こんにちは、格闘マニアです。
るろうに剣心~明治剣客浪漫譚・北海道編~第3巻を読みましたので、ネタバレと感想投稿します。今回の第3巻は、とにかくるろうに剣心~明治剣客浪漫譚~を読んでいた人ならテンション上がりまくること間違いなしです!いつか出してほしいな~と思っていたあの新選組二番隊組長・永倉新八がついに登場します!それだけでなく懐かしのキャラクターが惜しみなく登場します!それではあらすじネタバレしていきます。
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【ネタバレ】第3巻あらすじ
第十幕:旭の正体
久保田旭(くぼたあさひ)捜索の旅に出る長谷川明日郎(はせがわあしたろう)と井上阿爛(いのうえあらん)。
阿爛は今日見つけられると自信満々のご様子です。
その根拠とは、
①過去の発言から旭は”キラキラが好き”
②女学生風の洒落た恰好をしている。
この2点から旭は「キラキラ隙の開花っ娘(かいかっこ)」と人物像を分析。「キラキラ好き」と「文明開化」の2点と函館という場所を考慮して導き出された答えは、
ズバリ函館山麓の元町教会群!
んな短絡的な…と思いきや見事的中(笑)
旭を発見し、追いかける明日郎。逃げる旭。なぜか追い抜く明日郎。なぜか旭に締め上げられる阿爛。とわちゃわちゃしてから、三人同時にお腹が鳴って一先ず腹ごしらえすることに。
イカ焼きを貪り倒す三人。明日郎は旭になぜ黙って逃げたのかを問います。阿爛も剣心たちと一緒にいた方が安全だと促します。しかし旭はその剣心を怖がっている様子。
そしてその因縁について旭は語りだします。
緋村剣心とは幕末最強と謡われた伝説の維新志士・人斬り抜刀斎であること、自分は江戸幕府の隠密集団であり、主に西日本の諜報工作を担った一団「闇乃武」の一員であること、過去に剣心と闇乃武は因縁があり、闇乃武は剣心を憎んでおり、剣心はもっと憎んでいるだろう、そして自分が闇乃武の一員であることに気づかれれば殺されるだろう、だから逃げるのだということを明かすのでした。
場面は変わり、現在の闇乃武へ。闇乃武の主力メンバーと思われる男に剣客兵器が襲い掛かります。しかし横からの攻撃と地面からの攻撃を同時に防ぐ闇乃武の男。その攻撃に巻き込まれる闇乃武の兵隊もいたがそれに対し、剣客兵器は実力を試していたのか、これくらいの攻撃をさばけぬものは不要であると言い放ちます。そして闇乃武は砂金を代価に剣客兵器の実検戦闘に加わることに。
さらに場面は変わり、凍座白夜(いてくらびゃくや)と対峙する剣心。凍座は函館にとどまり伝達役を務めるといいます。ここでは戦闘せずに撤退する剣心と左之助。
薫のもとに帰ってきた剣心と左之助。また戦うことになった剣心に対して快く受け入れる薫。「も」とだけ言葉を発し、「剣路は私がちゃんと育てるから」と言い直す薫。「も」の続きは「もしもの時は」であろうと、左之助は薫の覚悟を感じ取るのでした。
そして剣心の体を気遣う左之助は「高荷恵(たかにめぐみ)」を呼べないかと薫に尋ねます。
第十一幕:はしかぷ餅
場面は辺鄙な場所にある「はしかぷ餅」が名物の峠茶屋。そこに手配書が出回っている犯罪人が看板娘を人質に店の現金を奪おうとしていていました。
そこに笠を深く被った謎の侍が現れます。
しかしその侍はその状況を特に気にすることもなく、のんきにはしかぷ餅を注文します。
そこにさらに来店してきたのが、「瀬田宗次郎」でした。
宗次郎が店に入るなり、謎の侍は宗次郎の名前を発します。宗次郎がその店にくることをわかっていたようです。謎の侍は宗次郎に対し「ご同行願えるかな?」と。宗次郎は明治政府の人間で、一騎当千の剣客であろうと予想します。同行することを拒否する宗次郎は謎の侍との戦いを選択します。
店の外に出て、いよいよ戦いが始まります。宗次郎はまず超速の技「縮地」の三歩手前のレベルで戦います。しかしすべて攻撃をかわす謎の侍。宗次郎は二歩手前のレベルで再び攻撃を仕掛けますが、これも刀を通じて体の重心を抑え込まれてしまいます。お互い本気でぶつかろうとしたその時、二人をある男が制止します。
二重の極みの使い手・安慈(あんじ)和尚です。
安慈は謎の侍と同じ目的で協力していたのです。安慈は宗次郎に問いかけます。「共にきてくれぬか宗次郎」。宗次郎は「いいですよ和尚の誘いなら何処へなりと」とあっさり承諾(笑)
