桜井画門作・アクション漫画「亜人」のあらすじ・キャラクター紹介!

登場人物紹介

永井 圭(ながい けい)

埼玉県入間市出身 国内模試順位が一桁台という頭脳明晰で医者を目指している高校生。 一目見ただけで記憶できる能力や観察眼も持っているが、性格は超利己主義で妹にもクズと言われるほど。 交通事故をきっかけに国内3人目の亜人として指名手配され追われる身となる。

海斗(かいと

圭とは幼少期からの唯一無二の友人で、たったひとりの協力者である。 名字は不明。 圭が亜人と判明してからも、逃走に協力する優しく前向きな性格。 圭の妹(永井慧理子)が好意をよせている相手。

戸崎 優(とさき ゆう)

厚生労働省の亜人管理委員会所属。 亜人についての研究・管理をする組織のトップ。 事故で意識不明のまま目覚めない婚約者の高額医療費を負担しているため、他人を地獄に蹴落としても現在の地位から退くことはできない。

下村 泉(しもむら いずみ)

本名は、田井中陽子(たいなかようこ)。 戸崎の部下で護衛役として常に戸﨑の傍に就いている。 実は亜人であるが、戸崎に協力することで庇護されることになった。 下村が出す黒い幽霊の名は「クロちゃん」。

佐藤(さとう)

亜人/テロリスト。本名はサミュエル・T・オーウェン。 出身はアメリカ、父がイギリス人、母が中国人なので英語・中国語・日本語を操る。 見た目は初老の男だが、戦闘能力がとても高く、ゲーム感覚で殺し合いを楽しんでいる。 亜人仲間を集めテロを計画実行する。

あらすじ

17年前のアフリカで「亜人」という新生物が発見されて以降、日本でも2人の亜人が発見されそのたびに話題になる。 しかし死なないという以外は人間と何も変わらないことがわかり、話題にのぼることもなくなっていた。 主人公永井圭は、頭脳は明晰だが何事も合理的な考え方をするため、高校でも浮いた存在だった。 家族である妹ですら、クズと呼ぶほど利己主義な性格である。 ある日の通学途中、圭はトラックにはねられ死んだかと思われたが、すぐに生き返ったことによって自分が亜人だと気づく。 そして政府にも知られることとなり追われる身となってしまう。 幼馴染みの海斗に助られ逃走する圭。 政府の亜人調査機関戸﨑・亜人のテロリスト佐藤・そして賞金付きの指名手配になったことで全ての人達から追われる立場になってしまった圭は、海斗を置き去りにして佐藤に近づく。 亜人である佐藤を信用しかけた圭を待っていたのは、佐藤の裏切りだった。 佐藤の手によって政府に差し出された圭を待っていたのは、亜人の研究と称し繰り返される虐殺実験だった。 10日後、佐藤は圭を助けるため研究所を襲撃。 だが、佐藤の本性を知った圭は戦うことを選択した。 戦闘後なんとか佐藤から逃れ研究所から脱出することに成功する。 そしてまた、逃走の日々が始まるのだった。

見どころ

亜人の見どころは、ありそうでなかった設定と世界観です。 まず、主人公がクズというのが面白いです。 クズだけど、いいところもあるのが普通なのですが、永井圭はにおいてはそういうものも無い。 基本クズだけどちょっとは思いやりもあるのかも?という程度です。 そして、死なないという設定。 死ぬけれど、数秒で生き返る。何度も死の苦痛を経験したり、自ら命を絶って生き返るという設定が面白いです。 亜人のキャラクターそれぞれに黒い幽霊がついているのですが、幽霊が個性的なところもみどころのひとつです。


感想

本当にあっという間に設定や世界観に引き込まれました。 主人公が性格が悪いところも面白いと思います。 主人公は指名手配され逃走、拷問、テロリストとの抗争など、まだ高校生なのに悲惨な生活を余儀なくされます。 永井圭のようなキャラクター以外では成立しないストーリーなのかもしれません。 亜人とわかった後、さまざまな経験をして変化していく永井圭や佐藤の語られない心情なども興味深いです。 壮絶な戦闘シーンや惨い虐待シーンなどもありますが、亜人として生まれた人達の苦しみや虚無感がじわじわと心に染みてくるお話です。