年以上生きているとされる。その間、戦いを繰り返す人間に愛想を尽かし、吸血鬼にしてしまおうと考えようになっていった。
坂下 ユキ(さかした ゆき)
身長157cm 体重39kg 明の幼なじみ。ケンちゃんと付き合っているが明にも気持ちがある模様。主に弓矢を武器として使用する。戦闘中も十分な能力があり、サポートが得意。雅にさらわれるが、ケンちゃんの決死の行動により助けられる。
宮本 篤(みやもと あつし)
長179.5cm 体重70.5kg 。明の兄。眼鏡をかけている。妻の涼子とともに雅の封印を解いてしまう。涼子の復讐のために明達と共に雅と戦っていたが、後に自身も吸血鬼となり雅側に寝返ってしまう。戦闘能力は明同様、非常に高い。
青山 冷(あおやま れい)
身長160cm 体重45.5kg クールそうに見えて意外と涙脆い性格。彼岸島の吸血鬼と繋がりがある。明達と共に彼岸島に向かうことになった。実は師匠の娘(血の繋がりはない)。かつて篤とともに雅の節について研究していた。篤に恋心を抱いている。
あらすじ
篤は婚約者・涼子の地元である彼岸島に挨拶に行った際に雅の封印を解いてしまいます。
雅は彼岸島を吸血鬼だらけにしてしまったのです。篤は涼子の仇を取るため、島に残ることを選び、彼岸島に住む冷は本土に助けを求めるため渡り明に出会います。
明は篤達を救うため、幼なじみ達を伴い彼岸島に上陸します。
島では吸血鬼達との戦いが待っていました。気弱なポンは雅に捕まり、亡者になってしまいます。明はポンと心を通わし、ポンを人間のままで葬るために自分の手でポンを殺すことになります…。
このことをきっかけに、明は雅を殺すことを宿命とし、師匠(雅の親戚)のもとで修行を積み、強く成長します。 雅のもとに刃を届かせるまでに、多くの犠牲を払いながら…。
ケンちゃんは感染後、ユキを守るために命を落とします。兄である篤も感染して吸血鬼になり、明が手を下しました。
明はついに雅に迫り、追い詰めるところまで行くのですがあと一歩のところで形勢逆転されてしまいます。雅に生かされた明…。しかも雅からは恐ろしい予告をされます。 それは、「47日後、吸血蚊が本土中にバラ撒かれる」 ことです。にわかに信じられない一行でしたが、森田に蚊がとまり刺した瞬間、森田は吸血鬼になってしまいました。 これは現実だ、と悟る明達。47日以内に雅を倒すんだ! 明達の戦いは新たなステージへと向かっていきます。
見どころ
グロテスクなシーンが結構多いので怖いもの見たさで見てしまいます笑。
序盤の見どころはやはりポンが死んでいくシーン。主要キャラとして初めての死者となります。しかも、亡者と呼ばれる気持ち悪い姿に変貌した末の壮絶な死、手を下したのは友達である明…。残酷な展開に悲しくなりました。
ケンちゃんの死も、篤の死も、それぞれが思いを抱えていることがわかるため、悔しくなります。みんなの死の上に自分は立っている…明達、生き残った仲間は打倒雅に燃えていきます!
激しいバトルシーンも見どころの一つです。
感想
最初は何気なく手にとった漫画でしたが読み始めると次々と気になる展開で読み込んでしまいました。
内容は残酷なのですが、雅にも雅なりの理由があることがわかります。人から吸血鬼へ寝返った篤や人のまま死を望んだポン、最後まで愛する人を守り抜いたケンちゃん…人であれ、吸血鬼であれ、争うには理由があるということが伝わってきました。
彼岸島では解決できなかったそれぞれの溝、続編ではどうなっていくのでしょうか?とても気になります!