その後はすっかり影が薄くなっていた手配書の男を木に縛り付けて、三人は行動を共にし目的地の函館へと向かいます。
場面は変わり、明日郎と阿爛は嫌がる旭を連れ、剣心のもとに帰ってきました。
第十二幕:意気投合
場面は第十幕の明日郎と阿爛が旭を見つけ出し、剣心のところに戻ろうと説得している場面に戻ります。旭は自分の正体がバレたら剣心に殺されると怯え、逃げようとします。
明日郎が
「お前逃げてばっかりじゃねえか!」
と言い放ち、旭に手を伸ばした瞬間、旭の肘うちが明日郎の体に打ち込まれ、さらには裏拳が明日郎の顔面を捕らえます。
旭は
「自分の方が戦えば明日郎より強く、佐古は自分より強いし、抜刀斎はさらにもっと強い。上には上がいる。逃げるのが一番なんだよ!」
と明日郎に言い返します。
それに対し、明日郎は
「それで満足かよ、面白いかよ、嬉しいかよ、楽しいかよ、それでいいなら好きにしな!」
と言い返します。
二人は違う方向へ進め出してしまうのです。
その二人の襟首を掴んで引きずり戻す阿爛。阿爛は二人を説得します。
明日郎は大逆の徒の一人として政府に目を付けられているし、阿爛は日本人と白人の間に生まれた子で世間の目にさらされている。旭は闇乃武に追われ剣心の目に怯えている。突っ掛かっても行くだけでも逃げるだけでも駄目だ。もっとうまく立ち回らなきゃ、と。
そして三人は剣心・薫のもとへ帰ってきたのです。怯える旭だが、話してみると、薫の性格は大雑把だし、剣心の性格はお人好しだし、と三人は「意外とくみしやすいぞ!」との結論に落ち着きます。
剣心は政府にも一目置かれている存在だし、取り入ったら最高の後ろ盾になると三人は考えます。そして「自分たちは自分たちのために行動しよう」と意気投合するのでした。
第十三幕:電信 函館-京都
先日、剣心は凍座(いてくら)への尋問の帰りに函館電信局まで足をのばして京都の料亭・葵屋宛に電信を打っていました。
宛先は京都の料亭・葵屋
用件は隠密御庭番衆・御頭・四乃森蒼紫(しのもりあおし)への協力要請と飛天御剣流・第十三代継承者・比古清十郎(ひこせいじゅうろう)への連絡でした。
その返信が剣心のもとに届いたのです。
返信元は葵屋の翁(おきな)。
内容は隠密御庭番衆も手を貸したいが、皆所帯持ちであるため、出来るのは後方支援が関の山であること。
蒼紫については現在、とある任務の遂行中にあり、すぐさま駆けつけるのは正直難しいこと。
任務が一段落つき次第そちらへ向かう様伝えること。
比古清十郎の所在については手掛かりが無いに等しいため、連絡をとるのにかなり時間がかかってしまうこと、
というものでした。
蒼紫も比古清十郎もすぐには協力を得られない状況。人手が足りなく、他に協力を得られないかと、剣心たちは悩みます。高荷恵は薫が手紙を出したが返事がくるのにまだ時間が掛かりそうだし、弥彦を呼ぶのも道場のこともあり、剣心は気が引けています。
そこへ明日郎、旭、阿爛の三人組が「僕らに任せてください!」と張り切って部屋に乱入してきます。
剣心と薫は気持ちだけとやんわり断りますが、左之助が人手が足りないしいいんじゃねぇの?と三人組の背中を押します。左之助は三人組の魂胆を見透かしている様子。剣心も左之助が言うならと三人の参戦を承諾します。
しかし明日郎に対して志々雄の無限刀は決して抜かないよう念を押します。
こうして三人の協力を得たわけですが、実質戦力は剣心と左之助だけと言えます。窓辺で考え事をする剣心の背後から声がします。
「おい、ずっと背中がガラ空きだぞ。いつまで待たせる。」
と言い放つその男は、
元新選組三番組長・斎藤一です。
続けて齊藤は言います。
「ついてこい。」
齊藤に連れられ山道を進みます。たどり着いたその場所は
「碧血碑(へっけつひ)」
函館戦争の生存者と函館の侠客と名士たちが中心となって明治八年に建立した幕軍戦死者の慰霊碑です。
北へ北へと流れた新選組の魂の終焉の墓標に剣心は手を合わせます。齊藤は戦力は集まっているのかと問いますが、剣心は集まっていないことを伝えます。
それを見越していた斎藤は選別した猛者たちに召集を掛けていました。
そしてその猛者たちが今から合流するというです。
第十四幕:集いし者達
齊藤は言います。
「だが、その前に…」
