概要
漫画「 モンキーピーク」は原作:志名坂高次、作画:粂田晃宏によるパニック・登山・ホラー漫画。2016年より週刊漫画ゴラクにて連載。全12巻。2018年にはWEBアニメ配信。2019年11月から本作品の続編「モンキーピーク the Rock」も連載開始。
登場人物
早乙女(さおとめ)
23歳。藤谷製薬の営業担当。バイク事故で親友を亡くし、登山中に父親を亡くしている。その悲しさからか周りには「俺は2人を殺した」と言って誤解をされている。笑顔をつくるのが苦手で営業成績は悪い。
宮田(みやた)
23歳。藤谷製薬の営業担当。早乙女と学生時代からの友人であり、同期。早乙女のことを「サッチー」とあだ名で呼んでいる。上司の氷室部長に騙され登山のレクレーションにスーツ着用に革靴で参加している。
佐藤(さとう)
31歳。藤谷製薬の経理担当。母親の教えによってとても気が強く、責任感が強い。レクレーションの登山では早乙女と同じ4班となり班長を務め、班長にこだわり自分が仕切ろうとするが、失敗することも多い。
林(はやし)
21歳。藤谷製薬の庶務担当。気が弱いところが多いが、自分の意見をしっかり述べる強い部分も持っている。早乙女にも笑顔で接することができる優しい女性。弟が2人いるが、両親が離婚しているので姓が異なる。
安斎(あんざい)
34歳。藤谷製薬の法務担当。元アメフト選手で体力もパワーもあるため周りの人を威圧的に力でコントロールしようとし、自分が正義であると信じている。薬害事件の証拠隠滅を図った中心自分物ともいわれている。
あらすじ
藤谷製薬では、3年前薬害事件を起こしてしまう。 大きな副作用があるとされたが、薬害は証明されなかった。 しかし、この薬害疑惑によって営業の悪化や風評被害につながり前任の社長は辞任し、新しい社長が就任。 苦しい状況から抜けるためにも団結が必要だという新社長の意見からレクレーションで社員全員で登山することになった。 しらび山の山頂でテントを張り一泊するが、寝静まった時間に悲鳴が響き渡る。 早乙女がテントから出ると目の前には大きなナタを持った大きな猿がいた。 呆然としていると社員が騒ぎ出し、駆け寄ってみると社員が何人も殺されていた。 早乙女と林は大きな猿が殺したというが誰も信じてくれないが、しらび山の先にある岩砕山は別名「猿投山」とも呼ばれ、魔猿が現れ登山者を襲うと言われているらしい。 明朝、下山するために荷物を最小限にまとめ、班ごとに出発するが道を教える看板の向きが変わっていたりし、難所のほうへと誘導されていく。 その後後ろから猿にまた襲われ、ひとり、またひとりと襲われていき、社長までも殺されていく。 生き残った人たちでなんとか山を下りようとしていくが、協調性がとれず、社員同士で衝突してしまい、疑心暗鬼に陥っていく。
見どころ
猿の正体は最後のほうまでわかりませんので、自分の中で予測する楽しみがあります。会社の人の中に猿がいるのか、または味方がいるのか。でも人間離れした動きをするので伝説の通り、人間ではなく魔猿なのではないか。ときどき気になるセリフや動きがありますので見落とさないように注意が必要です。また、登場人物によって悩みであったり心の葛藤を持ち合わせています。話が進むにつれて自分の想い、考えが本当にいいのかといった疑問をいただいたりしていきますので、最終回までに皆がどのように変わっていくのかも楽しみのひとつです。特に早乙女は最初皆にバカにされているので、皆を守るためにがんばった早乙女への気持ちがどのように変わっているか期待してみたいです。
感想
拷問シーンなどがあるのでグロいのが苦手な人にはおすすめできませんが、読みごとにどんどんハマっていきました。グロいのが苦手でしたが、モンキーピークは文章少なめで絵で詳しく状況を伝えているので、グロそうなシーンは少し絵を飛ばしながら読んでみました。謎要素がたくさんあったので途中まで読んでしまったら、やっぱり最後まで気になってグロいからっていう理由だけでは読むのはやめれませんでした。裏切りやら駆け引きは本当にありそうで、人間の嫌な部分をしっかり描いているなという印象です。その分成長している部分などもあったので前向きに読めるところもありました。最後はハッピーなこともあったので最終回まで読めてよかったです。