惨劇という名の悲劇と、喜劇。「ひぐらしのなく頃に 祭囃し編」

概要

漫画「ひぐらしのなく頃に 祭囃し編」は「竜騎士07(原作)」、「鈴羅木かりん(作画)」による大人気ホラーサスペンスコミックス。2008年から2011年にかけてスクエアエニックス刊の「ガンガンパワード」、「月刊ガンガンJOKER」で連載。同人サークルである07th Expansionが製作した同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の第8話目となる表題で連載される。

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登場人物

前原圭一

「ひぐらしのなく頃に」シリーズの主人公であり、本作においても重要なキャラである。東京から雛見沢に引っ越してきて、村の人たちとはすぐに仲良くなって名前も覚えてもらっているほどである。成績も優秀で見た目もイケメンである。口先が大変達者で、部活の仲間達からは「口先の魔術師」と付けられるほどである。

古手梨花

「祭囃し編」中盤からの主人公であり、「暇潰し編」ではヒロインであったキャラクターである。圭一の下級生で、雛見沢にある古手神社の一人娘である。また、雛見沢村御三家の内の一家である古手家の最後の一人である。

羽入

「皆殺し編」から登場し、「祭囃し編」では主人公の1人である。学校に転校生として登場し、部活の仲間としても活躍する。普段着ている巫女服とは違い制服の姿で現われ、梨花以外にも知覚でき触れることも可能になる。

竜宮レナ

「鬼隠し編」のメインヒロインであり、「罪滅し編」の主人公。特技は料理で腕もかなりのものである。毎朝、学校へ行く際に前原圭一の家に迎えに来たりと女の子の一面もある。

園崎魅音

「綿流し編」、「宵越し編」のヒロインである。
前原圭一や竜宮レナより1学年上級生であり、クラスでは委員長を務める。

あらすじ

本作品は大人気シリーズである「ひぐらしのなく頃に」の堂々完結編である。サブタイトルは「最後くらい幸せな夢を」である。物語の舞台は、人口2000人未満の非常に小さな村落である雛見沢と呼ばれる場所が舞台となる。本作ではこれまでのシリーズの中で、物語の敵となりうる人物と、前作の「皆殺し編」で新たに明らかとなったことが出てきたヒロインである古手梨花を中心に話が展開される。ストーリーとしては「皆殺し編」の続きとなっている。本作では「皆殺し編」で初登場となった古手羽入が前原圭一以来初となる転校生として登場する。羽入は転校後に周囲の人たちとはすぐに打ち解けていき、皆の輪の中に溶け込んで雛見沢で楽しい日々を送っていった。そんな中で、とある日に部活メンバーである本シリーズの主要キャラたちは古手梨花からある相談をされる。梨花は自分がこれから製作しようとしている漫画の内容や設定について、悩んでいて行き詰っているため、皆に協力してほしいという相談をした。他のメンバーは梨花に色々とアドバイスをしていくのだが、実はそれが現実で起こる内容であったことに気づく。そこから決められた運命に抗っていく最後の戦いを描いたストーリーとなっている。

見どころ

本作品の見どころとしては、やはりこれまでの壮大な物語の「答え合わせ」ではないだろうか。完結編であるために読者はそのような終わりを迎えるのか、真実は一体どのようなもので、どのように戦っていくのかというところが最大の見どころであると思われる。本作ですべてのピースがそろうため、あとはそれを埋めていき、推理していくミステリー要素がかなり大きいと言えるだろう。ここまでくると、ホラー要素よりもこれまでの連続怪死事件の真相を突き詰めていくミステリー要素が重要なので、その辺りに注目して欲しい。

感想

本作品は大人気の「ひぐらしのなく頃に」シリーズの第8シリーズで物語の完結編であるために、シリーズのファンは待望していただろう。シリーズ序盤では読んでいて「怖い」、「サイコパスだ」という感情が大きかったが、完結編となると物語の真相がかなり明らかとなってきたので、ミステリー要素が強くなり、また新たな視点で読むことができる。雛見沢症候群の詳しい真実も明らかとなり、終始目が離せなかった。シリーズを通じて最高に満足できる作品であった。

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