その瞬間、剣心と左之助は何者かの気配を感じます。そして突然、鎖につながれた鉄球と曲がりくねった長剣が二人を襲います。即座に反応した二人は鉄球と長剣を見事跳ね返します。
そこに現れたのは、かつて志々雄の配下であった十本刀の
空飛ぶ剣客・飛翔の蝙也(へんや)、
刀狩りの張(ちょう)、
大鎌の鎌足(かまたり)
でした。齊藤の指示で剣心たちの腕がなまっていないか試したのです。
十本刀たちは裏切った時点で死罪、任務を遂行したら無罪放免、自由の身、その上希望することを一つ叶えてくれる特典付きで招集されたとのことです。斉藤曰く、この三人は前座であとから本命の三人が来るとのこと。
そしてついに本命に猛者たちが現れます。その男たちとは、
明王の安慈(あんじ)、
天剣の宗次郎、
そして謎の侍
の三人です。安慈や宗次郎は剣心も良く知るまぎれもない猛者ですが、もう一人の男はいったい誰なのだろうと目線をやると、その男と齊藤が会話をしています。そしてその男が笠を脱ぎその顔を見せると、剣心に衝撃が走ります。
その男は
元新選組二番隊組長・永倉新八
だったのです。
永倉新八は一番隊組長・沖田総司や三番隊組長・斎藤一と肩を並べる新選組の三強の一人で、新選組の京都における修羅場のほぼすべてに立ち会った”最も活躍した”剣客なのです。
永倉は言います。
「隊長は齊藤!副隊長は緋村!ホラお前らからも一言!!」
集まった猛者の前で齊藤と剣心は想いを語ります。
「この碑の名にある碧血。碧血とは”忠義を貫いて死んだ者の地は地中で三年を経て碧玉になる”という中国の伝説にちなんだ言葉。だが俺たちは永倉さんの言う通り死ねば地獄息の者たち。この地に眠る者たちのような忠も義も一欠片たりとも求めない。求めるのは悪・即・斬。この北海道のどこかに巣食う賊・剣客兵器を探し出し倒せ!」
「まずは剣客兵器の企む実検戦闘を食い止める。皆々宜しく頼むでござる。」
いよいよ猛者たちは激闘に突入していきます。
第十五幕:積もる話もあるんだろうね
北海道某所にて、2名を除き、剣客兵器の部隊将が集結していました。
そして集まった部隊将たちに対し、労をねぎらう人物。その姿は見えませんが、部隊将の長のような存在でしょうか。
その人物はまずハゴウ・寒郷豪人(かんざとごうと)に樺戸集治監(はばとしゅうじかん)襲撃について見事であったと称えます。しかしハゴウは目的の一つとしていた猛者2名の勧誘は達成できなかったこと、またその2名はおそらく敵に回るだろうことを報告します。そして脱獄した囚人の動向と集治監の再建を隊兵と共に引き続き監視することを報告します。
部隊将の一人がイゴウの凍座について不満を漏らします。本来であれば実検戦闘が済んだら一旦帰還する手筈であったにも関わらず捕虜になって陸軍の窓口役になっている凍座の勝手な行動について不服をあらわにしています。それに対して長らしき人物は今度叱っておきますとその場をおさめます。
そしてさらに続けます。
すべてが予想通りにいかないこと、現場の裁量はそれぞれに一任すること、大枠のところでしくじらなければそれでよいと。
そこで空気が一変し、最後に付け加えます。
「これより実検戦闘を再開します‼」
場面は変わり、函館の旅館にて左之助が薫に十本刀の数名が仲間に加わったことを伝えます。その数名は五稜郭近くの陸軍兵舎に滞在しているとのこと。人員が増強されたことから、明日郎、旭、阿爛の三人組は薫の父親探しに回してよいと左之助は言います。
その頃、剣心は齊藤、永倉と共に「碧血碑(へっけつひ)」にとどまっていました。三人は幕末の激動の時代を振り返り懐かしみます。永倉に関しては事実と記憶が大分乖離(かいり)してしまっているようですが…
その中で永倉が斎藤が刀を手にしていないことに気づきます。新撰組時代、刀は消耗品であったため、いくつか刀を持っていたようですが、全て折れてしまい、今はしっくりくる刀がないとのことでした。
そして酒盛りを終え、3人は帰り支度をして、再び碧血碑の前に立ちます。
永倉「やっとこさ、手に入れた泰平の世」
斎藤「幕末の動乱の様な世に変えてはならない」
剣心「この北の大地に希望をもって生きる人達のために」
三人『血を碧く変えて眠る士達(おとこたち)の魂にかけて――…』
永倉「よし!冬になって雪深くなる前に、不逞の輩をブチのめして祝い酒と洒落込もうぜ!」
第十六幕:お前は!!!
