もっと早く読んでおけばよかった…!学生はもちろん社会人にも効く「ドラゴン桜」のメッセージ

最終更新日:2020-01-19

ドラゴン桜 ~概要~

漫画「ドラゴン桜」は三田紀房による「東大合格への道」を描いた漫画である。講談社モーニング誌に2003年〜2007年まで掲載された。単行本は全21巻。2005年にテレビドラマ化され、2010年には韓国でドラマ化され、KBSで放送された。本作は第29回講談社漫画賞、2005年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。

ドラゴン桜 ~登場人物紹介~

桜木 建二(さくらぎ けんじ)

元暴走族の落ちこぼれだったが、大検に合格し、独学で弁護士になった成り上がり者。論理的かつ現実主義な性格で、理屈屋である反面、感情を剥き出しにして熱っぽくなるという一面を持つ。

虎の門に弁護士事務所の設立を考えていたが、元暴走族という経歴を週刊誌に書かれ、仕事もなくなり、弁護士事務所設立は困難になる。その時、落ちこぼれの生徒たちを東大に合格させる事を条件に、龍山高校の講師として雇われることになる。

水野 直美(みずの なおみ)

龍山高校特進クラスの高校三年生。今時(当時)のギャル風の派手なルックスで、ルーズソックス、茶髪といった普通の女子高生。両親は離婚しており、スナック経営者の母親と二人暮らしをしている。

自分は母親のようになりたくないと悩むが、成績は最悪でお先は真っ暗。そんな折、学校に講師として現れた桜木との出会いにより、東大進学を目指すことになる。

矢島 勇介(やじま ゆうすけ)

龍山高校特進クラスの高校三年生。落ちこぼれの不良生徒で、心を閉ざしている男子生徒。実家は金持ちの資産家で、幼少の頃から英才教育を受けるが、中学受験に失敗して挫折。 優秀な兄2人と比べられ、コンプレックスを感じて落ちこぼれていく。

桜木と出会い、水野と共に東大合格を目指すことになる。

ドラゴン桜 ~あらすじ~

経営破綻寸前の私立龍山高校に、元暴走族である異色の弁護士・桜木建二が雇われる。 学校の経営を良好な状態にするには、生徒の進学実績が必要と判断した桜木は、5年後に東大合格者を100人輩出する事を約束する。 そこへ特別進学クラスを設立し、落ちこぼれ生徒である水野直美と、矢島勇介を迎え入れる。

桜木と生徒は一蓮托生となり、生徒に実用的な受験・勉強法を教える。 桜木は校庭の桜が咲く頃に、絶対に東大合格者を出すと決意を固める。

特進クラスで勉強をし続けていくうちに、水野と矢島の成績は向上していく。しかし、それぞれの家庭問題などにより、失敗や挫折を繰り返す。

水野はセンター試験で知り合った大沢という他校の生徒に恋心を抱く。 大沢は東大合格確実と言われる優秀な青年だが、水野は試験で良い点数がとれずに落ち込む。矢島は両親の期待に応えられず、劣等感を抱えて心を閉ざしており、なかなか勉強に取り組もうとしない。

そこに桜木の紹介で教科ごとの講師が呼ばれ、彼らのアドバイスやサポートによって、落ちこぼれの生徒2人は人間的にも成長し、再び東大合格を目指すようになる。

やがて落ちこぼれギャルだった水野は東大に合格。 劣等感持ちの不良生徒だった矢島は東大受験に失敗してしまう。 桜木は「積み上げてきたことは失敗ではない」と伝え、来年こそ桜を咲かせようと約束し、矢島は浪人となる。

ドラゴン桜 ~見どころ~

本作の見どころは、現実の世界でも使える実用的な受験・勉強テクニックである。それだけでなく、社会人にも役立つ、自己啓発的な要素が強く描かれている。

どんな落ちこぼれや社会不適合者でも、理論に基づいた正しい努力をすれば、誰でも成功者に成り得るという強いメッセージ性が込められている。作者の三田自身、職場でも効率的な作業法を思案、実行しており、話題となっている。

ドラゴン桜はマンガという垣根を越えた、質の高いビジネス書とも言えるだろう。受験を控えた学生や教える側の人間だけでなく、社会人にも大いに通用する論理的な方法論は、読む者のやる気を鼓舞し、良質なサプリメントのような効果がある一作である。学校受験だけでなく、資格学習などにも使えるテクニックが披露されているので、効率良く勉強したいという人には必見の書であろう。

ドラゴン桜 ~感想~

ドラマ化もされ、本書が話題になった頃はまだ読んでいなかった。ブームが去り、数年経ってから初めて読んでみたのだが、はっきり言って「もっと早く読んでおけばよかった!」と思った。

今すぐにでも使える実用的な学習テクニックや、挫折気味で上手くいっていない時に役立つ論理的思考など、とてもためになる内容ばかり。このマンガを読むと不思議とやる気が出てきて、自分にもできる!と思わせてくれる良書である。ドラマ化されるのもうなずけるし、スピンオフ作品が出るのも必然だといえよう。

連載されていたのは2005年前後と、だいぶ昔のように感じるが、今読んでも飽きがこない。 失敗ばかりで気分が落ちている時も、こっそりと本作を読むようにしている。 友人や家族など、上手く行かず落ち込んでいる人がいたら是非お勧めしたい作品だ。