五稜郭で捕虜となっている凍座ですが、仲間の差し入れで軍人より快適な生活を送っていました。
そこへまた地面から仲間が現れます。そして良い知らせと悪い知らせがあると凍座に告げます。
凍座はまず悪いほうの知らせを聞くことに。
内容は凍座の行動に対して部隊将の中で不満が出ていること。凍座は特に気にしていない様子。
そして良いほうの知らせの内容は、実検戦闘が再開されたということ。それには凍座は満面の笑みを浮かべます。
場面は変わり、五稜郭近郊の陸軍兵舎に剣心と左之助は斎藤に呼ばれやってきました。
そこには永倉新八もおり、隊士用のコートをお披露目をします。裏地はダンダラ模様になっており、剣心と左之助は苦笑い。
さて任務について作戦会議が始まります。
明日郎、旭、阿爛の三人は任務が過酷なため外されていました。斎藤は10代の中途半端なガキはいらんと一蹴しますが、陸軍所属の三島栄次には任務に就くよう命令します。認められたようで喜ぶ栄次だが、剣心はそれに激しく反対します。栄次は自分では足手まといですか、剣心に問いますが、剣心は口を濁します。
剣心には栄次を任務につかせたくない理由があったのです。
過去に志々雄と十本刀により、栄次の出身の村・新月村が侵略され、兄を殺されていた過去が栄治にはあります。そしてまさにそれを実行していた男が瀬田宗次郎なのです。
そして張や鎌足が部屋に入ってきます。焦る剣心は張や鎌足に部屋を出ていくよう怒鳴ります。
栄治は二人には面識がないので、どのような状況なのか把握できていない様子です。
しかしそこに宗次郎が部屋に入ってきてしまいました。
その瞬間、栄次の顔が怒りの表情に一変します。
とりあえず宗次郎は「誰だか知らないけど、ゴメンなさい」と栄次に軽く謝罪するが、当然栄次の怒りは収まりません。宗次郎に銃を向けたその瞬間、宗次郎の隣にいた安慈が宗次郎の頭を地面にたたきつけ、自らも一緒に土下座します。床には宗次郎の血が滲みます。
「許せとは言わない。今は暫し耐えて欲しい。」
と安慈は言います。
そして斎藤が栄次に告げます。
「十本刀は戦力として外せない。隊に加わるかどうかは自分で決めろ。」
斎藤はこうなることもすべて見越して栄次に任務に加わるよう告げたのでしょう。
栄次は覚悟決めます。
感想と第4巻発売日予測
るろうに剣心の北海道編3巻を読みましたが、懐かしのキャラクターが惜しみなく登場し、読んでいて大忙しでした。
さらに新キャラクターも多く登場。
そしてなんといっても永倉新八!
新撰組ファンとしてはテンション上がりまくりでした!
この勢いだと、どんどん懐かしキャラクターも出てきそうですし、史実の人物もさらに登場してくるのでは、と期待してしまいます。
ちょっとキャラクターが多すぎて若干混雑状態の気もしますが…
今までの発売周期で考えると次回の第4巻の発売予想日は”2020年1月or2月”と予想されます!
とにかく最新巻が出るのが楽しみです!